《 シアターコクーン 》

2009年10月24日 (土)

『奇跡の人』 鈴木杏 高畑充希 シアターコクーン

『奇跡の人』プログラム シアターコクーンで『奇跡の人』を観て来ました。鈴木杏=アニー・サリバン、高畑充希=ヘレン・ケラーの組み合わせ。
 擬闘なのだとはおもいますが、サリバン先生とヘレン・ケラーの格闘がすごかった。頬をはりたおしたり、馬乗りになっての取っ組み合い、さらには頭から水をかぶせたりと、手加減無しに見える格闘が迫真さを増していました。
 鈴木杏演じるアニー・サリバンの妥協の出来ない性格がヘレンの両親を(特に父親を)いらいらさせて行くさまが秀逸でした。
 アニー・サリバンを執拗に悩ます、亡くなった弟の影。弟とふたりで入れられた救貧院でひとり亡くなってしまった弟を救えなかった、守ってやれなかったという負い目にずっと悩まされているアニー・サリバンは、ヘレン・ケラーを救えずに投げだすことは、弟を救えなかったことの二の舞になると考えたのでしょう。それゆえに、アニーはなんとしてもヘレンを救おうとしていたのだと思いました。若さゆえの思い込みや自分の考えに突進する様は、リアリティのあるアニー・サリバン像だと思います。
 今日の舞台は3幕構成。休憩が15分と10分の2回ありました。なぜ、2幕でなくて3幕なのだろう……と一緒に観に行った家内と話していました。今日は、小学生ぐらいの子供連れの観客を多く見かけました。偉人伝として子どもに見せることに教育的効果を考えてのことでしょうか。そこで、子どものことを考えて、こまめに休憩時間を入れたのかなぁというのが、家内と私の考え着いた3幕構成の理由です。的外れな推測かもしれませんが。

一幕12:00-13:05
休憩15分
二幕13:20-14:20
休憩10分
三幕14:30-15:20
 3年前に、石原さとみがヘレン・ケラーを田畑智子がアニー・サリバンを演じた舞台も観ていますが、今日の舞台の方が格段に質が高かったように感じます。鈴木杏の女優としての技量の高さに感心しました。3年前の舞台と較べて、3年前の方が良かったのは母親役の小島聖でしょうか。今日の七瀬なつみは、上流階級の夫人の雰囲気がうまく出ていなかったように思います。

『奇跡の人』
作:ウィリアム・ギブソン・翻訳:常田景子・演出:鈴木裕美
出演:鈴木杏、高畑充希、中尾明慶、大家仁志、重田千穂子、七瀬なつみ、佐藤B作、他。
劇場:Bunkamura シアターコクーン

| | トラックバック (0)

2007年8月26日 (日)

『ささやき色のあの日たち』 地球ゴージャスプロデュース公演Vol.9

 地球ゴージャスプロデュース公演Vol.9『ささやき色のあの日たち』を観てきました。25日、6時開演の回を観ました。
 ネットでの評判を見て、「今年の地球ゴージャスは、あんまり面白くないのでは……」と心配していたのですが、そんな心配は不要でした。とてもよく出来た脚本で、物語が良ければ、すべてに良い印象が残りました。
 たくさん伏線がはってあり、舞台後半で、それらの伏線が活きて来ます。ひとつのストーリーを、どのように見せるか、その工夫に感心しました。 
 今回の舞台の中で、北村一輝演ずる役が、「結婚前には魅力的だった恋人女性の特徴が、結婚後には性格の嫌な特徴に変わる」ということを言っていたが、同じモチーフが地球ゴージャスの第1回の公演『瓶詰めの地獄』にもあったことを思い出しました。結婚して相手に飽きるのは、相手が変わった様に思えても、実は自分の方が変わっているのだという現実に、岸谷五朗の中に何か強い思いがあるのでしょうか。
 死の淵に立った者の心象世界という設定は、先日見た劇団S.W.A.T!の役者が出た芝居『再縁 「千歳月」』の設定と似た設定で、どちらも強く心を揺さぶる何かがあったように思います。死を想うときの、共同幻想が、そこにあるのかもしれません。
 舞台セットは、青白い氷が壁一面に凍り付いているような、そんなセットでした。死の世界、あるいは死に至る途中の世界をイメージしたとき、そのような寒々としたセットになったのでしょうか。
 私はS.E.T.での岸谷五朗を知りません。寺脇康文も岸谷五朗も、テレビで見て知ったので、劇団での活躍を知りません。現在、地球ゴージャスを観に来る人たちの中のどのくらいの割合がS.E.T時代からのファンなのでしょうか。舞台を見ていて、小劇団公演の「ノリ」を感じさせるところがたびたびあって、そんなことを考えました。
 テレビで見る役者のナマの舞台を見てみたい、という気持ちが、私を地球ゴージャスの舞台に足を運ばせる動機の大きな要素となっている事は事実でしょう。今回は北村一輝や、須藤理彩の演技を楽しみにしていました。北村一輝は、テレビ通りの雰囲気で、堂々とした演技をしていました。須藤理彩は、コミカルな演技の多い役で、熱演していました。
 ダンスは、自分にはピンと来るところが無かったです。「新しい現代風のダンスなんだろうなぁ……」とか、「いまの若い人には受けがよいのかなぁ」と思いながらダンスシーンを見ていましたが、「カッコいい!」と感じるものはありませんでした。自分が、どのようなダンスを見たいと思っているのか、どのような基準でダンスを楽しんでいるのか、そんなことを考えてみましたが、よくわかりません。個人的な趣味のレベルの話でしか、語る事が出来ません。
 当初、藤原紀香が今回の公演に出る予定だったところ、藤原紀香の降板で山口紗弥加が出演する事になりました。藤原紀香だったら、今回の舞台はどうだったのだろう……と想像したりしてみましたが、公演プログラムを読むと脚本が出来たのは紀香の降板が決まったあとのようで、山口紗弥加をイメージして作られた物語なのかもしれません。


 公演時間は休憩なしの1幕構成で、2時間でした。ほぼ時間通りに終わりました。
 以下は直接公演内容とは関係ない話です。
 今回、初めて、シアターコクーンに入りました。シアターコクーンの公演は、今まで何度もチケットが取れなくて、観たかったのに観れなかった公演がたくさんありました。
 今回も、発売当初は、チケットが全然取れなくてあきらめていたのですが、7月21日に「チケットぴあ」のサイトを見たら、空き席を見つけてチケットを買いました。そんなわけで、取れた席がバルコニー席。舞台上手方の「横から見る」席でした。バルコニー席の中でも一番舞台に近い席で、役者の表情も良く見える結構良い位置の席でした。
 しかし、狭かった。足の置き場が狭いのです。きついです。もう少し足元がゆったりしていたら、最高の席だったのにと思いました。
出演:北村一輝・山口紗弥加・須藤理彩
岡千絵日永沙絵子叶千佳
能見達也・熱海将人・SHUN・KYOHEI(DIAMOND☆DOGS)
作・演出・出演:岸谷五朗

*

| | コメント (0) | トラックバック (0)

その他のカテゴリー

MOHAN | RAKERU | SUIREN | かっぱ寿司 | せんざん本店 | びっくりドンキー | アマポーラ | サイゼリヤ | サンマルク | チェゴヤ | バーミヤン | マクドナルド | ミスタードーナツ | 味の民芸 | 大戸屋 | 幸楽苑 | 東秀 | 松屋 | 甲羅本店 | 華屋与兵衛 | [ シルビア・グラブ ] | [ 井上芳雄 ] | [ 内田樹 ] | [ 別所哲也 ] | [ 原田優一 ] | [ 大地真央 ] | [ 大塚ちひろ ] | [ 山口祐一郎 ] | [ 岡幸二郎 ] | [ 市村正親 ] | [ 新妻聖子 ] | [ 星野真里 ] | [ 松たか子 ] | [ 松任谷由実 ] | [ 泉見洋平 ] | [ 浦井健治 ] | [ 涼風真世 ] | [ 知念里奈 ] | [ 石井一孝 ] | [ 石川禅 ] | [ 神田沙也加 ] | [ 笹本玲奈 ] | [ 辛島美登里 ] | [ 鈴木綜馬 ] | [ 香山リカ ] | [ 鹿賀丈史 ] | AV機器 | DVD | ♪・ウーマン・イン・ホワイト | ♪・オペラ座の怪人 | ♪・ガールフレンズ | ♪・タイタニック | ♪・ダンス・オブ・ヴァンパイア | ♪・マイ・フェア・レディ | ♪・ミス・サイゴン | ♪・レ・ミゼラブル | 《 シアタークリエ 》 | 《 シアターコクーン 》 | 《 天王洲・銀河劇場 》 | 《 帝国劇場 》 | 《 日生劇場 》 | 《 赤坂ACTシアター 》 | 《 青山劇場 》 | おすすめサイト | ことば・日本語 | ご当地キティ | はやく起きた朝は… | まつり・イベント | ららぽーと横浜 | アレロック | ウェブログ・ココログ関連 | オランダ・ベルギー旅行 | シャネル伝記 | スナック・菓子 | タイフェスティバル | テーマパーク | ドライブ | ハリー・ポッター | パスポート申請 | パソコン・インターネット | フェルメール | プリンスホテル | ベランダ園芸 | ミュージカル | モブログ | ルーベンス | ルーヴル美術館展 | 世界遺産 | 劇団S.W.A.T! | 劇団四季 | 地球ゴージャス | 大山とうふまつり | 大沼神社 | 嬬恋 | 小堺クンのおすましでSHOW | 小田急ロマンスカー | 愛知万博 | 携帯・デジカメ | 放送 | 旅行 | 旅館・ホテル | 日本三奇橋 | 日比谷シャンテ | 日記・コラム・つぶやき | 映画 | 書籍・雑誌 | 服用薬 | 横浜 | 正月旅行 | 水族館 | 江ノ島 | 浜名湖花博 | 清涼飲料 | 演劇 | 町田 | 町田モディ | 町田小田急スカイタウン | 町田東急ツインズ | 病気と健康 | 相模原 | 空港 | 箱根 | 結婚記念日旅行 | 美術展 | 美術館 | 葛飾柴又 | 観劇 | 読書 | 鉄道 | 鎌倉 | 閉店 | 音楽 | 食べ放題 | 飲食 | 駅弁