観劇

2009年7月12日 (日)

ブロードウェイ・ミュージカル 『COCO』 鳳蘭 湖月わたる ル テアトル銀座

ブロードウェイ・ミュージカル 『COCO』 鳳蘭 湖月わたる ル テアトル銀座 今月は3週連続の観劇の予定。今日はル テアトル銀座でミュージカル『COCO』を観てきました。
 ファッションデザイナー・「ココ・シャネル」が年をとってから引退状態であったファッション界に15年ぶりにカムバックしたときの挫折と復活の物語です。
 まずは何と言っても主役ココ・シャネルを演じた鳳蘭のエネルギッシュな演技が素晴らしかったです。自信たっぷりで、ともすれば傲慢なココが、周りをやきもきさせながら復活のための「コレクション」を作り上げます。決して時代に迎合することなく自信の信ずるデザインを押し通すココは、周りをハラハラさせます。その「大物」ぶりの演技が光っていました。歌も、力強くベテランの力量を見せつけていました。
 ココのアシスタントの「ピグノル」を演じたのは今陽子。十数年前にミュージカル「アニー」の孤児院の院長・ハニガン役を演じたのを観たことがあります。今陽子が白髪まじりの女性を演じているのを見て驚きました。今陽子もそうゆう役をする年齢なのだと改めて気付かされました。
 ココの財政面を管理しているグレフ役に鈴木綜馬。私の好みに合うだけかもしれませんが、鈴木綜馬の歌声は素晴らしいと思います。聴いていてとても気持ちの良い声です。美声は歌だけではなく、セリフもきれいです。これが劇団四季で培われた発声法によるものなのでしょうか。舞台映えする良い声です。魅力的な紳士を演じていました。
 岡幸二郎はセバスチャン・べアールという若いデザイナーの役。オネエ言葉と言えばよいのでしょうか、女性のような言葉づかいをする、ちょっとコミカルな役どころでした。どんな役でもこなすのはプロフェッショナルにとっては当たり前かもしれませんが、いままで見たことのない岡幸二郎の演技に驚きました。
 湖月わたるは、ココが自分の若いころをその娘の中に見つけて可愛がることになるノエルという女性を演じていました。ココに影響を受けて自立する女性への道を歩み始めるものの、最後には愛する男性との結婚を選んでしまいココを失望させてしまいます。歌も演技もそつなくこなしていた、と思います。
 予想外の美声に驚かされたのは大澄賢也です。湖月わたる演じるノエルの恋人役ということで、若い青年を演じるための役作りだったのかもしれませんが、実に若々しい美しい声で、舞台最初のセリフを聞いてびっくりしました。2度『タイタニック』と去年の『CHICAGO』で大澄賢也を見ていたのですが、こんなに美声だったとは気が付きませんでした。役作りで歌声やセリフの声の声質を変えることができるのだとしたら、大澄賢也の技量はすごいものだと思います。音響装置の調整によるものなのでしょうか。とにかく若々しい美声に驚きました。
 最後には、胸にじんと響き涙を誘うストーリーで、よい舞台でした。

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2009年7月 4日 (土)

『星の大地に降る涙』 地球ゴージャスプロデュース公演Vol.10

 地球ゴージャスの公演『星の大地に降る涙』を観てきました。
 なかなか、面白かったです。カーテンコールで、三浦春馬が喋っていましたが、『クラウディア』に続く、「反戦2部作」になるのだそうです。『クラウディア』は再演でしか見ていませんが、『クラウディア』と較べると、『クラウディア』のメッセージ性が薄まって、今回の『星の大地に降る涙』は、より娯楽志向になっていて、エンタテイメントとしての完成度が高くなっているように感じます。『クラウディア』は敵味方の両面から描かれていたものが、『星の大地に降る涙』は、侵略される側、略奪される側からの視点で通されていて、その分整理が付いているように思いました。
 1幕冒頭、仮面をつけた十数人の「兵士」たちが、銀色の盾を持ち、杖のようなものを床に打ちつけてリズムを取りながら息の合った動きを見せます。その兵士たちの持つ銀色の盾は、往年の機動隊の持っていたジュラルミンの盾をほうふつとさせました。かつての1960年代の学生運動の「敵」を連想させました。
 寺脇康文は1962年2月生まれということで学年でいえば私と同じ学年、岸谷五朗は1964年生まれですので、学生運動については私と同様、自分より上の年代の起こした運動で、子供の視線からの体験しかないと思うのですが、あの機動隊のジュラルミン盾のような盾は誰のアイディアによるものなのか興味深いです。
 戦争で幼い子供たちも年老いた老人たちもいなくなった共同体。映画『タイムマシン』の未来社会を思い出しました。映画『タイムマシン』の未来社会では、怪物の種族が、人間を襲い連れ去ってしまうため、若い人間しか共同体には残っていないという社会を描いていました。そのような方向へ話が進むのかな、と一時、構えて観ていましたが、予想とは違った方向へとストーリーは進みました。
 文化の違いにより、人間の行為も意味が変わってくる、そのことが異民族の理解を妨げるということを言いたかったのでしょうか。次のようなエピソードが出てきます。舞台となる共同体「タバラ」という民族では、キスが恋愛とか性愛の意味を持たず、同性に対しても異性にたいしても相手の傷をいやす行為としておこなわれます。海から漂着した二人の「倭人」、「シャチ」と岸谷五郎演じる「トド」は、そのキスを観て戸惑います。
 これで思い出したのが昔読んだ星新一のショートショートです。地球外の星にたどり着いた宇宙飛行士が、異星人に友好の情を示すためにキスの挨拶をします。すると、その星では新しい文化としてキスの挨拶が流行します。しばらくして、食事会に招かれた地球からの宇宙飛行士は、食事開始とともに異星人が尻をめくり上げて食べ物を尻に運ぶのを見て驚きます。それでは、口だと思って重ねていた唇はいったい……? というところで、そのショートショートは終わるのですが。そんな物語を舞台を観ながら思い出していました。
 性愛の作法は、文化により異なり、その「コード」を知っている者のみが、「性愛の情」を読み取ることが出来て、「コード」を知らないものにはわけがわからない、ということもあるのかもしれません。
 いつの時代のどの場所の出来事か特定されないで進んできた物語が、終盤になって、明治維新前の官軍と幕府軍の戦いであることがわかります。そして、それまで記憶を失っていた「シャチ」と「トド」は、敵味方であったことも、2人は思い出してしまいます。
 大団円では、皆がそれぞれの属する集団のために殺し合うことになり、「トド」岸谷五郎も「ザージャ」寺脇康文も殺され死んでゆきます。涙を誘う場面でした。上演時間


 三浦春馬は初舞台だったようですが、堂々としていて、存在感もあり好演していました。木村佳乃は、出産のシーンの熱演が印象に残りました。歌も決してひどくは無く、これからさらにまた別のミュージカルに出演されることを期待します。2007年から「小堺クンのおすましでSHOW」に出ている伊藤有希が出ていました。芝居の間は気が付かなかったのですが、最後のカーテンコールで伊藤有希を見つけました。
 上演時間は1幕85分、休憩25分、2幕65分で全部で170分(=2時間50分)でした。

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2009年6月20日 (土)

『ゼブラ』 斉藤由貴 星野真里 山崎静代 大沢あかね シアタークリエ

Zebra 先週の『ミー&マイガール』観劇に続いて、今週も日比谷に観劇に行ってきました。今日は、シアタークリエで斉藤由貴、星野真里、山崎静代、大沢あかね等が出演の 『ゼブラ』を観てきました。
 今日のチケットもチケット販売サイトの「カンフェティ」で割引のチケットを買いました。9000円のS席のチケットが6300円で買うことができました。ところが、そのチケットは「指定席引換券」と書かれていて、席番号が書かれていません。当日の会場入場時にホールの入口の受付で座席位置の書かれた通常のチケットと交換する必要がありました。『ゼブラ』チケットシアタークリエは1階の入り口から入ってエレベータで地下に下りてゆきますが、1階入り口入って右手にある受付カウンターでチケットを交換しました。交換したチケットには、「貸切料金」と書かれていました。座席は、16列20番と21番でした。


『ゼブラ』プログラム 舞台は、予想以上に面白かったです。おススメの作品です。随所に笑いをちりばめていながら、心に響くものがありました。感動モノです。
 壇れいが病気のため降板し、星野真里が代役を務めましたが、その星野真里の役がとても重要な役で、主役は星野真里であったと言っても間違いはないのではないかと思います。その星野真里が素晴らしく好演していました。存在感があって、他に適した役者が思いつかないほどに星野真里にピッタリと思える演技でした。
 4姉妹は過去のシーンや回想シーンでは、小学生や中学生の年齢を演じます。42歳の斉藤由貴も中学生を演じたりセーラー服を着たりと若い年齢を演じます。それが、なぜか全然違和感がなくて、子供時代を演じる4人は子供に見えるから不思議です。斉藤由貴は、年をとった演技では、ずいぶんとオバサン臭く実年齢以上にも見えました。女優の力量ということでしょうか。これもまた演技の一環なのか、年をとった演技では、少し太めに見えました。
 南海キャンディーズ静ちゃんこと山崎静代は、どこまで演技なのか地のままセリフをしゃべっているのやらわからないキャラクターを演じていました。配役がよかったのでしょう。
 大沢あかねもとても自然体の演技で、存在感のあるキャラクターを演じていました。
 その他、男性俳優陣も濃いキャラクターを好演していました。
 矢部太郎のボケた青年ぶりは、客席に何度も笑いを巻き起こしていました。「体操のおにいさん」今井ゆうぞうは、山崎静代演じる三女の婚約者役でしたが、おかしなキャラクターを好演していました。
 上演時間は休憩なしの2時間。公演プログラムは1500円でした。

 脚本は田村孝裕で、劇団ONEOR8で2度上演されたものだそうです。

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2009年6月13日 (土)

ミュージカル 『ミー&マイガール』 井上芳雄 笹本玲奈 帝国劇場

『ミー&マイガール』 『マイ・フェア・レディ』を観て以来の2ヶ月ぶりの帝劇に行ってきました。ミュージカル 『ミー&マイガール』、17時開演のソワレを見てきました。
  『ミー&マイガール』、最初はあまり興味が無かったのですが、チケット販売サイト「カンフェティ」で割引チケットが販売されていたので、「ついふらふらと」チケットを買ってしまいました。(S席12500円が7200円でした
 座席はQ列の5番、6番。特に観難いということは無くて、7200円はお得な買い物をした気分でした。(ちなみに、自分の席の前方は20席ほどまとまって空席でした。やはり「レ・ミゼラブル」のようなビッグタイトルのミュージカルで無いと、帝劇を満席にするのは大変なのでしょうねぇ……)
 『ミー&マイガール』は今回が初めての観劇です。ストーリーは単純で、あまり劇的な展開はありませんでしたが、舞台装置がそれなりに立派でしたし、出演者もベテランがそろっていますので、帝劇のS席チケット代に見合うエンターテイメントでしょう。
 コメディですので、細かいギャグで笑わせる演技も満載で、井上芳雄のコミカルな演技もまた面白かったです。しかし、やはり2枚目の井上芳雄が道化になりきれていないような感じがして、「笑い」も中途半端なものになっていたように思いますが、どうでしょうか。
 ミュージカルでの井上芳雄を聴くのは、私は『モーツァルト』に続いて2回目です。井上芳雄の歌声は声量も技巧も申し分ないところですが、ばりばりと力強い歌声ばかりで、「やわらかさ」のある歌声をもっと聴いてみたいところです。
 笹本玲奈は、今日は顔がまん丸に見えましたが、少し太られたのでしょうか。メイクでそのように見えるだけなのかもしれませんが。3月に『回転木馬』で観て以来でしたが、体形も少しふっくらされたような気がしました。笹本玲菜の歌声は絶好調で、低域から高域まで、実にうまく「聴かせる」歌を歌っていました。今日の役は、恋人を愛する若い女性の役で、現実に近い役だったのではないかと思いますが、愛くるしさ満開でとてもかわいい愛すべきキャラクターに仕上がっていました。
 「かなめさん涼風真世も最高でした。コミカルな演技のあと、少しはにかむようにみえるのが、とてもかわいらしく魅力的です。ネットで調べると私や家内よりひとつ年上のようなのですが、全然そのようには見えなくて若々しく素敵です。歌声だけでなく、台詞の声もたくさんの表情を持ち使い分けているところは、さすが宝塚で基礎を身につけた実力のなせる技かと思いました。とにかくきれいな人ですね。素敵です。
 草刈正雄は、舞台で見るのはたぶん今日が初めてでした。私が最初に『マイ・フェア・レディ』を観た時は、もうすでにヒギンズ教授は石井一孝だったので、草刈正雄のヒギンズ教授は観たことがないのですが、きっとヒギンズ教授のイメージにぴったりだったことと想像しています。劇中終盤で、サリーを上流階級の言葉遣いに直すのに良い友人を知っていると言って「ヒギンズ教授」を紹介する台詞があり、ミュージカル好きにしか通じないギャグに、にんまりと笑ってしまいました。

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2009年4月12日 (日)

『マイ・フェア・レディ』 大地真央 石井一孝 姜暢雄 帝国劇場

『マイ・フェア・レディ』公演プログラム 今年初めての帝国劇場での観劇は『マイ・フェア・レディ』を観てきました。
 前回の全国ツアーから2年ほど。また少し演出が変わったようです。一番は公演時間が短くなったこと。前回は3時間半でしたが、今回は20分縮まって3時間10分。「どこがカットされたのかなぁ……」と前回観劇の記憶をたどりながら観ていたのですが、ハッキリ「ここが変わった」と指摘できるほどにはわかりませんでした。全体に、テンポが良くなり、短縮されたことは奏功しているように思います。
 今回、変わった新キャストですが、まずはモト冬樹。上條恒彦の貫録には及びませんが、それでも存在感を出して好演していました。下層階級の飲んだくれの雰囲気はよく出ていて、決して違和感のある演技ではありませんでした。そしてもちろん歌は言うに及ばず、上手い歌声を聞かせていました。
 フレディの姜暢雄も、まずは合格点の演技と歌だったと思います。個人的な好みを言えば、高域の声の美しさは前回までのフレディ役を演じた浦井健治のほうが好きです。姜暢雄の高域は透明感に欠けるというか、女性を酔わすような甘い歌声には合わないように思います。
 主演、大地真央は、いつみてもパワフルで表現力豊かで、素晴らしい演技を堪能させてもらえました。前回の全国ツアーの神奈川県民ホールで観た時にも感じたのですが、高域ののびがいまひとつな感があるところが散見されました。
チケット 今回の席は、1階O列32番、33番。左に私たち夫婦よりは高齢と思われる中高年の女性2人連れ。私たちの右には、同じく私たちよりも年上と思われるご夫人のおひとり様でした。
 そして、私の前の席なのですが、5~6人のグループで、どうも出演しているアンサンブル女優さんのご家族やお知り合いのグループという感じで、舞台衣装を着た女優さんの舞台写真をグループの中の人が連れに見せていたり、「どうしても注目して心配してみてしまう……」というような会話をされていました。どの女優さんのご家族、お知り合いだったのかはわからなかったのですが……。

出 演
イライザ大地真央ヒギンズ教授石井一孝ドゥーリトルモト冬樹
ピッカリング大佐羽場裕一フレディ姜暢雄ヒギンズ夫人草村礼子
ゾルタン・カーパシー藤木孝ピアス夫人春風ひとみハリィ治田敦
ジェミィ渡辺隆アインスフォード・ヒル夫人
トランシルバニア女王
ちあきしん
岡智ひのあらた中本雅俊土屋貴俊坂井成紀日比野啓一
附田正信東山竜彦武田晴彦高木裕和大森輝順香取新一
松岡由眞近藤辰俊板垣辰治森本麻祐子白木原しのぶ麻希光
栗原朗子辻奈緒子足立美幸樋口綾石原絵里染谷妃波
小石川園美竹内晶美山中美奈 
 プログラムは1500円でした。  上演時間は、途中25分の休憩をはさんだ2幕構成で(前述の通り)3時間10分です。

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2009年3月21日 (土)

Broadway Musical 『回転木馬』 笹本玲奈 浦井健治 天王洲・銀河劇場

 ミュージカル『回転木馬』を観てきました。3月20日午後1時からのイープラス貸切公演で、上演後に主演の笹本玲奈と浦井健治のトークショーもありました。
プログラム 始まってしばらくはセリフも歌もないシーンが続きました。バレエのようにダンスと演技だけで物語を表現していました。あらかじめホームページなどでストーリーを把握していたので無理なくついて行けましたが、まったく予備知識のない人が、冒頭の数分間のシーンでそれを理解できたのかわかりません。
 バレエで活躍している人も出演していて、私のようなバレエをあまり見たことのない素人が見ても素晴らしい技巧なのだろうと思うような美しい体の動きのダンスがありました。しかし、見慣れたミュージカルのダンスとは違い、違和感を感じてしまいます。
 浦井健治がいつもの2枚目役とは違い、落ちぶれた「ワル」のような役で、これまた違和感がありました。浦井健治の歌う歌も、いまひとつ輝きが足りなく思いました。浦井健治演じるビリーの魅力がうまく表現できていないと思いました。主人公ジュリーが、冷たくされても愛し続けているその理由が、まったく伝わってきません。
 名作ミュージカルにしては、耳に残る歌が無かったようにも思います。
 笹本玲奈は、幸薄い耐える女の役なのですが、好演していました。
 坂元健児が、コミカルな面も出ていて、目立っていました。
 安奈淳は、期待したほどの歌声でなく、少し高音域に入るとファルセットになり力強さが欠けてしまい、歌の魅力が減じてしまっていたように感じました。
 舞台が終わって暗転して薄幕が下りても、拍手が起きませんでした。そのくらいあっけない盛り上がりの無いエンディングでした。再び幕が上がり、カーテンコールのために出演者が並んで立っているのを見て、初めて芝居が終わったのだと観客が理解して拍手が沸き起こりました。
 このエンディングに象徴されるように、物語がつまらなかったです。観客の期待を引っ張ってゆくような「力」が無く、平板でした。
 カーテンコールが終わってから20分ほどの休憩をはさんでトークショーが始まりました。
 演技をしていない素の浦井健治の「しゃべり」を初めて聞きましたが、なんか舞台上の二枚目の雰囲気とは全然違う、そのへんの「兄ちゃん」みたいな喋り方で、驚くと共に少しがっかりしました。
 笹本玲奈は負けん気の強い、芯がしっかりした性格の一端が垣間見られるトークでした。

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2009年2月 1日 (日)

『宋家の三姉妹』 安奈淳 安寿ミラ 森ほさち 東京・池袋 サンシャイン劇場

『宋家の三姉妹』 安奈淳 安寿ミラ 森ほさち 東京・池袋 サンシャイン劇場 『タイタニック the musical』のマチネ公演を観た後、池袋にやってきました。
 1日2本の観劇は、ちょっと強行軍だったかもしれません。舞台始めの方で眠くなって、少し眠ってしまいました。正直言って、この舞台はあまり面白くありませんでした。
 事前に情報を調べなかったことも悪いのですが、期待していた舞台とは全然違いました! セリフ劇とでも言うのでしょうか。舞台セットなどは、ほとんど何もなく、セリフのみで進みます。
 舞台には、東洋風の(中国風なのでしょうか)装飾が美しい豪華な椅子が3脚置かれていました。そこに、宋家の三姉妹がひとりづつ出てきます。3人は久しぶりの再会を喜び、昔話を始めます。
 前半は3人の会話で中国の近現代史とともにある三姉妹の思い出話が語られます。(途中で、うとうとしてしまいました)
 後半は、三姉妹がひとりづつ交代で舞台に出てきて、それぞれが長いモノローグを語ります。その買ったっている台詞が、舞台後方のスクリーンに映し出されます。まるで、長いセリフを記憶して間違えずに話すことが「芸」であるかのように、モノローグが終わると拍手が沸き起こっていました。
 カーテンコールの後、「京胡」の演奏家が出てきて劇中でも演奏した曲を、アンコール演奏しました。


 この舞台は、何を見せる舞台だったのでしょうか。宋家の三姉妹のそれぞれの人生を語るには、あまりにも時間が短く不十分であったのではないかと思います。安奈淳、安寿ミラ、森ほさちの3人の出演者についても、演技の巧拙を論じることのできるような舞台ではありませんでした。

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『タイタニック the musical』 松岡充 東京国際フォーラム・ホールC

 火曜日に発熱し、医者に診てもらったら検査の結果インフルエンザA型! 火曜日から金曜日まで4日も休んでしまいました。インフルエンザで仕事を休んでも、チケットを取ってあるミュージカルはちゃんと観に行きます! 体調を心配しながら、あいにくの冷たい雨模様の中、東京国際フォーラムに足を運びました。
『タイタニック the musical』 私のインフルエンザが伝染ってしまった家内は、観に行くのをあきらめました。急きょ、いつも芝居やコンサートに一緒に行っている友人を誘ったら、一緒に観に行ってくれるという返事。こうゆう無理な頼みを聞いてくれる友人は、大切にしなければいけないと、改めて思った次第。急な誘いで会ったことと、中央線が人身事故で一時不通となったことなどで、友人がホールにやってきたのはギリギリ開演10分前。それでも間に合ったので最初から観ることが出来ました。


 今日の席は、1階13列。結構前の方の席で、オペラグラスを使わなくても、役者の表情が見える席で良かったです。
 2007年の初演に比べて、松岡充の歌が格段に良くなっていました。存在感も増した感じです。
 初演時と役者が変わったことで、それぞれの役の性格も、少し違って感じました。初演時、岡幸二郎だったボイラー係・フレデリック・バレットは、今回の上演では宮川浩が演じました。岡幸二郎のボイラー係は軽業師のようにひょいひょいと舞台を上へ下へと移動していたようなイメージがありますが、宮川浩のボイラー係は船の乗組員の中でも最下層に位置づけられる苦しい立場をより鮮明に演じていました。とても存在感がありました。
 初演時、鈴木綜馬だった通信士ハロルド・ブライドは、初演時一等航海士マードックだった岡田浩暉が役を変えて演じました。職務に実直な役柄の演技は、私は初演の鈴木綜馬の演じたキャラクターの方が好きでした。岡田浩暉も決して悪くはないのですが、役者の技量ではなく、演出が変わったのかも知れません。
 このミュージカルは、大人数で歌いあげる曲が多く、大人数で歌う歌は迫力があって、それを聞くだけでも観に来た価値があるように思います。
 また、藤木孝や、浜畑賢吉、光枝明彦、諏訪マリーといったベテランの歌声も、素晴らしいです。
チケット 初演時、森口博子が演じた二等船客アリス・ビーンは、今回は入絵加奈子が演じていました。初演時の森口が演じたミーハー娘風のキャラクターが、今回は少し年をとった中年女性に変わっていました。演出が変わったのか、それとも、初演時に森口に求められていたキャラクターも中年女性だったのか。初演時の少し浮き出たキャラクターから変わり、良い意味で周りに溶け込んだキャラクターになっていました。
 終盤、救命ボートが無くなって、取り残された乗客のエピソードでは、涙があふれてきました。
 再演の今回公演は、初演時よりも、格段に良くなっていたと感じた公演でした。

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2009年1月24日 (土)

『ドロウジー・シャペロン』 藤原紀香 木の実ナナ 小堺一機 日生劇場

日生劇場『ドロウジー・シャペロン』 今年最初のミュージカル観劇は、日生劇場で『ドロウジー・シャペロン』を観てきました。
 去年の最後の観劇は、11月の『エリザベート』なので、2ヶ月ぶりの観劇、2か月ぶりのミュージカルでした。入院しなければ12月に『ラ・カージュ・オ・フォール』を観るはずだったのですが、入院で観れなくなり2ヶ月も観劇できなかったので、最近はミュージカル禁断症状(!?)を感じていました。
プログラム(1500円) 藤原紀香がミュージカル初主演で話題になっていますが、観てみようと思ったきっかけは小堺一機の出演でした。(このブログ『あっかんべぇ』を、いつも読んでくださっている方は、ご存知かと思いますが)私は毎年夏の、小堺一機の『小堺クンのおすましでSHOW』を欠かさず観に行っています。そのステージでも、良く小堺一機がブロードウェイやラスベガスなどでミュージカルを観てきた話をしています。このミュージカルでの小堺一機の役「椅子の男」は、まさに小堺一機にピッタリだと思います。また、過去にも小堺一機はミュージカルの出演経験があり、一度ミュージカルの舞台でも小堺一機を観てみたいと思っていたところでした。
 舞台は暗転のまま小堺一機扮する「椅子の男」の「モノローグから始まります。ミュージカルを語る小堺一機の語りは、いつも『おすましでSHOW』で聞いている小堺一機のトークと変わらない雰囲気です。現実と舞台が、境目なく始まったように感じました。
 プログラムの解説によると、この『ドロウジー・シャペロン』は、本作品の脚本家の一人であり「椅子の男」のオリジナルキャストであったボブ・マーティンの結婚祝いに仲間たちが企画した寸劇なのだそうです。そう思って観ると、そのようなおめでたい結婚式の場の、仲間うちのうちとけたユーモアにあふれています。毒のない健康的な笑いにあふれています。
上演時間 そんな雰囲気こそが、本作のようなクラシカルなスタイルのコメディーミュージカルなのでしょう。
 この雰囲気、遠い昔の記憶にあるような気がしました。遠い昔の小学生ぐらいの子供のころ。そんな昔に観劇などするわけないですから、テレビで観たのでしょう。この雰囲気は、テレビ創世記のバラエティ番組の雰囲気なのではないでしょうか。リアルタイムで見た記憶はありませんが、「シャボン玉ホリデー」のコントのような雰囲気が、このクラシカルなコメディーミュージカルの雰囲気なのではないかと思うのです。はっきりと記憶に思い出されるのは、毎年正月恒例で放送されている番組の「かくし芸大会」。最近はあまり見なくなっているその番組ですが、私が小学生のころに観ていたころは、歌手たちが演じる短いコメディドラマがありました。そんな雰囲気ではないかと、舞台を観ながら思っていました。
 正月に観る舞台としては、まさにふさわしいミュージカルだったかもしれません。
 木の実ナナ、小松政夫、尾藤イサオ、中村メイコなどという、そうそうたる「ベテラン」陣の出演も、「クラシカル」な舞台にはピッタリでした。「ここは明治座か?」と疑うような、普段のミュージカルではお目にかかれない配役です。
『ドロウジー・シャペロン』 藤原紀香は前評判通り、熱演でした。180度開脚して床に着いたり、片足立ちで片足を高く持ち上げたりと、初めての挑戦であるならば苦労したことと思います。歌も堂々と歌いきって頑張っていました。初めてで、あれだけできれば、十分に合格点なのではないかと思います。藤原紀香の最近は、あまり「二枚目」路線では売り出していないとは思いますが、それにしてもコメディーの三枚目役(二枚目半でしょうか)を十二分に演じきっていたと思います。

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2008年11月16日 (日)

『エリザベート』 涼風真世 山口祐一郎 石川禅 伊礼彼方 帝国劇場

『エリザベート』プログラム たぶん今年最後となるミュージカル観劇に行ってきました。今日観てきたのは『エリザベート』。ダブルキャストとなっている配役の俳優女優は、エリザベートが涼風真世、死の帝王トートは山口祐一郎、オーストリア皇帝は石川禅、ルドルフは伊礼彼方という組み合わせでした。
 初めて見る演目なので、演技や歌の技巧を味わうというよりも、演劇を楽しむ方にウェイトが占めました。物語として面白く楽しめました。天真爛漫のおてんば娘が、王子様に見初められて妃になる。いつの世も変わらぬ少女の夢のひとつなのでしょうか。女性に愛される物語なのかもしれません。そう思って見ていると、姑との確執や夫の女遊びなど、ロイヤルファミリーの物語というよりは、うんと庶民的な夫婦と家族の物語のようにも読めます。
 2幕に入り、エリザベートが皇太后から実権を奪い、独裁的になってゆくにつれて、主人公エリザベートへの感情移入が少しさめてしまいます。皇太子ルドルフとフランツ・ヨーゼフ皇帝との確執も、際立たずストーリーが散漫になってしまったように感じました。オーストリアの人々にとっては、身近で説明の要らないエピソードなのかもしれませんが、異国の日本人には説明を受けないとルドルフの人物像の輪郭がぼやけてしまっていたように感じました。
『エリザベート』本日の出演 主役、涼風真世は素晴らしかったです。少女から晩年まで、その成長と時間経過をしっかりと歌い分けているのを感じました。さすが宝塚、そのあたりの技量は申し分ないということでしょうか。少女の演技をしても、決して無理がなく、可愛らしささえ感じました。
 死の帝王トート役の山口祐一郎。金髪の長髪の、往年のロック歌手のような出で立ちの冥界の王は、山口祐一郎のはまり役かもしれません。キャラクターに違和感がなく、少しナルシスティックな雰囲気は、山口祐一郎にピッタリでした。
 石川禅のヨーゼフ皇帝も、とてもよい雰囲気を出していました。皇太后に牛耳られどこか頼りなささえ感じる皇帝を、迫真の演技で演じていました。
 ダブルキャストのキャスト表を観て、自分のベストの組み合わせはヨーゼフ皇帝は鈴木綜馬で、ルドルフは浦井健治だと思っていたのですが、イープラスの貸切公演先行販売が先にあったため今日の公演のチケットを申し込むという日和見に出てしまったのでした。しかし、石川禅のヨーゼフは「当たり」だったのではないかと思います。
 しかし、ルドルフは浦井健治を見たかったなぁ。伊礼彼方は、私の期待には応えてくれませんでした。意地悪な見方をしていたのかもしれませんが、ダンスもアンサンブルと合って無く、アンサンブルの方が格段に決まってきました。歌も、私の期待する声質とは違い、浦井健治ののびやかな美声には遠く及びません。
 村井国夫がエリザベートの父親役です。ミュージカルの舞台で村井国夫を観るのはずいぶんと久し振り、記憶が間違っていなければ『レ・ミゼラブル』のジャベールを演じていたのを観たのが最初で最後だったのでは。エリザベートとのデュエットは秀逸でした。デュエットで高域の声に切り替わる技術が自然で素晴らしく、名優の芸を見せてもらったと感じました。
 そして実はこの人が主役なのではないかと思えるほどずっと出ている高島政宏、テロリスト・ルキーニ。シニカルに、舞台の上の物語を眺めつつ、狂言回し的役回りで「ナレーション」的説明をしつついろいろな役になって舞台に登場してきます。余人をもって代えがたいと思うほど役にはまっていました。この役を他の役者に演じさせるとしたら誰が良いでしょう。簡単には思いつきません。
帝国劇場 『エリザベート』 イープラス貸切公演でした。そのためカーテンコールの最後に、涼風真世と山口祐一郎がひと言づつ挨拶しました。昨日の公演が通算700回めの公演だったこと、ダブルキャストでいろいろな組み合わせがあるのでぜひ再び劇場に足を運んでほしい、などと話した涼風真世にたいし、山口祐一郎は「昨夜の700回記念公演のカーテンコールでは、ずっと演じ続けてきた人に挨拶の順番がまわり、自分には挨拶の順番が回ってこなかった」などとぼやいて、相変わらず変な挨拶をする人です。
 1幕12時から1時15分まで。2幕1時45分から3時5分までの予定で、ほぼ予定通りに上演されました。

今日の出演者
エリザベート涼風真世トート山口祐一郎
フランツ・ヨーゼフ石川禅ルドルフ伊礼彼方
ゾフィー初風諄少年ルドルフ田川颯眞
ルイジ・ルキーニ髙嶋政宏ルドヴィカ春風ひとみ
マダム・ヴォルフ伊東弘美マックス村井国夫
シュヴァルツェンベルク侯爵阿部裕リヒテンシュタイン伯爵夫人小笠原みち子
ヴィンディッシュ河合篤子グリュンネ伯爵治田敦
トートダンサー飯田一徳佐々木信彦遠山裕介遠山大輔
柴一平白髭真二西田健二東山竜彦
中山昇松澤重雄大谷美智浩大江尚毅小原和彦
KENTAROさけもとあきら篠原功生砂川直人武内耕
谷口浩久俵和也藤森徹森田浩平横沢健司
一倉千夏家塚敦子柏木ナオミ樺島麻美木村晶子
久路あかり栗原朗子 後藤藍谷合香子中山旦子
茉莉杏南海まり 

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2008年10月19日 (日)

『CHICAGO』 米倉涼子 和央ようか 河村隆一 赤坂ACTシアター

Dscn4388 赤坂ACTシアターでミュージカル『CHICAGO』を観てきました。
 レニー・ゼルウィガー、キャサリン・ゼダ=ジョーンズ、リチャード・ギアで映画化された時に、映画版を見ました。と言っても映画館には足を運んだわけではなくて、DVDの発売を待ち構えて発売と同時に買って、見たのですが。映画版の、リアルな世界と空想の舞台の世界を行き来する演出は斬新で、舞台版のオリジナルのミュージカルは、いったいどんな風になっているのだろうと興味を持っていました。
 今回、日本人キャストによる上演があると知り、迷わずチケットを購入しました。


『CHICAGO』プログラム・ケース アンサンブルのスタイルの良さと、ダンスの格好良さが抜群です。女性のスタイルの良さは言うまでもないですが、男性のひきしまった筋肉美も格好良いです。フォッシースタイルというダンスだそうですが、動きを抑えたダンスもまた趣があるなぁと思いました。
 主役、米倉涼子も、スタイル抜群です。さすが「女優さん」です。演技が文句なしであるのはもちろん、歌もダンスも頑張っていました。
 映画版のレニー・セルウィガーが演じたロキシー・ハートに比べると、ちょっと馬鹿さ加減が足りない感じがしました。映画版のロキシー・ハートは、少しおバカだけれど、かわいい女という風に感じましたが、米倉涼子のテレビでのイメージが残っていて、米倉演じるロキシー・ハートは「ホントは私は賢いのよ」という雰囲気を感じてしまいました。
 和央ようかは、この舞台で初めて知りました。宝塚の男役のトップスターだった女優さんだそうです。そのことを知って舞台を見ていると、歌が宝塚の男役風の歌い方が随所に現れていました。
 河村隆一は、歌手だけに歌は上手ですが、ミュージカルの歌としては表情に乏しいのではないかと思いました。キャラクターもあまり役作りがされていない感じで、素の河村隆一なのではないかと思ってしまうようなところがありました。正義や真実よりも金や名声が大事というダーティーな部分が、あんまり際立っていませんでした。もっとギラギラとあくどい感じが出たらよかったと思いますが、どうでしょう。
 大澄賢也は、一幕終わってどこに出ていたかわかりませんでした。二幕になってやっとロキシーに殺されたフレッド・ケイスリーが大澄賢也だったことがわかりました。気が付いてから注目してみると、さすがに大澄賢也のダンスは素晴らしかったです。
 看守のママ・モートンを演じた田中利花は、映画版のママ・モートンほどあくどいキャラクターではなかったのですが、あとになってプログラムを読んでいたら、そのキャラクターは演出家の意図したものだったようです。存在感のあるキャラクターであったことには違いがありません。
米倉涼子和央ようか
 プログラムは2500円。4分冊でケースに入っています。ケースのデザインが2種類あって、中身は同じだということでしたので、私は上の写真の黒地に赤文字のケースに入ったプログラムを買いました。もう一種類の方は赤地に黒文字です。プログラムの4分冊の構成は、米倉涼子、和央ようか、河村隆一の紹介が、各1冊づつの別冊になっていて、通常の物語や解説などと3人以外のその他の出演者の紹介などが載っているプログラムと分かれています。
河村隆一プログラム
 その他、グッズもいろいろなものが売っていましたが、私はエコバッグ1000円を買ってしまいました。(いつ使うんでしょう?!)
『CHICAGO』チケット 今日の席は2階席。右側のブロック。D列なので前から4列目です。まぁ、観難くはなかったのですが、役者の表情はオペラグラスを見ないとよくわからないぐらいの距離でした。もう少し近くから観たかったです。残念。
出演
ロキシー・ハート米倉涼子ヴェルマ・ケリー和央ようか
ビリー・フリン河村隆一看守ママ・モートン田中利花
フレッド・ケイスリー大澄賢也エイモス・ハート金澤博
メアリー・サンシャインH.Masuyamaフォガーティ巡査長/判事中尾和彦
陪審員黒須洋壬ハリソン坂本まさる
アーロン大谷健ハリー神谷直樹
廷吏坂元宏旬スウィング那須幸蔵
スウィング仙名立宗ごんどうけん
リズ森実友紀アニー原田薫
ジューン濱中優美ハニャック白木原忍
モナ宮菜穂子ゴー・トゥ・ヘル・キティ杵鞭麻衣
スウィング石塚智子スウィング鴨志田加奈

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2008年10月13日 (月)

『ミス・サイゴン』 別所哲也 新妻聖子 照井裕隆 帝国劇場

 今シーズン4回目の『ミス・サイゴン』を観てきました。今日のエンジニア役は別所哲也です。
 私と家内のふたりの間では、『レ・ミゼラブル』のジャンバルジャンは別所哲也がイチバンという評価になっています。別所哲也の演技は最上級と信じています。そんな別所哲也のエンジニアはどのようになるのか期待をふくらませて帝劇に足を運びました。
 市村正親を除いた今シーズンの3人のエンジニア役の俳優、筧利夫、橋本さとし、別所哲也を比較するなら、市村正親をオリジナルとすると、そのオリジナルから一番離れた、個性的なキャラクターを作り上げているのが別所哲也だと思います。へらへらとしたお調子者的要素が少なくなっていて、その分、どん欲さに富んでいるキャラクターになっていました。橋本さとしの演じるエンジニアはチンピラのようなキャラクターが良かったと思いますが、別所哲也はチンピラよりももっと怖い男を感じさせました。
 キムは新妻聖子。17歳の少女を演じるには少し年を取り過ぎているのかもしれません。1幕前半の17歳の場面では、少女っぽさが欠けるようにも感じましたが、歌は素晴らしいです。新妻聖子はレ・ミゼラブルでしか観たことがありませんが、エポーニーヌの時よりも数倍歌が素晴らしく思いました。期待の曲、期待のフレーズを、待ち構えていると、その期待を裏切らない表現力あふれた歌唱で満足させてくれました。
 今夜の一番の期待でもあった照井裕隆クリス! 最高でした。今年、藤岡正明と原田優一のクリスを見ましたが、照井裕隆が私の好みではイチバンでした。 声も良くのびて通る美しい声で、若々しい青年らしいキャラクターになっていました。少年ぽさは無く、大人の男としての青年に仕上がっていました。

今日の出演者
エンジニア別所哲也Misssaigon1011
キム新妻聖子
クリス照井裕隆
ジョン岸祐二
エレン鈴木ほのか
トゥイ神田恭兵 *
ジジ菅谷真理恵
タム寺井大治
青木真由子安藤由紀
唐沢美帆佐々木由布
園田弥生浜田順子
穂積由香 *水野里香
赤座浩彦麻田キョウヤ *
板垣辰治 *猪原光浩
植木達也片根暢宏
菊地まさはる *五大輝一 *
小森創介櫻井太郎
佐野信輔島田邦人杉野俊太郎鈴木雄太高原紳輔高山光乗
土屋研二 *土倉有貴野島直人 *羽山隆次藤田光之 *星潤
『ミス・サイゴン』10月11日K列22番 今日の席は1階K列21番、22番。4回目にして、一番良い席に当たった感じでした。オペラグラスを使わなくても表情がかろうじてわかるかな、という程度の舞台からの距離でした。カーテンコールのブーケ投げは、全然飛んで来ませんでした。もう数列前でないと、飛んでこないようですね。

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2008年9月 1日 (月)

小堺クンのおすましでSHOW 23 85-08

シアターアプル 今年の公演、2回目の観覧に行ってきました。30日土曜日の公演を観てきました。
 テレビのお笑い番組が好きな実家の父に、『おすましでSHOW』を見せてあげたいとずっと思っていたのですが、なかなか2回分のチケットを取ることができなくて実現できませんでした。今年も、シアターアプルのダイレクトメールでの申し込みのほかに、チケットぴあに申し込んで2回分のチケット獲得にチャレンジしました。今年は、運が良かったのか、チケットぴあでもチケットが確保できました。
歴代のチラシが飾ってありました 実家の父を誘ったら、喜んで行くと言っていた父ですが、最近腰痛がひどくなってしまい「長時間劇場の座席に座っているのはつらい」と言い出してドタキャンされてしまいました。
 それで、1回目の観覧と同じく、家内とふたりで観に行ってきました。
 同じ年の公演を2回観たのは、今年が初めてです。
 驚いたのは、前回観た24日の日曜日の公演と、かなりの部分同じだったということです。アドリブ満載だと思っていた舞台は、実は綿密に計算された台本通りの匠の芸だったのです。毎回おんなじことをやっていても、それが初めて目の前で起きているハプニングの様に見せるのは、まさに名人芸なのだと思います。小堺一機の芸の巧みさに、感動しました。
 いままで15年間、ずっとアドリブ芸だと思っていたので、小堺一機の技(わざ)に、見事に惑わされていました。


ありがとう シアターアプル もちろん前回観た内容と100%同じではなくて、アドリブの部分も、そこここにありましたが、それにしても自分が思っていたよりもアドリブははるかに少ない量でした。特に、伽代子やあさりどのアドリブに見えた演技は、みな前回観たのと同じことを演っていました。実は、2回目を観るまでは、堀口文宏のボケは、天然ボケでホントに芸ができないのかとおもっていました。堀口文宏は、芸が成っていないから、もう「おすまし」をクビにしちゃえばよい……ぐらいに思っていたのに、あのボケは、計算された台本通りの演技だったのですね。自分はホントに「ナイーブ過ぎた、ど素人」だったのだなぁと、改めて自覚した次第です。

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2008年8月24日 (日)

小堺クンのおすましでSHOW 23 85-08

小堺クンのおすましでSHOW 23 85-08 毎年恒例の『おすましでSHOW』。今年も観に行ってきました。
 第10回から通っていますので、14回、途中小堺一機の病気により公演の無かった年があるので、足掛け15年通い続けていることになります。……と言いたいのですが、実は1回だけ見に行けなかった年がありました。1999年は病気で入院してしまい、チケットを買ってあったにもかかわらず観に行けなかったということがありました。私のチケットは家内の友人に使ってもらい、家内は友人と一緒に99年の公演を見ました。と言うわけで、15年皆勤賞は、家内になります。
 シアターアプル入り口上の方のコマ劇場の壁面に大きな広告幕が張られていて、コマ劇場閉鎖の挨拶と今までの愛顧の感謝の言葉が書かれていました。ほぼ毎年通ったシアターアプルも今年限りで無くなってしまい、歌舞伎町にやってくるのも、この先もうそんなに無いかもしれません。


 今年の一幕、コント劇の物語は、シアターアプル閉館になぞらえて、閉鎖が決まったホテルの物語。もう一人従業員を集めれば、別のホテルで引き続き働くことが出来るという話を取り付けてきた従業員が、宿泊客の中から従業員になれるひとをリクルートしようと画策します。ちなみに、閉鎖が決まったホテルの名前は「ホテル・アプル」。
 ホテルに、新婚旅行のカップルらしい男女がやってきます。今夜の宿の予約をしていないために、あちこちのホテルで空室が無いか探し歩いて来たようです。大きなスーツケースを引きずって、花嫁のほうはご機嫌斜めです。花嫁は伽代子、花婿は松尾伴内です。
 ホテルの立ち退きを早めろと、やくざ風の男がホテルにやってきて、脅します。やくざ風の男は堀口文宏。
 伽代子演ずる花嫁は、そのやくざの顔を見て驚きます。中学の同級生だったのです。そして伽代子演ずる女性は、堀口文宏の初恋の相手だったのです。伽代子は堀口にやくざ稼業を辞めて別な仕事に就くように薦め、親身に相談に乗ります。そのうちに、伽代子は堀口に愛情を感じ、松尾と別れて堀口と新しい生活を始めることを選びます。堀口とふたりそろって去っていってしまった伽代子に、電話をする松尾。「僕は、ずっとここで君を待っている」……、そうして松尾はこのホテルで働かせてもらうことになり、めでたく(?)おしまい……、と言うような物語
でした。
 歌に、タップダンスに、サックスやトロンボーンの演奏などなど、いつものように盛りだくさんのステージです。
 マジックもいくつか披露していましたが、浮かぶテーブルはお見事でした。あれは、どうなっているのでしょう……。今日の私の座席は最前列の席だったのですが、その位置からだとマジックの種が見えてしまうものも……。伽代子が破り捨てた英字新聞が、きれいに一枚の新聞紙に復活する……というマジック、タネが見えちゃいました!
 テーブルクロスの上に載った食器を倒したり落としたりすることなく、一気にテーブルクロスを抜き去る芸。今回も披露したのですが、そのあとに、テーブルクロスを元に戻すという技も披露しました。あれも、どうなっているのでしょうか。マジックなのかな。
 休憩後の二幕でのトーク。以前にも聞いたネタが続きました。不機嫌なキャストのディズニーランドや、道で転んだ時のおばさんと若い女性との違いなどは、以前も聞いた話でした。2度目に聞いても、大笑いしましたけれど……。
小堺クンのおすましでSHOW 23 85-08 ダンサーの二人は、去年と同じふたりです。柳沢里奈は去年の「おすまし」を見た後にブログを書いているのを見つけて、それからたびたびチェックしていました。ブログを読んでいたおかげで、とても親近感を持ってダンスを見ることができました。もうひとりのダンサー、伊藤有希東宝芸能のホームページを見て、地球ゴージャスの「クラウディア」や「HUMANITY-THE MUSICAL」にも出ていた事を知りました。「おすまし」でのダンスを観る前から舞台の上の伊藤有希を観ていたことに気がついて驚きました。
 今日はVIPもたくさん観に来ていたようで、明石家さんまが観に来ていたそうです。テレビ出演の都合で一幕を見ただけで帰ってしまったそうですが。そのほか、キャイーンの二人も観に来ていたようです。休憩時間、VIP席の前を通りかかったときにキャイーンの隣に座っていた人と目が合ったのですが、宮崎美子に似ていたのですが……、ちょっと自信がないです。
小堺クンのおすましでSHOW 23 85-08 公演時間は休憩時間を入れて3時間55分の予定。ロビーに掲示されていた終演予定時刻は5時55分となっていました。しかし、今回もお約束のように時間が延びてしまい、終わったのは6時15分ごろでした。昼公演なので、終電を気にすることがないので、まだまだもっと小堺クンの面白い話を聞いていたい気分でした。
おまけ! チラシ・コレクション!
小堺クンのおすましでSHOW20 20 for …小堺クンのおすましでSHOW-21 「リトル・グランド・ウッズ」小堺クンのおすましでSHOW 22 スウィングしなけりゃ意味がナイ小堺クンのおすましでSHOW 23 85-08

 ブログを書き始めてからは、毎回チラシ画像と感想をブログに載せているのですが、チラシもこんなにたまりました! ブログを書き始める以前のチラシも、探せば引き出しの奥から出て来そうな気もするのですが……。

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2008年8月17日 (日)

『ミス・サイゴン』 橋本さとし 知念里奈 藤岡正明 帝国劇場

 また『ミス・サイゴン』観てきました! 今シーズン3回目の『ミス・サイゴン』です!

Misssigon
Misssigon817
 今年のお盆休みは3日ある休みのうちの2日が業務繁忙のため休日出勤になってしまいた。休みは金曜日一日と土曜日曜の3連休のみ。そのうちの土曜日には通院している消化器内科の検査の予約があって、行楽に行くこともままなりません。わたしと休みの都合が合わない家内は、私を放ってひとり帰省してしまいました。私はひとりで留守番です。そこでひとりで家でゴロゴロしているよりは、好きなミュージカルでも見てこようかと東宝ナビザーブで調べたら日曜日のマチネはまだ良席が空いているようでした。迷った揚句に、思い切ってクリック! 予定外に1回多く『ミス・サイゴン』を見ることになりました。
 今日のエンジニアは橋本さとし。最初のオーバーチュアから「火がついたサイゴン」あたりまでの演技では、個性的で他の役者の演じるエンジニアとは違った味のあるキャラクターになっているように感じました。若いチンピラ風のエンジニアで、これはこれで面白い解釈であろうと考えました。後半は、ついつい市村正親と較べてしまって、橋本さとしのエンジニアが活きていないなぁと思うところも。
 キムは前回(8月2日観劇)と同じく知念里奈。今日は、コンディションが悪かったのか、声が伸びないところ、高域が出ないところなど、気になるところが散見されました。本田美奈子はその音程はファルセットで歌っていなかったなあと思うようなところもありました。知念里奈は、けっこう限界ぎりぎりのところまで力を出して頑張っているのだなぁと感心しました。悪く言えば、余裕がない。そんな歌でした。
 クリスは7月19日に観た時と同じ藤岡正明。7月19日に観た時の感想で、藤岡正明のクリスをかなりこきおろしてしまったので、自分が書いた感想ながら、そこまで非難することもなかろうに……と反省していました。「今回は藤岡正明の良いところをたくさん見つけて帰るぞ!」と藤岡クリスに注目していました。歌として最適な声とはいえないかもしれないけれど、声自体は舞台向きの良い声だと再発見しました。ミュージカルでなく、ストレートプレイに出ても、よいのではないだろうかと思いました。歌としては、どちらかというと演歌向きのような、とても日本人的な歌唱法です。そこが私の好みに合わないので、ついつい厳しい点をつけてしまうのですが、ソロで歌っているときは、個性的な歌声です。キムとのデュエットはあまりきれいなハーモニーにならなかったようですが、2幕のエレンとジョンとのハーモニーはきれいな和音を響かせていました。藤岡正明の歌唱法ではハーモニーが美しくならないだろうというのが私の考えなのですが、そうでもないかもしれないと思わせる和声でした。
 鈴木ほのかのエレン。初演キャストの一人である鈴木ほのか。60年代のアメリカドラマの吹き替えのような声だなぁと感じました。日本人が普段話しているときには、こんな声は出さないだろうという、非日常的な声、そんな風に感じました。
 神田恭兵のトゥイは、カッコイイ! 声が良い。歌が上手い。好きです、こうゆう歌い方。
 前回発見したウェディングでのクリス「言葉がわからない」に応じてキムが「婚礼に唄う歌」と言うとクリスがキムの顔に振り向いて驚くという演技。前回の観劇で、この演技は、クリスにはキムと結婚するという意志もなく、結婚したということも理解していなかった、ということを示しているのではないかと考えました。今日の藤岡正明の演技では、驚いてキムの顔に振り返った後、クリスは納得したように深くうなづいていました。この演技では、クリスはキムと結婚したということをきちんと理解していそうでした。
今日の出演者
本日昼の部のキャストエンジニア橋本さとし
キム知念里奈
クリス藤岡正明
ジョン岸祐二
エレン鈴木ほのか
トゥイ神田恭兵
ジジ菅谷真理恵
タム首藤勇星
穴田有里伊藤麻美
宇都宮愛金城尚美
杉本朝陽中野祥子
藤咲みどり安田貴和子
石川剛上野聖太
大津裕哉奥山寛
海宝直人梶雅人
鎌田誠樹川口竜也
栗栖裕之近藤大介
四宮貴久清水裕明SINGO田崎悠人橋本好弘深堀景介
細見昌己本多剛幸水越友紀港幸樹横田裕市吉丸修一朗
 これまで見た3回と、今現在チケットを買ってある10月11日ソワレの、プリンシパルの配役は下の表のとおり。今日橋本さとしを見たことで、エンジニアは4人全部見ることになりました。キムは、ソニンが見れない。ソニンのキムは見てみたいと思っているのだけれど、もう一回観劇を増やすのも、財布が許しません! でも、また、誘惑に負けてぽちっとクリックしてしまうのかも……。
  7月19日 8月 2日 8月17日10月11日
エンジニア筧利夫市村正親橋本さとし別所哲也
キム笹本玲奈知念里奈新妻聖子
クリス藤岡正明原田優一藤岡正明照井裕隆
ジョン坂元健児岡幸二郎岸祐二
エレンRiRiKAシルビア・グラブ鈴木ほのか
トゥイ神田恭兵泉見洋平神田恭兵
ジジ菅谷真理恵池谷祐子菅谷真理恵

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2008年8月 2日 (土)

『ミス・サイゴン』 市村正親 知念里奈 原田優一 帝国劇場

 2回目の『ミス・サイゴン』を観てきました。『ミス・サイゴン』を語るなら、市村正親のエンジニアを観ておかなければ語れない(!?)と、市村正親の公演を選んでチケットを取りました。今日は、その他のプリンシパルも岡幸二郎原田優一泉見洋平と、「ワタシ的」にはベストな配役で、素晴らしい歌声を堪能してきました。
 今日の座席は2階席。「せっかくのS席なのに2階席かぁ……」と観に行くまでは残念に思っていたのですが、2階席の前から3列目(C列)で、ほぼ真ん中の位置だったので、かなり見やすい席でした。舞台全体が見渡せて、前回の席からは死角となって見えなかった部分も今日はよく見えました。
 クリスを演じた役者は、昨年見た『レ・ミゼラブル』でアンジョルラスを演じた原田優一。去年観た時は、歌舞伎役者の女形のような美形の顔だちからか、強力なリーダーシップを持った革命のリーダーというよりは、アンジョルラスは軽率な戦闘計画で仲間を死に追いやった悪者ではないかと思わされました。そんな原田優一の演じるクリスは、GI姿がとても少年ぽく、キムを一瞬のうちに愛してしまうのも、あり得ないことではないという感じを受けました。声も美しく、聞いていて気持ちの良い歌を歌っていました。
 前回7月19日に観た時には気がつかなかったのですが、結婚式の場面で、「言葉が分からない」とクリスが歌い、キムが「婚礼に唄う歌」と応えると、クリスは驚いた顔をしてキムを振り返り見ました。クリスは、結婚式を挙げているつもりはなかったのかもしれない、と今日の舞台を見て思いました。そう思いながら、舞台を見ていると、「トゥイの侵入」のあとクリスが「なんてパーティだろ」と言う(歌う)パーティとは、結婚披露宴のことではなく、ただの友達が集まって騒ぐパーティを意味していたのではないかと思えてきました。
『ミス・サイゴン』8月2日マチネ 『ミス・サイゴン』を観るにあたって、初演のCDを買って聞き込んでいました。
 今日の知念里奈のキムは、良くも悪くも本田美奈子のキムの歌をお手本とし、本田美奈子が歌ったように歌っていたように感じました。聞き込んで来た初演のCDの歌以上の発見はありません。
 それとは対照的に、岡幸二郎は、岡幸二郎風のジョンになっているところが、技量のほどを感じさせました。岡幸二郎によって解釈されたジョンの歌声だと思いました。加えて黒く日焼けした顔が、精悍で格好良かったです。
 市村正親は、余裕のある演技で、アドリブもたびたび飛び出していました。「ホーチミン、ミン」などとおどけたりしていました。

今日の出演者
今日の出演者エンジニア市村正親
キム知念里奈
クリス原田優一
ジョン岡幸二郎
エレンシルビア・グラブ
トゥイ泉見洋平
ジジ池谷祐子
タム中西龍雅
穴田有里伊藤麻美
宇都宮愛金城尚美
杉本朝陽中野祥子
藤咲みどり安田貴和子
石川剛上野聖太
大津裕哉奥山寛
海宝直人梶雅人
鎌田誠樹川口竜也
栗栖裕之近藤大介
四宮貴久清水裕明SINGO田崎悠人橋本好弘深堀景介
細見昌己本多剛幸水越友紀港幸樹横田裕市吉丸修一朗

 去年の『レ・ミゼラブル』でマリウスを演じた役者だという先入観のせいかもしれないのですが、泉見洋平のトゥイも格好良かったです。歌も聞いて気持ちよい歌で、素敵な声でした。
 エレンに限っては、2週間前に観たRiRiKAの方がただ単に若いということでシルビア・グラブよりもあったいたのではないかと思いました。少年のように見えた原田優一クリスの若妻というには、ちょっと貫禄がありすぎるのではないかなぁと。「妻というより、お姉さんだよね」とは、一緒に行った家内の言葉でした。
 全般的に、今日の役者達はみな歌がうまくて美しい歌声に聞こえたのですが、実は2階席という座席位置がそのようにうまく聞こえさせたのかもしれません。去年の『レ・ミゼラブル』でも、2階席で観たときは音響がよく感じました。音がきれいに聞こえるのは、1階席よりも2階席なのかもしれません。
 舞台の最後、キムが自殺してしまった場面では、2階席ではあちこちからすすり泣きの声が聞こえてきました。
本田美奈子.メモリアルウィーク 「本田美奈子.メモリアルウィーク」ということで、1階2階各ロビーに置かれている、いつもは今後の舞台の宣伝映像を流しているテレビに、今日は本田美奈子.の映像が流れていました。その隣には、「リブ・フォー・ライフ美奈子基金」の募金箱が置かれていました。私もホントにわずかな額ですが募金箱にコインを入れてきました。

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2008年7月19日 (土)

『ミス・サイゴン』 筧利夫 笹本玲奈 藤岡正明 帝国劇場

『ミス・サイゴン』プログラム 楽しみに待っていた『ミス・サイゴン』。今シーズン1回目の鑑賞をしてきました。
 今日の出演者は、エンジニアが筧利夫、キムが笹本玲奈、クリスは去年観た『レ・ミゼラブル』でマリウスを演じていた藤岡正明、ジョンが『レ・ミゼラブル』で去年とその前の日生劇場公演でもアンジョルラスを演じていた坂元健児でした。
 『ミス・サイゴン』は私は初めての鑑賞、家内は初演の1992年版を見ているそうですが、なにしろ16年も前でヘリコプターが舞台に降りてきたことしか覚えていないありさまで、夫婦二人とも初めて観るようなものでした。
 だいぶ前に東宝のサイトからCDを買って、歌を聞いていたので、私はストーリーはつかんでいましたが、CDを聞いただけなので、どのような舞台演出になっているのか楽しみにしていました。
 あらかじめCDを聞いていたのは良かったのか悪かったのか。市村正親のエンジニアを聞きこんできて、筧利夫のエンジニアはどんなふうになるのだろうと期待していたのですが、CDの市村正親に比べると、筧利夫は歌の表情に乏しく技巧はいまひとつの感じを受けました。
 音響の要因もあるのかもしれないですが、歌がどの役者も一本調子で、熱唱しているのは伝わるのですが、歌で演技をしていただろうかと問われたら首をかしげたくなります。見る側の集中力の要因もあるかもしれませんが、舞台の上の俳優が演じる役の気持ちに、うまく同調できなかった感じです。


 今夜の公演では舞台装置の故障というトラブルが起きました。1幕始まって30分ほど過ぎたところで、舞台が暗転し、そして幕が下りてきてしまいました。続いて客席の明りも点いてしまいました。少しして、館内アナウンスが入り舞台装置の故障であることが知らされました。幕の下りた舞台そでから、背広姿の劇場の責任者らしい人が出てきて、言葉につかえながらお詫びと事態の説明をしていました。劇場スタッフのあわてぶりがうかがえました。しばらく時間がかかりそうなので、私はトイレに立ちました。私に続く形で、男性トイレには数人の人が用を足しに入ってきました。結局20分ぐらいは中断していたでしょうか。再び幕が上がってキムとクリスの結婚式の場面から再開しました。『ミス・サイゴン』は舞台装置のトラブルがよくあるようですが、帝劇で10回ほどミュージカルを観ていますが、こんなトラブルは初めて体験しました。
 休憩時間に館内アナウンスが入り、舞台中断のお詫びに1階2階のドリンク売り場で、ドリンクを無料で提供すると知らされました。家内がトイレを済ますのを待ってからドリンク売り場に行ったので、売り場の前は行列ができて混雑していました。ハプニングも貴重な体験と思えば、ドリンク無料サービスも受けて、お徳だったような気持ちです!(単純!)
 今夜の配役では、クリスとジョンのキャラクターが、うまく描き分けられていないと感じました。役者のイメージが重なるのは私だけなのかもしれないですが、歌い方が似ている気がするのです。さらに言えば、クリスまでジョンになっているような、そしてきつい言い方をすればラブストーリーのカップルの男性役にしては「華がない」ように感じました。音域はテノールなのかもしれないですが、全然「甘い声」にはなっていなかったです。(飽くまでも個人の感想です。ファンの方許してくださいね)
 キム役、笹本玲奈は熱演しているのはよく伝わってきました。歌も、熱唱と言うのがふさわしい曲ばかりでした。都合がつけば、笹本玲奈のキムを、もう一回見てみたいです。
 カーテンコールでは、筧利夫が装置トラブルの詳細を説明しました。装置を切り離すために、はずさなければならないボルトが外れなくなったのだそうです。「今後はすぐ外れるように『ボルトによーく言い聞かせておきました』ので、もう大丈夫だと思います」と冗談を言って笑いを取っていました。挙句の果てには筧利夫が舞台に正座して、土下座で頭を下げました。それに倣ってたの出演者も全員舞台に正座して、そろって頭を下げました。客席も、冗談と受け取って、あちこちから笑い声が上がっていました。
今日の出演者
今日の出演者エンジニア筧利夫
キム笹本玲奈
クリス藤岡正明 *
ジョン坂元健児 ***
エレンRiRiKA
トゥイ神田恭兵 *
ジジ菅谷真理恵
タム首藤勇星
青木真由子安藤由紀
唐沢美帆佐々木由布
園田弥生浜田順子
穂積由香 *水野里香
赤座浩彦麻田キョウヤ *
板垣辰治 *猪原光浩
植木達也片根暢宏
菊地まさはる *五大輝一 *
小森創介櫻井太郎
佐野信輔島田邦人杉野俊太郎鈴木雄太高原紳輔高山光乗
土屋研二 *土倉有貴野島直人 *羽山隆次藤田光之 *星潤

『ミス・サイゴン』7月19日ソワレ 物語の舞台がエンジニアの経営する「風俗店」や、タイの歓楽街のキャバレーなので、セクシーな演技も盛りだくさん。ご婦人方が周りにいるので、すけべぇ面(づら)をして眺めるわけにもいかず(!)困ります。すけべぇな好奇心でオペラグラスでのぞいて観察しましたが、1幕の「ドリームランド」ではホステスの太ももを撫でる客や、ホステスの腹に顔を埋めるGIなど、なかなか過激! 女優も大変だと思います。キムもベッドの上で、客席に背を向けてブラジャーを外す演技もあり、あれはどうなっているのでしょう?

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2008年7月13日 (日)

劇団S.W.A.T!第37回公演 『Last Sceneは さりげなく』

劇団S.W.A.T!第37回公演 『Last Sceneは さりげなく』 「演劇とは」というような難しいテーマの舞台になるのかなと、観に行くまで少し心配していました。楽屋落ち、内輪受けの内容になるのではないかと、危惧していたのですが、それは杞憂に終わりました。面白い物語と、ほどよい笑いで楽しく観ることができました。
 今回の会場は紀伊国屋ホール。私は、初めて入りました。歴史を感じさせる、古いホールでした。開場時刻を10分ほど過ぎてホールに着いたのですが、ロビーは混雑していました。大場真人からのお祝いの花が目立っていました。今回の公演は劇団25周年記念の公演でもあって、ロビーにはどこと無くお祝いムードが漂っていたように感じました。もっとも、私の思い込みかもしれませんが。
 この劇団の舞台を初めて観たのは『明日に架ける橋』という演目で会場は博品館劇場でした。劇団S.W.A.T!のホームページで確認すると、1993年の公演のようです。それから毎回欠かさず観ている……わけではなくて、観なかった公演もたくさんあるのですが、ここ最近5年ほどは欠かさず足を運んでいます。25周年の公演の3分の1くらいは観ているのでしょうか。それ以下かな。
公演パンフレット 物語は、ひとりの演出家が、先輩演出家の依頼で地方都市の市民劇団の公演の演出をしに、劇団の稽古場へやってくるところから始まりました。東京からその地方都市へやって来た演出家を演じるのは高橋将。自然体の嫌みのないキャラクターを演じていました。
 高橋将だけでなく、今日の出演者は皆、役柄に過剰な部分がなくて、抵抗なく物語の世界に入ることができました。
 四大海演ずる市民劇団を演出していた演出家ゴダイは、高橋将演ずる演出家の先輩で、病気で亡くなってしまいます。回想シーンで20代の頃のゴダイが出てきますが、現実の劇団の25周年とオーバーラップして感慨がありました。四半世紀劇団を続けるということは、それなりの喜びが当事者にはあるのだろうなぁと想像します。パンフレットには、「特別な感慨はありません」と四大海が書いていましたが、表向きの発言ではないのでしょうか。
 滝佳保子が高校生の母親という役どころでした。そのような役を演じても不思議でない年齢なのでしょう。でも、高校生の母親には見えなかったなぁ。滝佳保子演じる劇団員が、演出家が起こした暴力事件の相手の有名役者の歌舞伎役者のような名前を何度も間違えて、最後まで覚えられないエピソードが、可笑しかったです。
 その歌舞伎役者のような名前(私も劇を見終わって役名を覚えていない!:笑)の役者の役を演じた森屋正太郎が妙に役にはまっていて可笑しかったです。
 終盤、演劇祭に出場するシーンでは、舞台裏から見た舞台がセットで作られていて、これは『オペラ座の怪人』へのオマージュなのでしょうか。劇中劇の舞台で起こるアクシデントは、緊迫感があって良く出来ていました。


 今回はS.W.A.T!の公演をいつも一緒に観に行っている友人とは一緒ではなく、家内を連れて観に行きました。初めて見た家内にも好評でした。次回も家内を連れてゆこうかと思いました。

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2008年6月14日 (土)

『レベッカ』 山口祐一郎・大塚ちひろ・シルビアグラブ シアタークリエ

『レベッカ』プログラム(1800円) 初「シアタークリエ」です。ミュージカル『レベッカ』、12時開演のマチネを観てきました。
 『レ・ミゼラブル』の山口祐一郎のジャンバルジャンを聞いてがっかりした私です。『モーツァルト!』のコロレド大司教でも、何か違うと山口祐一郎の歌に違和感を感じていました。そのように2度も期待を裏切られたのに、山口祐一郎をまた観て来ました。
 今日は、あまり歌の技巧には目が行きませんでした。(耳が行かないと言うべきか?)芝居のストーリーを楽しんできました。山口祐一郎の演じたマキシムと言う役は「あり」かなぁと思います。
 大塚ちひろの歌は、若い娘の役だからか、可愛らしい歌声は耳に心地よかったです。後半、精神的に成長し大人びてくる部分も、表現の工夫が伝わってくるようでした。後半の伊東弘美=ベアトリスとのデュエットは秀逸でした。今回の舞台で印象的だった歌のひとつになりました。
 このミュージカルで一番強烈なキャラクターは、やはりシルビア・グラブが演じたダンヴァース夫人でしょう。鬼気迫る演技は、とても光っていました。ぎょろりと見開かれた目は、どこか正常でない雰囲気をうまく表していました。もとからこんなに目の大きな女性だっただろうかと不思議に思っていたのですが、最後のカーテンコールでは、「ぎょろ目」ではなかったので、あの「ぎょろ目」は演技だったのですね。
 吉野圭吾=ジャック・ファベルは、2幕の終わりのほうで、マキシムを恐喝しようとする場面の演技が印象に残りました。舞台ならではのオーバーアクション、ダンスのような身のこなしが決まっていて感心しました。『モーツァルト』のシカネーダーよりも今日の役のほうが印象的で素敵でした。今後も注目したいと思いました。
 『レ・ミゼラブル』ではジャベールを演じていた阿部裕は、今日は歌の見せ場が無かったようです。最後の予審のシーンまでは、その他大勢的扱いで、ジュリアン大佐の役を演じているのか、その他大勢の役を演じているのかわからないところも。
『レベッカ』チケット 座席は前から12列目10番11番。役者の表情も良くわかる距離で、良い席でした。
 今回は、観劇前にCDを買って聞いていました。ウィーン初演版というCDは、ドイツ語歌詞で何を言っているのか解らなかったのですが、舞台を見ながら、この曲はこうゆう場面のこうゆう歌詞だったのかと発見しながら聞いていました。ドイツ語CDを聞いていたときは、ドイツ語のリズム感が心地よかったのですが、日本語になるとそのリズム感が失われてしまうのも感じました。
 最後の最後まで隠された真実があり、ミステリーならではの面白さがありました。物語が良かったです。
 カーテンコールが一通りおわり、「追い出し」のオーケストラ演奏も終わっても、客はまだ拍手をやめず、もう一度幕があがり役者たちが舞台に戻ってきました。その段になって、観客総立ちとなり、スタンディングオベーションになりました。私の席の後ろのほうから「ゆうちゃーん」の声援があがると山口祐一郎の顔が笑顔に歪んだのを見逃しませんでした。

出演
山口祐一郎大塚ちひろシルビア・グラブ**石川禅*吉野圭吾*
治田敦**阿部裕*KENTARO*伊東弘美寿ひずる
松澤重雄*武内耕*斎藤裕加俵和也*名児耶洋
田中秀哉河合篤子*鈴木結加里*水谷裕紀碓井マキ
中村友里子石田佳名子

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2008年4月12日 (土)

『ラ・マンチャの男』 松本幸四郎・松たか子 帝国劇場

『ラ・マンチャの男』プログラム 今年4つ目のミュージカル観劇を、今年初めての帝劇で観てきました。
 松本幸四郎の『ラ・マンチャの男』です。初めて見ました。
 たくさんの深いメッセージが込められている話だと思いました。一度観ただけでは、深い意味まで分からないように思います。舞台が終わってから、その瞬間から再び深く考え始めるような、味わい深い良い舞台だと思います。
 深い意味を考えるのは脇に置いておいて、表面的なところを……。
 松本幸四郎の歌声は、素敵でした。力強く聞いていて気持ちの良い声です。そうなのですが、言葉が聞き取りづらかった。歌詞も日常の口語とはちょっと違うような難しい言葉がふんだんに出て来て、歌詞の意味が一瞬遅れて理解されるような、そんな感じがありました。一度、頭の中で、漢字に変換しないと分からないような言葉です。たくさん難しい言葉がありましたが、ひとつだけ覚えているのは「にょしょう」。「女性」です。ちょっと普段は使わない言葉です。脇を固める役者たちは、皆、発音がよく、歌詞が明朗に歌われていて分かるのですが、肝心の主役のセリフが良くわからなくて困りました。それも、舞台が進むにつれて慣れて気にならなくなってきましたが。
 松たか子も舞台で見るのは今日が初めてでした。今までも何回か松たか子の舞台を観たいと思って、チケットを取ろうとしたのですが、いつもチケットが取れずに悔しい思いをしてきていました。今日の松たか子は、テレビで見る役柄とは違い、不幸な境遇をたくましく生きる女を演じていて、体当たりの熱演といった感じでした。荒くれものの男たちに、スカートをはぎ取られ、両手を縛られ、よってたかってもてあそばれるシーンには驚きました。松たか子の歌は、歌手としてCDも出しているくらいですから、安心して聞いていることのできる歌です。松たか子のデビューCDはその昔カセットテープに録音して何度も繰り返し聞いていました。基本的に松たか子は私の好みのタイプなんです!
チケット 今日の座席はP列10番。左端のブロックです。この席位置が良くなかったです。前の座席の人の頭が、舞台中央と重なるのです。観難くて仕方ありませんでした。頭を何度も右に寄せたり左に寄せたりして、前の人の頭をよけて観ていました。おそらくは、私の後ろの人も私の頭で観難かったことでしょう。こうゆうのは「運」だとは思いますが、残念でした。

出演
セルバンテス/ドンキホーテ松本幸四郎アルドンサ松たか子
サンチョ佐藤輝アントニア月影瞳
カラスコ博士福井貴一牢名主/宿屋の主人瑳川哲朗
神父石鍋多加史家政婦荒井洸子 *
床屋駒田一 **ペドロ大塚雅夫
宗教裁判所の隊長鈴木良一ギター弾き水村直也
ムーア人の娘萩原季里ファン美濃良
パコ佐藤宣美アンセルモ祖父江進
テノリオ中尾和彦 *ホセ/ロバ山本真裕
護衛兵山本直樹ディエゴ土屋研二
フリオ藤田光之 *廷吏石丸隆義
護衛兵板垣辰治 *護衛兵市川裕之
廷吏/ムーア人の踊り/馬栗林昌輝廷吏/ムーア人の踊り斎藤義洋
廷吏/ムーア人の踊り柴崎義則廷吏/ムーア人の踊り高野史郎
廷吏阿部幸太郎廷吏真島邦英
護衛兵松之木天辺廷吏高木裕和
囚人仲由幸代マリア塚本理佳 *
フェルミナ片岡身江連れ出される囚人松本錦一

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2008年2月16日 (土)

『ファントム』 大沢たかお 青山劇場

『ファントム』 大沢たかお 青山劇場 大沢たかお主演、ミュージカル『ファントム』を青山劇場で13時からのマチネで観てきました。


 前回、青山劇場に来たのは『ウーマン・イン・ホワイト』。その時と同様に東急東横店でランチを食べてから会場にやってきました。会場に着いて開演20分前。女性トイレの前はすでに長い列が出来ていました。そんなロビーをアコーディオンを弾きながら歩いている扮装した役者がいました。気がつくと、その役者だけではなく、あちこちで舞台衣装に身を包んだアンサンブルの役者たちが、舞台の役になりきって歩き回っていました。座席に座り開演を待つ観客に話しかける役者もいれば、座席に座る観客の似顔絵を描いて見せる役者もいました。舞台の上の芝居が始まる前から観客は19世紀のパリのオペラ座の席にいるかのような雰囲気がつくられます。なかなか面白い演出だと思いました。
プログラム アンドリュー・ロイド=ウェーバーの「オペラ座の怪人」とは別物だとは分かってはいるものの、ついつい「オペラ座の怪人」のシーンが脳裏に浮かんできました。「ファントムは怪人ではない。ファントムは人間なのだ」というコピーの通り、主人公ファントムはより人間的に描かれていました。エリックと言う名前もちゃんとあり、社会を恨む狂気的な性格よりも、自分の顔の醜さを恥じている気弱な部分が印象に残りました。
 ファントムの出生の秘密や、ファントムと父親の対面など『オペラ座の怪人』には無い興味深いエピソードもありましたが、物語はいまひとつでした。物語の終局に向かう力が、いまひとつ足りないように感じました。
  ミュージカル初挑戦という大沢たかおの声ですが、なんだか疲れがたまっているような気迫に欠ける歌声でした。初挑戦のミュージカルで発声が上手に出来なくて、のどを酷使しているのではないかと心配します。一緒に観た家内も大沢たかおの歌声は疲れた声に聞こえたと言っていました。あと1週間ほど、頑張り通せるのでしょうか。
 クリスティーヌの徳永えりは、その無垢な役柄に適した高域の美しい歌声でした。かわいらしい魅力的なクリスティーヌを演じていました。しかし、物語の中では、その純真さゆえにファントム=エリックを深く傷つけてしまいます。実は、一番の悪者はクリスティーヌなのかもしれません。
 カルロッタの大西ユカリも、存在感のある、良い演技でした。歌も力強く訴えかける歌声が秀逸でした。
  全体として100点満点の60点。ぎりぎり合格ラインでしょうか。同じ配役で再演されるとしたら、もう観に行く気にはなれないかもしれないです。
  カーテンコールでは、出演者が順に舞台に出てあいさつして、一番最後に大沢たかおが出てきた途端に、最前列のほうからバラバラと立ち上がりスタンディングオベーションがおきました。最初の大沢たかおの挨拶のときだけは、私も付き合って立ち上がりましたが、再び、三度と大沢たかおが出てきたときは、立ち上がりませんでした。クロークに預けなかったため膝の上に乗せていた上着が、立ち上がるには邪魔だったこともありますが、感動イマイチなのに偽りのスタンディングオベーションをすることも無いかなと思ってしまいました。想像するに、大沢たかおのファンの方が多かったのではないでしょうか。
青山劇場・1階N列26番 上演時間は予定時間で1幕1時間20分、15分休憩、2幕1時間20分。トータルで2時間55分の予定で、ほぼ予定通りに終演しました。プログラムは2000円です。その他グッズの販売もあったようです。クロークは地下1階ロビーの端にありました。
ファントム』 2008年2月16日13時開演・青山劇場
脚本:アーサー・コピット/作詞・作曲:モーリー・イェストン/上演台本・演出:鈴木勝秀
出演
大沢たかお徳永えり大西ユカリ伊藤ヨタロウパク・トンハ/HISATO/中村まこと/永島克/コング桑田阿部よしつぐ*角川裕明*金澤博/田崎悠人/田村雄一中井智彦*/荒木里佳/稲田みづ紀*浦壁多恵*杵鞭麻衣**/金城尚美/山本悠記子

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2008年2月10日 (日)

はやく起きた朝は…オンステージ2008

 去年に引き続き、今年も観に行ってしまいました。2月9日の18時開演の公演を観てきました。
 休憩なしの公演時間約2時間。あっという間に終わってしまう感じでした。


 最初はコント。
 貴理の夫が自分で磯野貴理を描いた絵を集めて展示する「キッキ美術館」をオープンすることになり、開館前に特別招待として森尾由美が招待されます。貴理の夫を演じるのは松居直美。スーツの上着のボタンを掛け違えて着た状態で舞台に現れました。キッキ美術館の壁面には数枚の絵がかけられていて、それぞれの絵にはカーテンがかけられています。カーテンを開くと額縁の中で生身の貴理がポーズをとって絵になりきっています。無理な姿勢で静止して苦しむ貴理の姿や、壁の裏を右端の絵から左端の絵まで走って絵になりきる貴理の奮闘が、笑いを誘っていた。
 2番目のコントは「東池袋三丁目サンシャインを励ます会」(ちょっと名前が違ったかも)。仕事として呼ばれた松居直美は、森尾由美ふんする会の事務員に迎えられます。財政難のその会は、とにかく経費節減しなければなりません。事務員に呼ばれて会の会長が現れます。「どげんかせんといかん」と言いながら額の広いかつらをつけた磯野貴理が現れます。会長の名は、東国原英夫ならぬ「東池袋英夫」。東京に次々出来た新しいスポットに負けてサンシャインシティは、いまひとつ賑わっていないので、松居直美に力を貸してほしいと東池袋英夫会長が頼みます。最初は、応援歌を歌ってほしいと頼みます。ヨドバシカメラのCMソングのメロディに乗せて、ドジョウ掬いのようなへんてこな振り付けをつけて松居直美に歌わせます。踊りの手本を示す東池袋会長本人が、うまく踊れずに松居直美につっ込まれます。次はCMを作ると言います。東京ガスの妻夫木聡の出ている床暖房のCMのようなのを作りたいといい、松居直美の相手役を会場の観客の中から選びます。開演前に集めたアンケートに「あなたに似ている有名人は」と言う質問に答える欄がありました。その欄に「ブラッド・ピット」と書いた男性が選ばれました。舞台に上げられた自称ブラッド・ピット氏にインタビューをします。ふだん買い物に行くのはどんなところですか?と言う質問に、(近所の)ベイシアに行くと答え、観客の笑いをとっていました。そこで、「ブラッド・ピット氏」に「私はふだんはベイシアに買い物に行きます」と言わせ、それを受けて松居直美が「サンシャインではいけませんか?」と言わせます。素人のためか、緊張ゆえか、ブラッド・ピット氏はうまくセリフが言えずに何度もNGを出してしまいます。それがまた、観客の笑いを誘います。やっとの思いで短いCMができあがり、最後に森尾由美の一言を撮り加えて終わります。そのCMは、のちに舞台上で上映されました。
 3つ目のコントは、3匹の羊の物語。森尾由美、磯野貴理、松居直美の3人が羊の被り物を頭にかぶって、羊になりきり会話をします。縄跳びをして遊ぼうと言うことになり、松居と森尾が縄を持ち、磯野貴理が縄跳びを飛びます。松居が、羊なんだからちゃんと4本足で地面に着かなければだめだと言い磯野貴理はよつばいの姿勢で縄跳びをさせられる羽目になります。コントが終わって舞台を去るときに磯野が松居に言いました。「昼の回の上演では手を床に付けろなんて言わなかったのに、どうして夜はそう言ったの?」と松居に不平を言っていました。
 コントの後は、テレビ番組での3人のように観客から出してもらったアンケートに書かれている「不平・不満・愚痴」を読み上げて、そのアンケートを書いた観客に舞台から客席に向かって話しかけコミュニケーションをとる時間でした。今日が誕生日の独身女性、体育の時間に生徒は半袖短パンの寒い格好なのに先生は温かい服装で不公平だと言う小学生、姉弟の兄弟ですべての面で姉にかなわない弟の愚痴、……などが読まれました。今日の観客の中で一番遠くから来た人は?という舞台からの問いかけに対し、名古屋から始発電車で来た人がいるかと思えば、「さらに遠くから来た人」という呼びかけに対し、「知多半島から」という方がいました。その二組の今日の朝からの行動を尋ねたら、二組とも築地市場を見物して築地の寿司屋ですしを食べたことがわかり、「きっと隣で食べていた人だ」と知多半島から来た女性が言って、その偶然に松居直美も磯野貴理も驚いていました。
 最後は、恒例の歌謡ショー。3人が順番に最近のヒット曲を歌った後に、松居直美が言いました。「去年のアンケートを見ると、約3分の2のお客さんが、最近のヒット曲を聞いても知らない曲ばかりだと書いていた」と。それで、ひきつづき、少し古い曲のメドレーを3人が順に歌いました。
 一人ひとりの歌が続く中、森尾由美はフルートを持って舞台に現れました。「星に願いを」を演奏しました。まだ練習し始めて半年だそうで、確かに「たどたどしい」演奏ではありました。
 最後は、恒例の「春一番」を歌い、お客さんから出演者3人へのプレゼント手渡しタイム。
 アンコール部分も含めてだいたい2時間。8時過ぎには終演しました。

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2008年1月26日 (土)

ユーミンソングミュージカル『ガールフレンズ』 鈴木蘭々/池田有希子 天王洲・銀河劇場

ユーミンソングミュージカル『ガールフレンズ』 ユーミンソングミュージカル『ガールフレンズ』の再演公演を天王洲銀河劇場で観て来ました。18時開演のソワレ。ダブル・キャストの主役は鈴木蘭々池田有希子の組み合わせでした。
 2006年12月の初演の公演は華原朋美主演のを観たのですが、それと較べると格段に演技と演出がよくなっていたと思います。よりミュージカルらしくなっていました。
 座席が前から3列目で、手を伸ばせば舞台の上の役者に触れそうなぐらいに近く感じる席でした。鈴木蘭々も池田有希子も表情豊かで、きちんと演技していました。歌に表情が無く、「コンサートみたい」と思った初演よりは格段の進歩です。歌がそれぞれ喜びの声であったり、泣き声であったりと、まさにミュージカルの歌でした。
 初演の時も感じましたが、やはりユーミンの曲は多くは10代、20代に聴いていた曲が多いので、曲を聴いただけで甘酸っぱい想いにおそわれます。舞台で繰り広げられる恋愛模様は、青春時代に夢見た恋愛であり、現実には体験していなくても、イメージの世界では実体験に劣らないほどリアルに感じていたのが、ユーミンの描く恋愛模様だと思います。曲を聞くだけで、涙腺が刺激されているようでした。
 今日も、客席の年齢層は高めでした。私たちよりずっと年上のご夫婦が、たくさん観にいらしていました。
 初演と較べて、曲が2、3曲入れ替わっていました。ストーリーの大筋は変わりませんが、より良くなっていると思います。演出も変わっています。舞台装置も初演のチープさが無くなり、より洗練された感じです。
 華原朋美に較べて、鈴木蘭々はかなり上手でした。ミュージカルをいくつも経験してきているようですし、それなりの技術を持っていると感じました。いつもミュージカルで感心するのは泣き声で歌うという技術です。あれは訓練すればすぐできるのでしょうか。今日の蘭々も歌で泣いていました。2幕に入り「Holiday in Acapulco」では、蘭々にはキーが高かったのでしょうか、ある音域になると巧妙にファルセットに切り替えていました。曲のサビの部分でちょうど音域の境めにメロディがあったのか1音ごとにファルセットと普通の声とに切り替えていたのを聞いて、無理をして苦しい声を出すよりも「無理をしないのもプロのテクニックかぁ」と思って聞いていました。開演前の舞台しかし、その次の曲で、ファルセットが続くと急に声に力が無くなりました。ここにきて蘭々は疲れてきているのかと心配してしまいましたが、その後は持ち直していました。鈴木蘭々は、かなり限界までがんばっているのでしょうか。公演終了まで、無事に演じきることを祈ります。
 池田有希子も初演の演技と較べると、演技の深さが増したように思いました。演出が変わったのかもしれませんが、良くなっていました。ミュージカルになっていました。
 アンサンブルでは初演にはいなくて今回から入った方でバレリーナの方がいますが、多分その方の演技だと思うのですが、バレエ風の大ジャンプが美しく決まっていました。普段バレエなど見ないので、すばらしいジャンプに驚きました。
 初演の華原朋美主演の舞台よりは、格段に素晴らしくなっていました。


 開演前、ホールの入り口階段で、業界のひととお話をしている馬場康夫を見かけました。
初演版再演版
初演版再演版
 ホールにはクロークが無く、コインロッカーがあります。コインロッカーの台数も十分にあるとは言えないような気がしました。
 ロビーで飲み物と軽食を販売していました。
 公演プログラムは1800円でした。「表紙のデザインは、初演と同じか!」と思ったら、真理子のワンピースの色がグリーンから赤に変わっていました!(^^;
花王セグレタ 女性の入場者には、ホール入り口で特別協賛の花王セグレタのシャンプー・リンスの試供品が配られていました。女性限定だったようで、家内はもらいましたが、私にはくれませんでした!
 会場内で東京公演の残り期間中のチケットの販売も行っていました。ペアチケット8800円でした。売り切れの公演日もありましたが、まだ週末でも残席があるようです。もう一度ダブルキャストの別キャストで観てみたいと、のどから手が出るほどでしたが……。
 公演時間はロビーの掲示では、1幕1時間5分、休憩15分、2幕45分でした。
ユーミンソングミュージカル ガールフレンズ 2008
CAST
真理子:鈴木蘭々
裕子:池田有希子
徹:加治将樹
文男:中村昌也
女友達:大橋明日香植木理奈子吉岡麻由子谷古宇千尋

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2008年1月12日 (土)

『ペテン師と詐欺師』 鹿賀丈史/市村正親/ソニン 日生劇場

 今年最初の観劇は、日生劇場でミュージカル『ペテン師と詐欺師』でした。13時30分開演のマチネを観て来ました。
 コメディなので、何度も声を出して笑ってしまい、楽しかったです。
 ミュージカルにしては、あまり音楽やダンスが目立たなかったのではないかと思います。曲も、一度聴いただけで耳に残るようなものは少なかった感じがします。舞台のストーリーが興味深く面白くて、歌やダンスにあまり気がまわらなかったということかもしれません。
 今日は、ソニンが一番目立っていたのではないかと思います。歌も踊りもそつなくこなして、鹿賀丈史、市村正親の両大御所を相手に怖じることなく、とても上手でした。
 鹿賀丈史は、『ジキル&ハイド』の時のように歌声が上ずって声が裏返ることも無く、安定していました。歌で無いせりふも多くて、歌ばかりでないので今日は調子がよいのかなと思っていたら、二幕最後のほうで歌声が裏返りました。やっぱり鹿賀丈史の癖なのでしょうか、あれは。
 市村正親はコミカルな役どころで、何度も笑わせました。コメディアンではない役者が、あのようなへらへらした役を演じて、良くぞあそこまで弾けたものだと感心します。プログラム(1500円)歌になると、文句無く良い声で、聞いていて本当に気持ちよい歌声です。『モーツァルト!』で聞いた時よりも、ずっと艶のある良い声に思いました。
 二幕最後でソニンが性格が変わって舞台に出てきたときは、それまでのクリスティーンのキャラクターとはぜんぜん違っていて驚きました。メイクの違いかもしれませんが、まるで別人のように変わったのには、感心しました。
 終演は4時20分の予定で、ほぼ予定通り終わりました。

チケット
CAST
鹿賀丈史ローレンス・ジェイムソン
市村正親フレディ・ベンソン
ソニンクリスティーン・コルゲート 
愛華みれミュリエル・ユーバンクス 
香寿たつきジョリーン・オークス
鶴見辰吾アンドレ・チボー 
ひのあらたホテルの客・車掌・召使・ダンスホールの人々・聖歌隊・不動産ツアーの客
小暮清貴ベルボーイ・召使・カウボーイ・観光客・ダンスホールの人々・聖歌隊・旅客・不動産ツアーの客
日比野啓一ホテルの客・召使・カウボーイ・観光客・ボーイ・水兵・ニコス
萬谷法英ボーイ・カウボーイ・アコーディオン弾き・水兵
蛯名孝一ホテルの客・ウェイター・カウボーイ・ボーイ・ダンスホールの人々・聖歌隊・旅客・不動産ツアーの客 
東山竜彦ホテルの客・召使・カウボーイ・観光客・ボーイ・ダンスホールの人々・聖歌隊・警官 
清野秀美ディーラー・召使・カウボーイ・観光客・ボーイ・ダンスホールの人々・聖歌隊・警官 
原慎一郎支配人・召使・カウボーイ・ダンスホールの人々・聖歌隊
杉山有大ホテルの客・ジェラール・カウボーイ・ボーイ・ダンスホールの人々・聖歌隊・旅客 
土器屋利行ホテルの客・カウボーイ・ボーイ・水兵 
小林遼介ホテルの客・カウボーイ・観光客・カップル・ダンスホールの人々・聖歌隊・ポーター 
柏木ナオミホテルの客・召使・カウボーイ・修道女・明度・ダンスホールの人々・聖歌隊・旅客 
一倉千夏ホテルの客・ルネ・召使・カウボーイ・メイド・ダンスホールの人々・聖歌隊・旅客・不動産ツアーの客 
秋山千夏ホテルの客・案内嬢・・召使・カウボーイ・観光客・カップル・ダンスホールの人々・聖歌隊・花売り 
飯野めぐみソフィア・召使・カウボーイ・ホテルの客・ダンスホールの人々・聖歌隊・旅客 
岡本茜レノーア・カウボーイ・メイド・ダンスホールの人々・聖歌隊・旅客・不動産ツアーの客
森実友紀ホテルの客・召使・カウボーイ・メイド・ダンスホールの人々・聖歌隊・旅客 
谷合香子ホテルの客・カウボーイ・メイド・ダンスホールの人々・聖歌隊・旅客 
小嶋亜衣ホテルの客・召使・カウボーイ・メイド・ダンスホールの人々・聖歌隊 

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2007年12月24日 (月)

『Speak of the Devil LOVE STORY』 劇団S.W.A.T!第36回公演

『Speak of the Devil LOVE STORY』 劇団S.W.A.T!第36回公演 今年最後の観劇は劇団S.W.A.T!の第35回公演『Speak of the Devil LOVE STORY』となりました。狭い客席に座って間近に役者を見ているためか、現実世界を忘れて、しばし舞台の世界の住人となって、舞台の上で繰り広げられるファンタジーが、現実感のあるものとして受け止められました。
 主役の瀧下涼演じる「ジャンゴ」も、富士原新演じる「シンゴ」も、本当に人間でない何者かのように見えました。
 現実感が少し足りないと思ったのは、滝佳保子演じる名曲喫茶の店主「カホコ」。亡くした夫への愛も、「ジャンゴ」への愛も、いまひとつ伝わってきませんでした。そして、最後にシミズ(清水浩智)と結婚してしまうに至っては、説得力が無かったのですが……。
 とにもかくにも、今回の公演は、雑念を抱くことなく集中して見ることができました。それだけ迫真的だったのかと思います。
 芝居冒頭の、傘を差した人の群れの中にカホコが消えていくシーンは、映画的で印象的でした。


 次回公演は、新宿紀伊国屋ホールで行われるそうです。

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2007年12月16日 (日)

ミュージカル 『モーツァルト!』 井上芳雄 帝国劇場

プログラム 今年最後のミュージカル観劇は、帝国劇場の『モーツァルト!』を観て来ました。
 ここ数日来、風邪気味で、体調もあまりよくありませんでした。今日は風邪薬と解熱鎮痛剤を飲んで出かけました。そのせいか、舞台を見ているうちに、なんだか眠くなってしまいました。
 今日の一番の期待は井上芳雄の歌を聞くことでした。辛島美登里のコンサートにゲスト出演したのを聞いて以来、ミュージカルで歌う井上芳雄の姿を見てみたいと思っていました。ミュージカルの舞台で見る井上芳雄の歌はすばらしかったです。声量もあり、聞かせる歌声でした。
 そして今日の第二の目的は山口祐一郎です。夏の『レ・ミゼラブル』で初めてミュージカルでの山口祐一郎を聞いたのですが、どうもジャンバルジャンという役柄とはしっくりこない歌声でした。きっと山口祐一郎の魅力がジャンバルジャンでは十分に出ていなかったのだろうと思い、違う役ならば、きっとすばらしい歌と演技で魅了してくれるのではないかと期待しました。しかし、今日の役でも、「何かいまひとつ違う」と感じてしまいました。きれいな歌声なのでしょうが、悪役(?)のコロレド大司教という役には、どうもそぐわない気がしました。蛇足ですが、今日の舞台でも山口祐一郎の癖らしい「オーケストラの指揮者のような手の動き」をやっていました。ニヤリと笑ってしまいました。
 市村正親は舞台で見るのは今日が初めてでした。ヴォルフガングに厳しい父親役を好演していたと思います。一瞬、テレビの『ハタチの恋人』の森山リュウ=鈴木風太を思い出したら、厳格な父親役なのになんだか可笑しく思えてきてしまいました。市村正親は、最後のカーテンコールで客席に頭を下げて挨拶をする前に、舞台奥から出てくる井上芳雄の方へ手を差し伸ばしていました。あれは、とぼけて笑いを取るつもりだったのでしょうか、それとも、ホントに挨拶するのを忘れてしまったのでしょうか……。 
 モーツァルトの姉役の高橋由美子は、地球ゴージャスの舞台で見たのが最初で、舞台で見るのは今日が2回目。そつなく演じていた感じでした。
 休憩時間に私の前の席で若い女性が連れの女性とhiroの演技をけなしていました。台詞回しが上手くなかったのでしょうか。私には、そんなに不自然には思いませんでしたが……。
 劇として、ストーリーに意外性がなく、平凡な物語に思ってしまいました。まぁ、眠くて集中力を持続して見ていなかったので、あまり的を射た批評は出来ませんが……。

今日の出演
レオポルト
(モーツァルトの父)
市村正親ナンネール
(モーツァルトの姉)
高橋由美子
ヴォルフガング・モーツァルト井上芳雄ヴァルトシュテッテン男爵夫人涼風真世
コンスタンツェhiroコロレド大司教山口祐一郎
セシリア・ウェーバー
(コンスタンツェの母)
阿知波悟美マルコ伯爵(コロレドの部下)武岡淳一
エマヌエル・シカネーダー吉野圭吾アマデ真嶋優
池田伸一大谷美智浩小原和彦片根暢宏KENTARO島田邦人砂川直人
高原紳輔武内耕谷口浩久中山昇松澤重雄森田浩平横沢健司
横田大明秋園美緒石田佳名子碓氷マキ樺島麻美河合篤子後藤藍
鈴木智香子徳垣友子鳥居ひとみ中山旦子松崎茉莉杏やまぐちあきこ

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2007年12月 8日 (土)

『宮廷女官 チャングムの誓い』 日生劇場

『宮廷女官 チャングムの誓い』 日生劇場で松竹製作の舞台『宮廷女官 チャングムの誓い』を観て来ました。
 テレビドラマで50話以上の話を3時間に圧縮するわけですから、ものすご~く省略されていました。それでも演技力(?!)と豪華舞台装置ときらびやかな衣装、それに効果的なBGMで、よく出来たエンターテイメントに仕上がっていました。
 私たちの席は前から2列めで、かなり舞台に近く、俳優さん女優さんの生声が届いていました。そのかわりマイクを通した音は全然聞こえて来ませんでした。スピーカの配置など音響効果がうまく調節されていたのでしょう。ナマ声しか聞こえて来ないので、役者の発声の良し悪しがよくわかりました。
 主役チャングムの菊川怜は、それなりに通る声が出ていました。
 今日の舞台で一番よく声がよく通ると感心した女優さんは、チョン最高尚官を演じた前田美波里です。聞き易くキリッとした声でした。ドラマのチョン最高尚官のイメージと較べると若すぎる感はありますが。
 悪役、チェ尚官は多岐川裕美が演じました。ドラマに近い雰囲気が出ていたと思います。
 ハン尚官は波野久里子。ドラマのハン尚官とは少しイメージが違いますが、舞台慣れしている演技は、存在感があり、リアリティを出していました。
 ミン・ジョンホは山口馬木也という方。ドラマよりも雄々しい風貌が、なんか違う感じでした。私の中では、ミン・ジョンホは、もっと「やさ男」のイメージなのですが。
 舞台はチャングムが矢に射抜かれ血を流している母と一緒に、悪者から逃げているところから始まりまする。このときのチャングムは子役です。まもなく、母親は死んでしまいます。テレビドラマでは、チャングムがひとり母親の最期を看取るのですが、舞台では母親が死ぬと間もなくカン・ドックがやってきて幼いチャングムを連れて行ってしまいます。やがてチャングムは宮廷に使えるようになり、スラッカンの仲間と打ち解けられずに、ひとり大根を洗っています。そして、ハン尚官の名前を呼びながら幼いチャングムが舞台奥に消えると、入れ替わりにハン尚官の名を呼びながら菊川怜演じるチャングムが舞台奥から現れて来ます。そして、舞台に垂れ幕がおり、垂れ幕に「宮廷女官チャングムの誓い」のタイトルが映し出されてプロローグが終わります。
 ハン尚官とチャングムが、お互いが相手を、母の親友であると、親友の娘であると、分かったときのシーンでは、会場から拍手が沸き起こっていました。また、感動を誘うBGMとあいまって、ハン尚官が死ぬ場面などは涙を誘っていました。
 幕間の休憩は20分です。1幕が終わったら、ダッシュでロビーへ行き、ランチに買ってきたサンドイッチを食べるべくロビーの椅子とテーブルを確保しました。そして、家内はすぐにトイレに。一幕終了とともにダッシュしたおかげで、家内も女性トイレが混む前に用を済ますことが出来ました。サンドイッチを10分ほどで食べ、まだパンを食べている家内を残して、自分はトイレに。トイレからの帰りカフェコーナーでコーヒーを買って、家内のもとへ戻りました。しかしコーヒーを買って、ロビーの席まで持ってきたら、休憩終了の予鈴が鳴ってしまい、あわててコーヒーを飲まなくてはなりませんでした。飲んだコーヒーカップはそのままロビーのテーブルにおいてきてしまいました。係りの人が提げてくれることを期待して。
 日生劇場にはちゃんとクロークがあります。でも、あんまり目立たないようです。クロークを使っている人が少なかったみたいです。私はオーバーコートを着ていったので、客席に持ち込むにはかさばって邪魔なのでクロークにあずけました。若い女性のハーフコートなどは、客席に持ち込んでひざの上においている人が散見されました。
 カーテンコールは、あっさりとしたもので、ミュージカルのように何度も挨拶を繰り返すことはありませんでした。

出演
チャングム菊川怜ハン尚宮/ミョンイ波乃久里子
ミン・ジョンホ山口馬木也カン・ドック佐藤輝
カン・ドックの妻角替和枝チョン最高尚官前田美波里
ヨンシン女官長駒塚由衣イ・ヨンセン有坂来瞳
ユン・ヨンノ石橋奈美チェ・グミョン貴城けい
チェ尚官多岐川裕美チャングム(子役)渡邉ひかる/谷下空蘭
チェ・パンスル園田新太郎中宗王外山誠二
長番内侍勝見史郎ミン尚宮桐沢晶子
皇太后小泉まち子ピルトゥ/疫病の村・村人高杉勇次
ユ尚冊/ピルトゥの手下/衛兵長/疫病の村・村人井上恭太内禁衛将/チェ家の執事/疫病の村・村人只野操
副従事官/ピルトゥの手下/重臣/衛兵/兵士/捕吏太賀たけしミン・ジョンホの部下/兵士/捕吏/軍兵関戸将志
チャンイ/疫病の村・村人鴨原桂ウンベク/重臣/捕吏/軍兵伊藤雅彦
チャンドク/ピルトゥの手下/重臣/軍兵佐藤英樹中宗王の従者/衛兵/兵士/捕吏榊原悠祐
ピルトゥの手下/廷臣/衛兵齊藤裕亮ピルトゥの手下/廷臣/済州島・疫病の村・村人/軍兵中村南
ピルトゥの手下/廷臣/衛兵/兵士豊永伸一郎ピルトゥの手下/疫病の村・村人/捕吏/軍兵榎木智一
女官/済州島・疫病の村・村人ひらきちかホンイ/尚宮珠まゆら
女官鈴木美紀尚宮/済州島・疫病の村・村人高田裕子
女官/尚宮牧勢海女官福地香代
女官/尚宮/疫病の村・村人南かりんスバル尚宮/疫病の村・村人木島多美子

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2007年12月 2日 (日)

劇団四季 『ウェストサイド物語』

劇団四季 『ウェストサイド物語』公演プログラム 浜松町の四季劇場[秋]にて『ウェストサイド物語』を見てきました。
 名作の力を感じました。素晴らしかったです。


 映画の『ウェストサイドストーリー』は、テレビ放映で何度か見ていましたが、忘れている細部のストーリーをもう一度確認しようと、この観劇の前にウェストサイドストーリーのDVDをアマゾンに注文して買いました。しかし、結局時間がなくてDVDは見ないまま劇場に来てしまいました。しかし結果的に、それは良かったようです。だいたいのストーリーは覚えているものの、細部は忘れているので、かえって新鮮に見る事が出来ました。映画を適度に忘れていた事で、映画と較べてイメージの違いに違和感を覚えることもありませんでした。
 ポスターなどで印象的な、若者が足を高くあげて踊っている姿が、舞台上で再現されていました。見せ所のひとつでしょうが、キレイに決まっていました。ダンスは全般的に高度な技を見せてくれました。
 それに較べると、歌はイメージ違いが多々ありました。トニー役の俳優の声質が硬く、ラブソングには不適でした。もっと甘い声が欲しかったところです。
 名曲「マリア」も、今日の俳優の声では70点と言ったところでしょうか。突然の恋心に熱病のように恋する人の名前を呼ぶ、という行為が、あまり似合わない印象でした。マリアを演じた女優は背が小さく、幼さを強調していました。「トゥナイト」のトニーとマリアのデュエットも、声が硬くてハーモニーが溶け合わない感じ。今日の配役は、歌よりもダンス重視だったかもしれませんね。楽しみにしていた曲「アメリカ」は、まぁまぁでしょうか。日本語歌詞を聴いて、改めてこんなことを歌っていたのだっけと、新鮮な印象も。カッコ良い曲で楽しみにしていた「クール」は、イマイチ。声をひそめて、はやる気持ちを抑える歌が、声をひそめた歌い方になっていませんでした。これは残念。ジェット団、シャーク団、とトニー、マリアのカルテットになる「トゥナイト」は、文句なしに最高でした。ミュージカル初心者のケンタロウさんも、この曲は絶賛していました。ミュージカルを聞きに来て、この手の3重唱、4重唱がなければつまらないですね。1幕で決闘のシーンまで来てしまいました。リフとベルナルドが殺されたところで1幕終了です。
 2幕は「I feel pretty」から始まりました。決闘で死人が出たところまで1幕で終わっているので、2幕のエピソードはあとわずかです。最後の悲劇に向かって物語りはなだれ込みます。
 大団円、トニーが撃たれて死んでからは、涙をこらえるのに苦労しました。そしてその苦労の甲斐なくあふれ出た涙を、メガネをはずして指で拭ぐわなければなりませんでした。
 やはり名作の力は凄かったです。素晴らしいミュージカルでした。
 ひとつ発見したのは、シャーク団のプエルトリコ出身者がみな色黒にメイクしていたことです。今までウェストサイドストーリーの映画をテレビで何度か見ていて、プエルトリコ人を黒人だと意識したことはありませんでした。帰宅して、映画のウェストサイドストーリーのDVDを見てみたのですが、トニーも色黒でした。だから映画では人種の対立と言うよりも古くからいる者と、新しくやってきたものの対立だったように思うのですが……、違うかな。
 最後のカーテンコール。劇団四季のカーテンコールは、決まりきった動作をするロボットのよう。舞台が終わった熱気や役者の興奮が少しも伝わって来ませんね。『オペラ座の怪人』を見たときそうだったように、たぶん毎回同じ回数同じお辞儀をしているのだろうと思うようなカーテンコールでした。
 『オペラ座の怪人』を2回。それにジーザス・クライスト=スーパースターをジャポネスク版エルサレム版で1回づつ。大昔に見た『キャッツ』を入れたら劇団四季のミュージカルはこれで6回目。6回目にして初めて「四季節」が気になりました。不良の言葉が、明瞭な舞台言葉だったことに違和感を感じたのでしょうか。何度か「それじゃ棒読みじゃないのか」と思うようなセリフがありました。
本日の出演者
ジェット団
リフ松島勇気スノーボーイ丹下博喜ヴェルマ村上智
トニー阿久津陽一郎ビッグ・ディール萩原隆匡クラリス井上あゆみ
アクション西尾健治ディーゼル朱涛ポーリン蒼井蘭
A-ラブ大塚道人ジーター川口雄二ミニー王雪菲
ベイビー・ジョーン厂原時也グラジェラ恒川愛エニィ・ボディズ木村仁美
シャーク団
マリア笠松はるフランシスカ大口朋子べべ齋藤翔
アニタ団こと葉エステラ井上絵里子インディオ神谷凌
ロザリア鈴木由佳乃マルガリータ室井優アンクシャス徳永義満
コンスェーロ加藤久美子 ベルナルド加藤敬二ファノ内御堂真
テレシタ泉春花チノ横山清崇ニブルス佐藤雅昭
大人たち
ドック立岡晃クラブキ荒木勝 
シュランク牧野公昭グラッド・ハンド川口雄二
somewhere
ソプラノ・ソロ伊藤志保 

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2007年11月23日 (金)

『ウーマン・イン・ホワイト』 笹本玲奈・神田沙也加・別所哲也

 青山劇場でミュージカル『ウーマン・イン・ホワイト』を観てきました。
 事前の予備知識はほとんど無しに観に行ったので、主役は別所哲也なのかと思っていましたが、主役は笹本玲奈のようでした。笹本玲奈はほとんど舞台上に出ずっぱりでした。
 笹本玲奈は堂々としていて30代ぐらいの年齢の大人っぽい雰囲気を演じていました。最初に舞台に現れたとき、誰だかわかりませんでした。とても22歳の女の子とは思えない落ち着きのある女性を演じていました。笹本玲奈の役は舞台にひとり立ってソロで歌う曲がたくさんあって、例えるならレ・ミゼラブルのエポニーヌの『オン・マイ・オウン』が5回くらいあるようなものです!?  
 笹本玲奈の妹役の神田沙也加も予想外に上手に歌っていました。ときおり松田聖子のような歌声を出していました。親娘は似るものですね。
 神田沙也加を交えての3重唱も何度もありましたがきれいにハモっていました。
 別所哲也はレ・ミゼラブルでしか見たことなかったので若者役の歌声は初めて聞きましたが、とても良い声で、聞いていて気持ち良いです。 今日の別所哲也の役は貧乏画家で、お金持ちの姉妹(笹本玲奈が姉で、神田沙也加が妹)に絵を教えに来る家庭教師の役でした。姉妹はともに、別所哲也演じる家庭教師に恋をしますが、別所哲也は妹の方を愛するようになります。しかし、妹には亡くなった父親の決めた「いいなずけ」がいると、姉は別所哲也と神田沙也加の仲を裂いてしまいます。そんな若々しい純粋な恋をする青年の役でも、そつなく違和感無くこなす別所哲也は力量があるのだと思います。
 神田沙也加も立派でしたよ。高音のファルセットの切り替えも上手だったし、歌が破綻する事も無かったです。
 今日の『ウーマン・イン・ホワイト』は、オペラ座の怪人やキャッツの作曲家の、アンドリュー・ロイド=ウェーバーの作曲で、曲が良いとの前評判でしたが、それほど耳に残る曲はなかったかなぁ……。ストーリーが良かったので、劇として面白かったです。サスペンス物で、最後まで謎が解けずに観客の興味をひきつけます。たぶん2〜3年のうちに再演されるのではないかと期待します。

出 演
マリアン・ハルカム笹本玲奈ローラ・フェアリー神田沙也加ウォルター・ハートライト別所哲也
パージヴァル・グライド卿石川禅謎の白いドレスの女山本カナコフェアリー氏光枝明彦
フォスコ伯爵上條恒彦 
板垣辰治岩田元大野博越智則秀香取新一神田恭兵
斉藤直樹俵和也早川正原慎一郎家塚敦子池谷京子
今泉由香杵鞭麻衣史桜鈴木結加里ちあきしん福富美幸
南智子斉藤瑛梨寿 

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2007年10月13日 (土)

『イーストウィックの魔女たち』 (帝国劇場)

『イーストウィックの魔女たち』 プログラム 10月13日のソワレを観てきました。
 開場になって客席に入ると、舞台の上にふたつの大きなお椀型の物体が並んでいました。お椀型の頂点には小さな突起が付いていて、ふたつ並んだそれは、女性の「おっぱい」の形に似ています
 舞台が始まる前、ロビーで、ちょっとしたパフォーマンスがありました。指揮者の方と、2名のパーカッションの方が、パーカッション楽器の解説などをしていました。
 また、上演開始の際には、オーケストラピットの指揮者にスポットが当たり、指揮者が前口上……ではありませんが、観劇中の携帯電話の電源オフの注意を改めてしていました。そしてまた、拍手はどんどんしてくださいとも。
 コメディ作品なので、観客に笑って楽しんでもらいたいという意図なのかと思いました。手拍子や拍手で、どんどん参加してほしいようでした。
 大人数でのダンスやコーラスの場面も多く、なかなか良かったです。
 主役の3人も素敵でした。森公美子が、ずっと出ているのが、新鮮でした。レ・ミゼラブルのティナルディエ夫人でしか見たことが無いので、ずっと出ていて演技をしているのが、なんだか不思議でした。歌だけでなく、ちゃんと演技もするんだなぁと、変な感心をしたりしました。マルシアは、セクシー系のダンスは、とてもどうに入っていてキマっていました。涼風真世は、かわいらしい方でした。女教師という設定のため、教師風のメガネをかけていたのですが、それがとてもチャーミングでした。3人の歌声もすばらしく、とても美しいハーモニーでした。


『イーストウィックの魔女たち』 (帝国劇場)
『イーストウィックの魔女たち』 (帝国劇場)
 今回、最前列のほとんどど真ん中のチケットが取れていました。
 ところが、8月はじめに持病の肝炎に変化が見つかりました。そのため入院治療を受けることが必要になりました。当初、入院は10月中頃と予想されたので、ちょうど入院の時期と観劇の日が重なりそうになりました。そこで、早々とチケットを譲ることに決め、家内の友人にチケットを譲り、家内と一緒に観に行ってもらうことにしていました。
 ところが実際の入院日が、少し後ろにずれてしまったため、私も観に行けることになってしまいました。チケットの残席を調べたら、良席が空いていました。それで、私の分だけもう一枚チケットを買い足して、3人で観に行ってきた次第です。
 それで、最前列の席は家内と家内の友人に座ってもらうことにして、私はあとから購入したN列の席に座っていました。
 最前列の席には、ちょっとした良いことがありました。
 演出の一環で、陣内孝則が舞台から降りてきて最前列の客席の人、ひとりひとりと握手をしたのです。家内も、家内の友人も、陣内孝則に握手をしてもらいました。激しく踊っていて体が熱くなっていて手のひらもさぞや厚くなっていることと思ったら、意外にも手はひんやりと冷たかったそうです。
 話題のフライングですが、1幕終盤に主役の3人がワイヤーで吊り上げられて、客席の上まで飛んできます。飛んでくるのは、せいぜい前から7列目ぐらいのところまででしょうか。N列の席に座っていた私の場所からはかなり遠いところまでしか飛んできてくれませんでした。
 堅苦しくなく気軽に楽しめるミュージカルでした。

キャスト
ダリル・ヴァン・ホーン陣内孝則ジェーン・スマート涼風真世
スーキー・ルージュモント森公美子アレクサンドラ・スポフォードマルシア
フェリシア・ガブリエル大浦みずきクライド・ガブリエル安原義人
ジェニファー・ガブリエル黒木マリナマイケル・スポフォード中川賢
フィデル及川健少女小此木麻里

アンサンブル キャスト
足立美幸小笠原みち子伽藍 琳木村晶子園山晴子高塚恵理子
名児耶ゆり福井小百合福麻むつ美藤山すみれ三木麻衣子 
安部誠司大江尚毅大須賀ひでき岸 博之小暮清貴小西のりゆき
斉藤桐人さけもとあきら高舛裕一日比野啓一水野栄治 

 上演時間は、ロビーに掲示されていた予定表では、1幕が5時開演、6時25分終了。2幕が6時50分開始で、8時終了の予定でした。実際は、8時少し前には終わっていたようです。
 プログラムは1500円でした。
 日比谷シャンテの地下のレストランで夕食を食べて、帰って来ました。新宿10時20分のロマンスカーに乗りました。

*****

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2007年9月30日 (日)

『ミザリー』 渡辺えり/小日向文世

『ミザリー』パンフレット 新宿・シアターアプルで渡辺えりと小日向文世の2人しか出ない芝居、『ミザリー』を見てきました。
 スチーヴン・キング原作のサイコ・ホラーの舞台化です。渡辺えり演じるアニーの異常者ぶりの演技が熱演でした。
 小日向文世の演じるポールも、監禁され薬物中毒にされ徐々に狂気に蝕まれていくさまは、壮絶でした。


 上演時間は、途中の15分休憩を含めて2時間20分。18時30分開演で、終了が20時50分の予定でした。会場を出て、新宿駅に向かう途中で時計を見たら9時少し前だったので、予定通りの時刻に終わったものと思います。

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2007年9月 1日 (土)

『氷の上のスワンレイク』 SWAN LAKE ON ICE

『氷の上のスワンレイク』 SWAN LAKE ON ICE  新宿・厚生年金会館で『氷の上のスワンレイク』を観て来ました。
 舞台上にスケートリンクを作り、その上でスケートショーが行われるという公演で、テレビ番組で紹介されていたのを見て家内が観てみたいと言うので、チケットサイトにアクセスしてみたらチケットが取れたので見てきました。チケットを買ったときには、S席でも1階の後ろのほうの席しか空いていなかったので、それならA席でも変わりないだろう……とA席を取りました。2階席の10列19番20番の席でした。
 家内はフィギュアスケートの競技のテレビ中継などを、好んでよく見ています。一度、有名選手の演技を観に行きたいと常々言っていました。
 私は、家内ほどスケートに興味があるわけでもなく、バレエにいたっては一度観に行って、面白さがわからずに帰ってきた経験があるだけです。15年ほど前に新聞のチケットプレゼントに応募して当選しバレエの公演を観に行った事があるります。その時がバレエを見た最初で最後だったのですが、セリフのない踊りだけの舞台は、ひどく退屈で、訳のわからないもの、というあまり良くない印象が残っています。
 今回の鑑賞も、そのようなわけのわからないものにならないために、あらかじめネットで「白鳥の湖」のストーリーを確認しておきました。またこの『氷の上のスワンレイク』のホームページに乗っている物語もよく読んで頭に入れておきました。
 その努力の甲斐あって(!)、今日の公演は何とか話についてゆけました。(^^;
 今回の公演では、スケートの技も、素人でもわかるような素晴らしい技の連続でした。女性を片手でらくらくと持ち上げてすべる男性スケーターは、そんな力がどこにあるのだろうというようなスマートな美しい体型です。派手なスピンも何度も行われ、そのたびに開場から拍手が沸き起こっていました。
 2幕構成で、1幕目は60分。20分の休憩をはさんで2幕目は65分。ほぼその予定通りに公演は終わったようです。
 舞台上で火の輪が燃えたり、暗い舞台をブラックライトに照らされ浮かび上がる蛍光色の衣装とか、オデットが宙吊りになり空中を舞ったりなどなど、演出も大変凝っています。
 スケートやバレエに詳しくないような私でも、エンターテイメントとして十分に楽しめる内容でした。


 さて、私は2階席にいたのですが、冷房が強くて寒かったです。これから『氷の上のスワンレイク』を鑑賞する予定の方は、冷房対策、寒さ対策を考えて服装を決めていった方が良いかと思います。舞台上のスケートリンクの氷が融けないように、冷房を強めにしているのではないかと想像しました。
出演『氷の上のスワンレイク』
ジークフリート王子ワディム・ヤルコフ
オデットオルガ・シャルテンコ
オディールスヴェトラーナ・マスケヴィッチ
ロットバルトアントン・クリコフ
ベノアンドレイ・ペンキン
王妃エレナ・ボルデンコ

「氷の上のスワン・レイク」公式ブログ
スイートルーム Kira Ri-na (澤山璃奈ブログ)

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2007年8月26日 (日)

『ささやき色のあの日たち』 地球ゴージャスプロデュース公演Vol.9

 地球ゴージャスプロデュース公演Vol.9『ささやき色のあの日たち』を観てきました。25日、6時開演の回を観ました。
 ネットでの評判を見て、「今年の地球ゴージャスは、あんまり面白くないのでは……」と心配していたのですが、そんな心配は不要でした。とてもよく出来た脚本で、物語が良ければ、すべてに良い印象が残りました。
 たくさん伏線がはってあり、舞台後半で、それらの伏線が活きて来ます。ひとつのストーリーを、どのように見せるか、その工夫に感心しました。 
 今回の舞台の中で、北村一輝演ずる役が、「結婚前には魅力的だった恋人女性の特徴が、結婚後には性格の嫌な特徴に変わる」ということを言っていたが、同じモチーフが地球ゴージャスの第1回の公演『瓶詰めの地獄』にもあったことを思い出しました。結婚して相手に飽きるのは、相手が変わった様に思えても、実は自分の方が変わっているのだという現実に、岸谷五朗の中に何か強い思いがあるのでしょうか。
 死の淵に立った者の心象世界という設定は、先日見た劇団S.W.A.T!の役者が出た芝居『再縁 「千歳月」』の設定と似た設定で、どちらも強く心を揺さぶる何かがあったように思います。死を想うときの、共同幻想が、そこにあるのかもしれません。
 舞台セットは、青白い氷が壁一面に凍り付いているような、そんなセットでした。死の世界、あるいは死に至る途中の世界をイメージしたとき、そのような寒々としたセットになったのでしょうか。
 私はS.E.T.での岸谷五朗を知りません。寺脇康文も岸谷五朗も、テレビで見て知ったので、劇団での活躍を知りません。現在、地球ゴージャスを観に来る人たちの中のどのくらいの割合がS.E.T時代からのファンなのでしょうか。舞台を見ていて、小劇団公演の「ノリ」を感じさせるところがたびたびあって、そんなことを考えました。
 テレビで見る役者のナマの舞台を見てみたい、という気持ちが、私を地球ゴージャスの舞台に足を運ばせる動機の大きな要素となっている事は事実でしょう。今回は北村一輝や、須藤理彩の演技を楽しみにしていました。北村一輝は、テレビ通りの雰囲気で、堂々とした演技をしていました。須藤理彩は、コミカルな演技の多い役で、熱演していました。
 ダンスは、自分にはピンと来るところが無かったです。「新しい現代風のダンスなんだろうなぁ……」とか、「いまの若い人には受けがよいのかなぁ」と思いながらダンスシーンを見ていましたが、「カッコいい!」と感じるものはありませんでした。自分が、どのようなダンスを見たいと思っているのか、どのような基準でダンスを楽しんでいるのか、そんなことを考えてみましたが、よくわかりません。個人的な趣味のレベルの話でしか、語る事が出来ません。
 当初、藤原紀香が今回の公演に出る予定だったところ、藤原紀香の降板で山口紗弥加が出演する事になりました。藤原紀香だったら、今回の舞台はどうだったのだろう……と想像したりしてみましたが、公演プログラムを読むと脚本が出来たのは紀香の降板が決まったあとのようで、山口紗弥加をイメージして作られた物語なのかもしれません。


 公演時間は休憩なしの1幕構成で、2時間でした。ほぼ時間通りに終わりました。
 以下は直接公演内容とは関係ない話です。
 今回、初めて、シアターコクーンに入りました。シアターコクーンの公演は、今まで何度もチケットが取れなくて、観たかったのに観れなかった公演がたくさんありました。
 今回も、発売当初は、チケットが全然取れなくてあきらめていたのですが、7月21日に「チケットぴあ」のサイトを見たら、空き席を見つけてチケットを買いました。そんなわけで、取れた席がバルコニー席。舞台上手方の「横から見る」席でした。バルコニー席の中でも一番舞台に近い席で、役者の表情も良く見える結構良い位置の席でした。
 しかし、狭かった。足の置き場が狭いのです。きついです。もう少し足元がゆったりしていたら、最高の席だったのにと思いました。
出演:北村一輝・山口紗弥加・須藤理彩
岡千絵日永沙絵子叶千佳
能見達也・熱海将人・SHUN・KYOHEI(DIAMOND☆DOGS)
作・演出・出演:岸谷五朗

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2007年8月19日 (日)

小堺クンのおすましでSHOW 22 スウィングしなけりゃ意味がナイ

『小堺クンのおすましでSHOW 22 スウィングしなけりゃ意味がナイ』パンフレット いきなり公演時間の話から始めるのも、どうかとは思いますが、今日の公演時間は、なんと、予定通りの時刻に終了しました! いつも、予定時間より大幅に伸びてしまうのが「おすましでSHOW」の決まり事のようになっていたのに、どうした事でしょう。
 公演時間が短かった、では無いか!、公演時間が時間通りだったことに始まって、なんだか今日の公演はいつもの小堺一機のパワーがフルに発揮されていない様に感じてしまいました。何か理由があったのでしょうか。
 今日の前半のお芝居・コントは、小堺一機ひきいるジャズバンド『サーロインズ』のメンバーが、次々にバンドを辞めると言い出す、という内容でした。
 松尾伴内はジャズメンではなくて、実は演歌歌手になりたかったのだと言い出します。それなら、演歌もレコーディングしようと、松尾伴内にクールファイブの「東京砂漠」を歌わせます。イントロ部分に曲紹介の語りを入れようということになり、最初は松尾伴内が語りをするのですが、イントロの時間をオーバーして歌が始まるところでもまだ語りを続けていたり、語りの内容が殺人事件で死体発見!というところで終わってしまったりと笑わせます。自分で語るからうまく行かないと、今度は語りの部分を小堺クンに頼むのですが……。
 伽代子は幸田來未のような歌を歌いたかったと言い出します。幸田來未になりきって(?)「キューティーハニー」を歌います。歌い終わると伽代子の声が(ボイスチェンジャーを通したような)変な声に変わってしまいます。
『小堺クンのおすましでSHOW 22 スウィングしなけりゃ意味がナイ』パンフレット裏表紙 前半がほぼ予定時間通りに終わり、このまま行くと予定の終了時刻の5時10分には、本当に終わるのではないかと思えました。
 後半は、今日24時間テレビでマラソンをしている萩本欽一の話題になり、その昔、「欽どこ」での萩本欽一のわがまま振りを面白おかしく話しました。
 今年は、小堺クンがデビューして30年目に当たるという事で、過去を振り返るような話の流れになっての萩本欽一ばなしだったかと思います。
 恒例の研修旅行と称したニューヨーク旅行もあったようなのですが、それについてはほとんど触れられませんでした。
 いつもは、タイムリーな話題が出てくるのですが、今年は昔話で笑わせたのも、いつもとは違う感じでした。
 見ている私自身が今日はちょっと体調がイマイチだったので、こんな風に感じただけなのかもしれませんが、小堺一機の心境に何か変化でもあったのではないかと、ヘンに思いをめぐらしてしまいました。

出演:
小堺一機・松尾伴内・伽代子・川本成(あさりど)・堀口文宏(あさりど)
伊藤有希柳沢里奈

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2007年8月18日 (土)

再縁 「千歳月」 collaborated with 劇団S.W.A.T!

「千歳月」パンフレット 劇団S.W.A.T!を教えてくれた友人で、劇団S.W.A.T!の本公演にはいつも一緒に行っている友人と観て来ました。劇団S.W.A.T!の本公演以外を観るのはこれが初めてで、期待して観に行きました。
 その期待を裏切らない、内容でした。
 まず一番に、物語が良く出来ていました。脚本が良かったです。少しづつ明かされる謎と、大団円に向かう盛り上がりは、見るものをその世界にぐいぐいと引き込む力がありました。
 Scene of Heavenという音楽ユニットのデビュー曲『千歳月』の歌詞からイメージを膨らませて作り上げた物語だそうです。脚本は前川知大という方です。パンフレットに書かれている紹介では劇団イキウメ座付き作家、演出家となっています。
 クライマックスでは、客席のあちこちからすすり泣く気配がしていました。私の友人も「うるうる来た」と言っていました。
 舞台始まって主人公「西野恵」を演ずる邑野みあの声を聞いて、その発声に少し失望しました。舞台の発声ではないと感じました。S.W.A.T!の面々の発声は声が良く通り、体の深いところから出ている声でした。基礎が出来ているということなのだろうと想像します。逆説的ですが、S.W.A.T!の面々の実力を垣間見ました。パンフレットを見ると、邑野みあは「初舞台」と書いてあるので、舞台風の発声がまだ身についていないのかと思いました。
 S.W.A.T!の公演で、初めてScene of HeavenのNaoの演技を見たときは、そのような発声の悪さを感じる事はありませんでしたが、今日の舞台ではNaoの発声も、いまひとつ不完全さを感じてしまいました。
 そんな発声の違いも、魅力的な物語が進むにつれて気にならなくなりました。そして何より邑野みあの熱演で舞台が迫真的なものになっていました。
 物語は夢の世界と現実の世界を行き来します。舞台の中で、その夢の世界をなかなか信じようとしない存在が、かえってリアリティを出していたように思います。瀧下涼が演ずる古橋という人間が、夢の世界への行き来をなかなか信じないエピソードが、妙に現実感を出していて、単なるファンタジーで終わらない何かを感じました。
 子役の福田花音の演技にも感心しました。子役ながら、長いセリフを良く覚えたものです。大変かわいらしく、優等生的な演技は、周りのどの役者にもひけを取らない演技でした。
 芝居が終わり、簡単なカーテンコールのあと、Scene of Heavenが新曲『棕櫚の手紙』(しゅろのてがみ)と『千歳月』を演奏しました。この芝居はScene of Heavenのプロモーションの一環という側面もあるのではないかと思うのですが、2曲とも耳に残らない曲でした。これでは、この曲は売れないだろうなぁと、素人ながらに心配してしまいます。File0006


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2007年8月12日 (日)

ジーザス・クライスト=スーパースター [エルサレム・バージョン]

『ジーザス・クライスト=スーパースター [エルサレム・バージョン]』 プログラム 四季劇場・秋にて『ジーザス・クライスト=スーパースター [エルサレム・バージョン]』を観て来ました。6月にジャポネスク・バージョンを観て、いまひとつ良くわからなかったのですが、エルサレムバージョンを観れば、また感想も違うだろう……と観てみました。
 6月に観たジャポネスク・バージョンは家内と二人で観たのですが、家内もジャポネスクバージョンは良くわからず面白くなかったようです。エルサレムバージョンにも家内を連れて行くのは可哀相かと思い、今日は私ひとりで劇場に行きました。
 1時半開演のマチネを見ました。ジャポネスクバージョンのときは2階席でしたが、今日は1階席14列7番です。1階席の方がやはり臨場感が良かったです。
 前回(ジャポネスク・バージョンでは)いまひとつ物語がよくわからなかったので、今日の観劇を前にメルギブソン監督作品の映画『パッション』のDVDを購入しキリストが捕まってから十字架にかけられるまでのストーリーを「おさらい」してきました。その甲斐あってか、今日はストーリーについていけたと思います。
 そのせいか、今日のジーザスは、ジャポネスクバージョンで見たときよりも、人間味があり感情のあるキャラクターとして迫ってきました。
 大司教、ピラト、ヘロデ王の関係も、映画で予習した甲斐あって、今日の劇の理解も、ジャポネスクバージョンを観たときよりは数段深まったかと思います。
 しかし、それでも、惹きつけられるモノが足りなくて、皆はどこを面白いと思うのかわかりませんでした。ダメでした。イマイチわかりません。歌もアンドリュー・ロイド=ウェーバーの曲なのに、どこか陳腐な感じを受けます。ひと昔前のロックの香りがする歌曲で、何か鼻白むようなところがあって、曲を楽しめません。
 もう少し、曲を聞き込めば、また面白みが増すのかもしれませんが……。

本日の出演者
ジーザス・クライスト柳瀬大輔司祭佐藤圭一
イスカリオテのユダ金森勝田辺容
マグダラのマリア高木美果川原信弘
カヤパ飯田洋輔ペテロ賀山祐介
アンナス阿川建一郎ピラト田島亨祐
シモン神崎翔馬ヘロデ王半場俊一郎
 今日はカーテンコールでいつまでも拍手が鳴り止まず、客席の明かりがついたあとにもジーザスとユダとマリア役の3人が舞台に出てきて挨拶をしていました。今まで見た四季のミュージカルでは、珍しいと思いました。
 実は、ひとりでミュージカルを観に行ったのは、今日が初めてです。いつもは、家内を連れて観に行っていたのですが、ひとりだと開演までの時間を持て余してしまい、開演までが長く感じられました。
 劇団四季のミュージカルを観に行くときは、何かしらハプニングが起こるというジンクス。今日もハプニングがありました。
 いつものようにまた、新宿までロマンスカーで行こうと予約していました。その予約したロマンスカーの発車時刻を、間違って覚えていたのです。1時間遅く覚えていました。携帯電話からロマンスカーの予約サイトに接続し、今日の予約を確認したら、あと5分後だったのです。もちろん、ウチから町田駅まで5分で行けるわけは無く、即キャンセルしました。しかし、発車15分前からはキャンセル料がかかってしまいます。キャンセル料はわずか100円なのですが、損をしました!
 あわてて家を出て、携帯で「乗換案内」を調べたら、横浜線で東神奈川まで出て京浜東北線で行けば浜松町駅に1時少し前に着ける事がわかりました。それでそのコースで浜松町まで行き、無事に開演時間に間に合いました。
 劇団四季のミュージカルを見るときは、必ず何か起こるのです。『オペラ座の怪人』を初めて観に行ったときは発熱し、解熱剤を飲んで観に行きました。先日の『ジーザス・クライスト=スーパースター ジャポネスクバージョン』の時は椅子から転げ落ちて足を痛めてしまい激痛に耐え足を引きづりながら劇場まで行きました。
 今日でジンクスを更新です。次の劇団四季観劇は12月に『ウェストサイド物語』です。今度こそ、何も起こらないように、祈っています。(^^;

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2007年7月28日 (土)

『レ・ミゼラブル』 帝国劇場

 今年3回目の『レ・ミゼラブル』を観て来ました。5時開演のソワレ。 今日のジャンバルジャンは橋本さとし、ジャベールは岡幸二郎
『レ・ミゼラブル』7月28日ソワレ・「得チケ」 先週観たばかりですが、もう一度見たくなって、ネットを調べていたら、eプラスに「得チケ」という割引のチケットを見つけて、S席8500円という割引・格安チケットを買いました! チケットは当日会場渡しで、当日まで席番号は分かりません。4時の会場と同時に、イープラスの受付に並びました。でも、先着順というわけではありませんでした。席は2階席。2階のE列41番42番でした。
 土曜日のソワレですが、2階はまだ空席がたくさんありました。左右の端の方は3~4列は空席でした。そもそも舞台を観難い席で売らない席なのかもしれませんが。


 さて、初めて観る橋本さとしのジャンバルジャンですが、声が良かったです。たぶん、マイクを通さなくても良く通る声なのではないかと思いました。力強い、舞台ならではの発声で、これはこれで「あり」かなぁと感じました。歌わずに語る場面がたくさんありました。意図してやっているのか、やむなくメロディーに乗らないのか、わかりませんが、それほど違和感はありませんでした。
 今日の2階席は、音の聞こえ方が1階席前方の席で聞いたときよりも、とてもよく聞こえていました。音響的に2階の方が良く聞こえるのでしょうか。なんだか、どの人も力強い深い発声をしているように聞こえて、とても気持ちよい歌声でした。
 岡ジャベールも、今日が初めての鑑賞でした。今までのどのジャベールとも違う個性的な歌声でしたが、違和感無く好ましく聞きました。長い音もフェードアウトせずにしっかりと音符の長さ分同じ大きさで歌っているのが好感を持ちました。プロの歌だと感心しました。
 エポニーヌは笹本玲奈。2階席からでは、細かい表情はオペラグラスで見ないとわかりませんので、演技の巧拙については、特筆する事は無かったのですが、歌は硬軟自在に表情豊かで上手だなぁと感じました。
 コゼットは菊地美香。富田麻帆のコゼットよりはしっかりした感じが好印象でした。
 先週の横田剛基くんのガブローシュの最期に投げたカバンも、無事にバリケードの中の人に届いたのですが、今日のガブローシュの最期に投げたカバンは、方向がくるってバリケードの中央付近に飛んで行ってしまい、残念ながらバリケードの中には渡りませんでした。ちなみにガブローシュ役は6月30日に観た時と同じ原田光くんでした。
今日の出演者
ジャンバルジャン橋本さとし グランテール松村曜生 
ジャベール岡幸二郎*クールフェラック麻田キョウヤ+
エポニーヌ笹本玲奈 ジョリ中本吉成 
ファンテーヌシルビア・グラブ+コンブフェール近藤大介 
コゼット菊地美香 フイイ松原剛志*
マリウス藤岡正明 レーグル中井智彦+
テナルディエ駒田一*バベ櫻井太郎 
テナルディエの妻瀬戸内美八+ブリジョン藤田光之+
アンジョルラス坂元健児+プルベール上野聖太+
リトルコゼット柳下花恋 モンパルナス赤座浩彦+
リトルエポニーヌ赤石玲子 クラクスー五大輝一+
ガブローシュ原田光+買い入れ屋わたりあずさ 
Dscn6293マテロット清水彩花+
ファクトリーガール浅野実奈子+
ジベロット深野琴美+
マダム児玉奈々子+
少年・1岡村さやか+
少年・2吉岡里奈 
かつら屋亜久里夏代+
+の印は前回または前々回の時に観た2007年のキャスト。
*の印は昨年の『レ・ミゼラブル』またはその他のミュージカルで観た事のあるキャスト。

 帝劇の2階席は、席の間隔が相変わらず狭いです。私の様な体格のものには、ちょっと苦しいです。1階席は、それなりの足の置き場があるのだけれど、2階席はきつい。階段状の床を直さないと席の間隔を広げる事は出来ないだろうから、そう簡単には改修できないのだろうとは思いますが。『マイ・フェア・レディ』を見たときも、確か2階席できつかったのを思い出しました。
 今年の過去2回の鑑賞は、1階席の前のほうだったので、舞台を見上げる感じで舞台の床が見えていませんでした。今日2階席からの鑑賞で、舞台床が見えて新鮮でした。臨場感には欠けるかもしれないですが、2階はまた別の良さもあります。
 今日も食事は有楽町の駅のコンビニで買って行ったおにぎりとお茶で済ませてしまいました。
 カーテンコールが終わって8時10分ごろ。新宿9時のロマンスカーに、今日は余裕で間に合いました。
 今年の『レ・ミゼラブル』は、これで最後かなぁ。
『レ・ミゼラブル』過去の鑑賞
2006年4月22日・日生劇場(別所哲也/鈴木綜馬)
2007年6月30日・帝国劇場(別所哲也/今拓哉)
2007年7月21日・帝国劇場(山口祐一郎/阿部裕)

7月28日ソワレのブログ:

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2007年7月21日 (土)

『レ・ミゼラブル』 帝国劇場

『レ・ミゼラブル』20周年記念プログラム 今年2回めの『レ・ミゼラブル』を見て来ました。17時開演のソワレ。ジャンバルジャンは山口祐一郎、ジャベールは阿部裕でした。
 今日の席はC列14番、15番。だいぶ下手(左側)によってはいますが前から3列目です。舞台上の俳優の表情が、オペラグラスを使わなくてもはっきりと見える席で、3週前に見たときよりも、細かな発見がたくさんありました。やっぱり、席は前のほうが良いなぁと改めて思った次第です。
 山口祐一郎のジャンバルジャンですが、ちょっと歌い方がジャンバルジャンには合わないかなぁと、思いました。去年、今年と2回続けて別所哲也のジャンバルジャンを見て、その印象が強くて、今日の感想に影響を与えている事は十分あるかとは思いますが。山口祐一郎はテノールですか。声がシャープで太くなく、年老いたジャンバルジャンの声には合わない感じがしました。もっと若々しい役が山口祐一郎にはお似合いなのではないでしょうか。
 モノローグの心のうちを歌い上げるときも、声質が高くて深みに欠け、苦悩がうまく表れていないように思いました。
 ファンティーヌはシルビア・グラブ。舞台に近い席なので、細かい芝居も良く見えます。ファンティーヌの最期、コゼットの幻影を見るファンティーヌの表情は、とても優しい母親の表情をつくっていて、素晴らしい演技をしていました。ファンティーヌは去年の日生劇場で観たときもシルビア・グラブでした。やはり、続投の役者は、それなりに演技に磨きをかけているのでしょう。
 マリウスは小西遼生。3週前に見たときと同じ俳優。家内は、彼のハンサムな顔立ちが、気に入ったようです。マリウスの演技も、3週前に見たときより、とてもたくさんの細部に気が付きました。今日改めて気が付いたのですが、マリウスってエポニーヌともコゼットとも舞台の上でキスをしているのですね。エポニーヌの最期の直前にエポニーヌとキスを、コゼットとの結婚式のときにコゼットとキスを。役得ですねぇ。(^^)

今日の出演者
ジャンバルジャン山口祐一郎グランテール伊藤俊彦+
ジャベール阿部裕 クールフェラック清水裕明 
エポニーヌ坂本真綾*ジョリ横田裕市+
ファンテーヌシルビア・グラブ*コンブフェール菊地まさはる+
コゼット富田麻帆+フイイ石井一彰+
マリウス小西遼生+レーグル中井智彦+
テナルディエ安崎求+バベ丹宗立峰+
テナルディエの妻瀬戸内美八 ブリジョン佐嶋宣美 
アンジョルラス原田優一*プルベール野島直人 
リトルコゼット高橋りか+モンパルナス赤座浩彦+
リトルエポニーヌ佐藤瑠花+クラクスー五大輝一+
ガブローシュ横田剛基 買い入れ屋荒井小夜子+
Dscn1310マテロット清水彩花 
ファクトリーガール浅野実奈子+
ジベロット歌納有里 
マダム児玉奈々子+
少年・1穂積由香 
少年・2稲田みづ紀+
かつら屋亜久里夏代 
+の印は前回の時に観た2007年のキャスト。
*の印は昨年の『レ・ミゼラブル』またはその他のミュージカルで観た事のあるキャスト。

カーテンコールのブーケ カーテンコールの恒例のブーケ投げですが、今日はゲットしました! 去年の日生劇場から数えて、3度目の正直!、3度目にしてやっと取りました。取りましたというよりも、現実には、家内の膝の上に落ちてきたと言うのが正しいところです。何も苦労しないで、空から降ってきたわけです。何役の役者さんかは分からないのですが、アンサンブルの男性俳優が投げてくれたブーケが家内の膝の上に落ちてきました。
 終演はカーテンコールが始まったのが8時5分ごろ。カーテンコールが終わったのが8時15分頃でした。
『レ・ミゼラブル』過去の鑑賞
2006年4月22日・日生劇場(別所哲也/鈴木綜馬)
2007年6月30日・帝国劇場(別所哲也/今拓哉)
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2007年7月 1日 (日)

『 Something Sweet 』 パルコ劇場

『 Something Sweet 』プログラム 渋谷のパルコ劇場で、星野真里が主演の『 Something Sweet 』を観てきました。今日も家内と一緒。2日連続の観劇となってしまい、家内はかったるそうでした。
 家内と一緒にストレートプレイを観るのは、ずいぶんと久しぶりです。この前がいつだったか、にわかには思い出せません。
 この芝居については、単純にミーハー心でナマ星野真里を見てみたいと、チケットを取りました。
 商業演劇のストレートプレイは、私は、たぶん『奇跡の人』以来です。


 ストーリーは青春の友情と恋愛の物語。いや、恋愛はおまけで、友情の物語でしょうか。
 友情の中にも、嫉妬や羨望が混じっていて、おそらくは、それらの要素がない友情なんてありえない、そう脚本家は言いたいのかもしれないと感じました。
 ……と、羨望、嫉妬、などの感情が入り混じっても友情、などと言ってしまえるのは、自分が歳をとって青春の季節を遠く過ぎてしまったからかもしれません。
 終演後、ぞろぞろと会場から出てくるなかの人が彼の友人と話している声が聞こえてきました。「脚本も演技も、まるで良くない!」と少し興奮気味に彼は友人に話していました。私には、その一言しか聞こえなかったので、脚本がどのように悪いのか、演技がどのように悪いのかは分かりませんでした。
 そこで、考えたのですが、現在青春の真っ只中で、友情や恋愛が日々の主要な関心ごとであるときに、好意や親愛の情とは反対の感情が、心のなかで同居しているということは、人によっては、とても許されることではない、と思われるのかもしれないと。
 一幕構成、上演時間はちょうど2時間。2時に始まって、ぴったり4時に終わりました。カーテンコールも簡単。2回出てきただけで終わりです。カーテンコールでは、出演者は誰も何も話しませんでした。
出演:星野真里辺見えみり山崎樹範井端珠里・金子昇
作:中谷まゆみ
演出:板垣恭一

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2007年6月30日 (土)

『レ・ミゼラブル』 帝国劇場

『レ・ミゼラブル』プログラム 帝国劇場で『レ・ミゼラブル』を観てきました。12時開演のマチネ。ジャンバルジャンは別所哲也。ジャベールは今拓哉。
 今日は、とても良い席でした。H列の30番31番。前から8列目のほぼ中央です。舞台セットも、ちょうど良く見える位置だったのではないかなと思います。
 去年の日生劇場で観た『レ・ミゼラブル』は、セットよりも舞台の方が大きいような感じで、1幕の貧民街も2幕のバリケードもどこかこじんまりとした感じだったのですが、今日のバリケードはとても大きく感じられました。
 去年観た『レ・ミゼラブル』も、ジャンバルジャンは別所哲也でした。別所哲也のジャンバルジャン2回目の鑑賞です。低域から高域まで、そつなく歌いこなし、重厚感のあるジャンバルジャンでした。
 他の出演者の歌は、みな硬い声質で、伸びやかな歌声はありませんでした。伸びやかに歌う曲など無い、ということなのかもしれませんが、「これは美しい歌声だ」と思わせる曲は残念ながらありませんでした。
 今日は物理的にも舞台が近く、役者の演じる感情が良く伝わって来ていました。昨年の日生劇場での『レ・ミゼラブル』よりは、格段に楽しめました。
 銀の食器を盗む教会で、一緒に食卓を囲んでいる女性の中に、森久美子を見つけました。見つけたのは家内なんですが。ティナルディエの妻として舞台に登場する前に、こんなシーンで出ていたのだと知り、大発見した気分でした。
 ファンティーヌは山崎直子。やはり硬質の歌声で、私はあまり好きではない歌い方ですが、好演していました。どこと無く岩崎宏美のファンティーヌをほうふつとさせるところがありました。
 ガブローシュが敵に撃たれて、最後の力をふりしぼって投げるカバン、今日は無事に味方の手に届きました。
 バリケードで撃たれて死んだ学生の、体が逆さまになって死んでいる学生。去年は、もっと長い間、逆さづりで放っておかれたような気がするのだけれど、今日はさっさと場面が変わってしまった感じ。
開演前の舞台 ジャンバルジャンがマリウスを背負って下水道を進む場面。ずっとマリウスを肩に背負っているのではなかったのでしたっけ? 抱きかかえたり、肩を組んで歩かせたりと、苦労しながら連れて行く演技は、去年観たときの記憶に残っていないのですが……。
 エポニーヌは新妻聖子。エポニーヌも歌がイマイチの感でした。
 富田麻帆のコゼットは「良く頑張りました」的な歌でした。
 バリケードのシーンで、誰だったか、声が裏返ってしまっていました。

今日の出演者
ジャンバルジャン別所哲也*グランテール伊藤俊彦*
ジャベール今拓哉 クールフェラック麻田キョウヤ
エポニーヌ新妻聖子 ジョリ横田裕市 
ファンテーヌ山崎直子 コンブフェール菊地まさはる 
コゼット富田麻帆 フイイ石井一彰 
マリウス小西遼生 レーグル中井智彦 
テナルディエ安崎求*バベ丹宗立峰 
テナルディエの妻森公美子*ブリジョン藤田光之 
アンジョルラス坂元健児*プルベール上野聖太 
リトルコゼット高橋りか モンパルナス赤座浩彦 
リトルエポニーヌ佐藤瑠花 クラクスー五大輝一 
ガブローシュ原田光 買い入れ屋荒井小夜子 
本日の出演者マテロット折井理子 
ファクトリーガール浅野実奈子*
ジベロット深野琴美 
マダム児玉奈々子 
少年・1岡村さやか 
少年・2稲田みづ紀 
かつら屋本田育代 
*の印は昨年の『レ・ミゼラブル』またはその他のミュージカルで観た事のあるキャスト。


 カーテンコールの恒例のブーケ投げですが、今日はキャッチしました! でも、私の前の席の人と取り合いの末に取った感じで、それでも十分に私の成果であると思ったのですが、私とブーケを取り合った前列の席の人はご婦人! 女性からブーケを奪い取ったと言うのでは気分が悪いので、そのご婦人に私が取ったブーケを渡しましたよ。残念! そのオバサン……、もとい、そのご婦人、礼も言わなかったな。ニャロメ!
 カーテンコールでは、何度目かに出て来たあと、舞台から戻るときに、別所哲也がファンティーヌ・山崎直子を、「お姫様抱っこ」して舞台から去ろうとしたら、今拓哉ジャベールが二人を意味ありげにじーっと見つめて、笑いを取っていました。
 カーテンコールでは、誰も話はせずに終わりました。
 最後には、客席全員がスタンディングオベーションしていたようです。
 今日は、新宿で11時くらいだったので、帝劇に着いたのは11時半前後だったと思います。昼食は有楽町の駅のコンビニでおにぎりとお茶を買って行き、開演前の客席で食べました。客席の飲食は禁止だと思うのですが、ロビーのベンチも足りなくて、客席で飲み食いしている人も結構いました。開演前はOKなんでしょうか。食べている人の近くを劇場の係員が通っても、何も言っていませんでした。
 1幕、2幕の間の休憩は、劇場地下のトイレへ行き、混んでいる女性トイレから出てくる家内を待っていて時間が終わってしまった感じでした。 3時過ぎに終演。
 劇場を出る際に、「雨が降ってきましたので、地下から出ると雨に濡れなくて済みます」とアナウンスがあり、それに従って地下から劇場を出て、有楽町線に乗りました。
 4時10分新宿発のロマンスカーに乗って帰ってきました。
6月30日マチネのブログ:

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2007年6月23日 (土)

『マイ・フェア・レディ』 神奈川県民ホール

『マイ・フェア・レディー』プログラム 『タイタニック』、『ジキル&ハイド』、『ジーザス・クライスト=スーパースター』に続く今年4つ目のミュージカル鑑賞は全国公演中の東宝ミュージカル『マイ・フェア・レディー』です。1時開演のマチネを観ました。
 今日の席は、神奈川県民ホールの1階席の最後列。どうかなぁ……、と心配していたのですが、決して「舞台が遠い」と感じることはありませんでした。舞台上の登場人物の心情が、すんなりと自分に入ってきて、笑ったり、怒ったり、泣いたり、はらはらしたりと、十二分に芝居を楽しんできました。
 前回の帝劇公演では、初めて観る舞台版の『マイ・フェア・レディ』ということもあって、オードリー・ヘップバーンの映画版との違いがとても気になっていたのですが、今回は舞台版を楽しむ「構え」が出来ていたようです。前半1幕の各エピソードも、効果的に感じました。イライザの特訓のつらさや、苦しみも、十分に伝わってきて、初めて正しく「H」の発音が出来た喜びも、きわだっていました。続く名曲「踊り明かそう」も十分に最初のクライマックスを作っていました。
 合唱も前回素敵だなぁと感じた「ラブリー」の男性カルテットだけではなく、随所で美しいハーモニーを聞く事が出来ました。
 石井一孝のヒギンズ教授も、2度目の鑑賞である今回は、自分にもしっくり来るキャラクターになっていました。魅力的な愛すべきヒギンズ教授を演じています。
 浦井健治の「君住む街」は、とても美しい声で、男性の私が聞いても魅惑的です。歌っていて、さぞや気持ちの良い事でしょうと想像します。
 主役、大地真央は、少し声の伸びが悪くなっているような気がするところが、何ヶ所かありました。全国ツアーで疲れているのでしょうか。
 前半1幕の、イライザが父親に会うシーンで、イライザの食べていたりんごを、おとっつあんが「ずいぶん大きなりんごだなぁ」と言っていましたが、アドリブだったような雰囲気でしたが、どうなのでしょう。
 休憩を入れて2幕3時間半の公演時間。4時半に終演しました。

出 演
イライザ大地真央ヒギンズ教授石井一孝ドゥーリトル上條恒彦
ピッカリング大佐羽場裕一フレディ浦井健治ヒギンズ夫人草村礼子
ゾルタン・カーパシー藤木孝ピアス夫人花山佳子ハリィ治田敦
ジェミィ渡辺隆 
岡智井上仁司ひのあらた中本雅俊中尾和彦土屋貴俊
坂井成紀日比野啓一大森輝順柴崎義則武田晴彦香取新一
松岡由眞近藤辰俊板垣辰治千葉桃子森本麻祐子白木原忍
長山志津香ちあきしん栗原朗子辻奈緒子足立美幸樋口綾
石原絵里染谷妃波小石川園美須原加奈子 

 今日の観劇は家内の友人のヒサコさんアッコちゃんとご一緒です。というのは、私が今日のチケットを取るときに、eプラスのプレオーダーで申し込んだのですが、当たる確率を高めようと、私の名前と家内の名前で2席づつ申し込んだのでした。私の申し込みか、家内の申し込みか、どちらかひとつ当たればよいというわけです。ところが、両方とも当たってしまい、4席分のチケットが取れてしまったのでした。そこで、家内のお友達に頼み込んで、チケットを買い取ってもらった次第です。
 ヒサコさん、アッコちゃんに買い取ってもらった席も、やっぱり1階最後列でした。私の席の前4列は、売れていなかったのか最後まで空席でした。最後列、私の近くはちゃんと満席に座っていたのですが、どうゆう席の順番でチケットを売ったものなのか……。
 今朝は古淵駅に11時半ごろ着いたのですが、ちょうど快速電車が通過する時間で、古淵駅に停まる普通電車は前の電車の20分後という一番タイミングの悪い時間でした。おかげで、横浜駅で開場時刻の12時半になってしまい、あわてながらホールに向かいました。それでも、12時45分ぐらいには会場に入り開演には間に合いました。
 プログラムは1000円でした。

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2007年6月17日 (日)

『ESP Capriccio 超能力狂想曲』 劇団S.W.A.T! 第35回公演

『ESP Capriccio 超能力狂想曲』 劇団S.W.A.T! 第35回公演プログラム 昨日、小難しいミュージカルを見たばかりなので、今日の劇団S.W.A.T!の芝居は、明瞭な物語で、とても楽しめた舞台でした。今日は、最近の劇団S.W.A.T!の公演の中では、一番良い評価をしたいと思います。
 特に、Naoという女優さんが、いつもの劇団S.W.A.T!の芝居にない、ボケをしない2枚目の演技が、舞台を引き締めていたと感じます。公演プログラムと一緒に配られたチラシの束の中に、Scene of Heavenという音楽ユニットのチラシが入っていました。Naoは、このユニットで、ボーカルとサックスを担当しているようです。女優が本業なのか、音楽が本業なのか良くわかりませんが、演技もしっかりしていて、舞台にリアリティを持たせる演技をしていました。料理で言えばスパイスのような、彼女ひとりの存在で、劇団S.W.A.T!の舞台の味わいが、ぐんと奥深いものになったように思います。

『ESP Capriccio 超能力狂想曲』 劇団S.W.A.T! 第35回公演プログラム

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