ミュージカル

2009年12月13日 (日)

『シェルブールの雨傘』 井上芳雄 白羽ゆり 日生劇場

『シェルブールの雨傘』 井上芳雄 白羽ゆり 日生劇場 今年最後のミュージカル鑑賞は日生劇場で『シェルブールの雨傘』。
 実は、あの有名な音楽は知っていても、映画は見たことがありませんでした。衛星放送で放送された時に最初の10分ぐらい見てつまらなく思ってチャネルを変えてしまったことがあります。果たして、舞台はどうなのだろうと、期待とちょっとばかりの不安を抱きながら劇場に足を運びました。
 感想を一言で言うならば、「井上芳雄の魅力満載の舞台」とでも言いましょうか。井上芳雄がひとり光っていました。演技も歌も申し分なく、気持ちの良い歌声と、爽やかなたたずまいが好印象でした。
公演パンフレット 歌はみなメロディーから外れることなく歌っていて、あまりセリフに感情をこめて声色を変えたりしている様子がありませんでした。そうゆう演出なのでしょう。
 そのため、白羽ゆりも上手な歌というもの以上に伝わってくるメッセージがありませんでした。16歳の少女ということもあまり強調されてはおらず、悪く言えば何も考えずにただ歌っているようにも思えました。
 井上芳雄は、ミュージカルで観るのは今回で3回目。『モーツァルト!』今年6月に観た 『ミー&マイガール』に続いての3回目。今日のようなラブストーリーの主人公が、ハンサムな井上芳雄には違和感なく自然に観ることが出来たように思います。ネクタイを締めた背広姿も、自動車修理のつなぎの作業服を着た姿も、そしてアルジェリアの戦場での兵士姿も、どれもとてもよく決まっていました。
 この舞台はほとんどアンサンブルにはセリフが無くて、アンサンブルはモダンバレエのようなダンスを踊っていることが多かったです。モダンバレエの舞台を観ているかのように、音楽とダンスだけが続くところも何度もありました。
 音楽が60年代を感じさせるリズムとメロディーで、ノスタルジーを感じました。あの頃の音楽を知らない若い人が聞いたら、どんな感想を持つことでしょう。

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2009年11月14日 (土)

『レ・ミゼラブル』 橋本さとし 岡幸二郎 笹本玲奈 菊地美香 泉見洋平 帝国劇場

 今年3回目の『レ・ミゼラブル』を観て来ました。そして、今年最後の『レ・ミゼラブル』観劇。今日で私の『レ・ミゼラブル』観劇予定は最後です。
 今日のジャンバルジャンは橋本さとし。これで、今年も今井清隆を除いた3人のジャンバルジャンを観たことになりました。2007年も別所哲也、山口祐一郎、橋本さとしの3人を観ていて、いまのところ今井清隆は一度も観ていないのです。来年こそは今井清隆バルジャンを観てみたいもので……。
 先々週、10月31日に観た配役と今日の配役はだいぶダブっていて、ジャベールとマリウスとアンジョルラスが31日に観たときと同じ岡幸二郎、泉見洋平、坂元健児。
 岡幸二郎のジャベールは前回観た時とはまた少し歌い方が変わっていて、毎回、日々工夫されていることがうかがえました。冒頭のバルジャン「自由なのか?」ジャベール「違う!」ところ、今日は「違う!」の語気が前回よりも強かったです。『レ・ミゼラブル (赤) 』のCDを長く聞いていたので、ここの「違う!」と言うのは語気強く言う方が聞きなれていて私は好きです。
 橋本さとしバルジャン。どちらかというとちゃんとメロディーに乗せて歌っていたように感じました。美声のよい歌声です。メロディーに乗せずにしゃべるように語るセリフは少なかったような気がします。一部高音がつらそうなところもありましたが、どうでしょうか。男性の私が聞いても惚れ惚れする歌声でした。
 31日の別所哲也も今年はバルジャンの声を老けた声につくってはいませんでしたが、橋本さとしは青年……壮年というのか、力強い声は「年寄り」では無かったです。もともと力持ちの屈強な男なので、そのような力みなぎる感じも、あながち間違いではないのでしょう。
 ファンティーヌ今井麻緒子は、初めて見ました。音をのばすとビブラートがかかるのが面白かった(?!)です。普通に歌えないのでしょうか。歌は表情豊かでとても上手でしたが。
 笹本玲奈エポニーヌ。汚れ顔のメイクのせいか、また今日は雰囲気が変わっていました。別人かと思うほど雰囲気が違うので、休憩時間にもう一度ロビーのキャスト表でエポニーヌの配役を確認したほどです。
 アンジョルラス坂元健児の発声もだいぶ聞きなれて、以前ほど耳障りに聞こえなくなってきました。私はアンジョルラスの革命理論が青二才の机上の空論であったがために、多くの若者を死に追いやったのであって、一番の「戦犯」だと思うのです。しかし、坂元健児のアンジョルラスは、どこか地に足が付いているしっかりした革命家の雰囲気があって、蜂起の失敗もアンジョルラスの力量のせいだけではないと思わされてしまいます。
 泉見洋平マリウス。「カフェソング」では前回観たときほど大泣きはしていませんでした。泉見洋平の少年ぽい、子供っぽいマリウスが好きです。
 菊地美香コゼット。声も良く出ていて歌もそこそこ上手で、文句をつけるところがありません。私のイメージどおりのコゼットを演じています。前公演からの続投組なので、演技にも余裕があるのでしょうか。
 カーテンコールでは、田中利花がはじけていました。わざと舞台に出てくるときに転んでみたり、舞台に投げ入れられたブーケを他の役者を押しのけてたくさん独り占めしたりと、おどけた所作で観客を笑わせていました。皆が舞台から下がっても最後まで舞台中央に居残り、バルジャンとテナルディエに舞台から引きずり出されるボケぶりで笑わせていました。


今日の出演者
ジャンバルジャン橋本さとし グランテール松村曜生 
ジャベール岡幸二郎クールフェラック清水裕明
エポニーヌ笹本玲奈 ジョリ横田裕市 
ファンテーヌ今井麻緒子コンブフェール菊地まさはる 
コゼット菊地美香 フイイ鎌田誠樹
マリウス泉見洋平 レーグル中井智彦
テナルディエ駒田一バベ丹宗立峰 
テナルディエの妻田中利花ブリジョン佐嶋宣美
アンジョルラス坂元健児プルベール野島直人
リトルコゼット古口貴子 モンパルナス赤座浩彦
リトルエポニーヌ川中愛生 クラクスー梶雅人
ガブローシュ 春口凌芽 買い入れ屋荒井小夜子 
本日の出演者マテロット折井理子
ファクトリーガール浅野実奈子
ジベロット深野琴美
マダム井上珠美
少年・1穂積由香
少年・2稲田みづ紀 
かつら屋本田育代

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2009年10月31日 (土)

『レ・ミゼラブル』 別所哲也 岡幸二郎 坂本真綾 神田沙也加 泉見洋平 帝国劇場

 今年2回目の『レ・ミゼラブル』を観てきました。10月31日のソワレを観ました。
 今日のジャンバルジャンは別所哲也2006年の『レ・ミゼラブル』でも、2007年の『レ・ミゼラブル』でも別所哲也のジャンバルジャンを見ました。別所哲也のジャンバルジャンは一番のお気に入りのバルジャンです。ジャンバルジャンを老けた声で演じているところが、別所哲也を大きく評価しているゆえんなのですが、今日の別所哲也のバルジャンは、過去見たバルジャンほど老けた役作りになっていなかったように感じました。特にパリに出てくるまでのバルジャンは、それほど老けた声を出していませんでした。別所哲也の役作りの解釈が少し変わったのかもしれないと想像しました。
 今日のマリウス、泉見洋平は感情を大きく表現していたようです。「カフェソング」では大泣きの演技をしました。ここまで泣いたマリウスは初めて見たように思います。
 泉見洋平と言えば、8月に観た『ダンス・オブ・ヴァンパイヤ』以来です。奇しくも今夜のテナルディエは『ダンス・オブ・ヴァンパイヤ』でシャガールを演じた安崎求でした。
 安崎求のテナルディエは、コメディアン的な演技の中にも、根っからの悪者であるダークな部分が現れているようで秀逸でした。
 今日のコゼットは神田沙也加でした。神田沙也加のコゼットは今日が初めて見ます。ミュージカルでの神田沙也加としては『ウーマン・イン・ホワイト』で観ていましたが、コゼットを演じる神田沙也加は初めて観ました。一幕、ファルセット気味の歌声が多く、音域が合わないのかと思いました。しかし二幕になって、曲の音域が合うようになったか、良い声が出るようになっていました(と感じました)。終盤、結婚式のキスシーンをオペラグラスで表情をうかがって見ましたが、とても嬉しそうな表情をつくり幸せそうな花嫁でした。大団円のジャンバルジャンの最期では、神田沙也加コゼットは声をあげて泣いていました。泣き声をあげてバルジャンの死を悲しんだコゼットは、自分の記憶では今夜のコゼットが初めてです。
 子役を酷評するのは気が引けますが、今日のガブローシュは声がよく出ていなくて残念でした。声の調子が悪いだけで本来はもっと良い声なのかもしれませんが、ガブローシュの決めのセリフで声がよく通らず残念だった。ガブローシュの最期に投げるカバン、今日は無事に砦の中に届きました。
 エポニーヌが死ぬ場面で、遠巻きに見守っていた砦の若者の輪の中にガブローシュも居ました。エポニーヌの死をみとってガブローシュが大泣きしているのを今日初めて見つけました。なるほどエポニーヌはガブローシュの血のつながった姉です。悲しみもそれは大きいでしょう。泣き顔の演技もすばらしく、ガブローシュは腕で涙をぬぐっていました。

今日の出演者
ジャンバルジャン別所哲也 グランテール伊藤俊彦 
ジャベール岡幸二郎クールフェラック麻田キョウヤ
エポニーヌ坂本真綾 ジョリ横田裕市 
ファンテーヌ山崎直子コンブフェール近藤大介 
コゼット神田沙也加 フイイ石井一彰
マリウス泉見洋平 レーグル港幸樹
テナルディエ安崎求バベ丹宗立峰 
テナルディエの妻森公美子ブリジョン佐嶋宣美
アンジョルラス坂元健児プルベール上野聖太
リトルコゼット吉井乃歌 モンパルナス赤座浩彦
リトルエポニーヌ飯田汐音 クラクスー五大輝一
ガブローシュ田川颯眞買い入れ屋荒井小夜子 
Dscn7977マテロット折井理子
ファクトリーガール藤咲みどり
ジベロット深野琴美
マダム井上珠美
少年・1穂積由香
少年・2稲田みづ紀 
かつら屋本田育代

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2009年10月18日 (日)

『レ・ミゼラブル』 山口祐一郎 阿部裕 知念里奈 辛島小恵 山崎育三郎 帝国劇場

『レ・ミゼラブル』プログラム(2009年版) 山口祐一郎ジャンバルジャンの『レ・ミゼラブル』を10月17日のマチネで見てきました。
 2007年の『レ・ミゼラブル』で山口祐一郎のジャンバルジャンを初めて見ました。その時は、とても印象が悪くて、「山口祐一郎はジャンバルジャンにはふさわしくない!」と思ったのですが……。
 その後、『モーツァルト!』、『レベッカ』、『エリザベート』、『ダンス オブ ヴァンパイア』と山口祐一郎のミュージカルを見てきて、だいぶ山口祐一郎の歌声になれたんだと思います。今日は、山口祐一郎の歌声の違和感をあまり気にしないで観ていることが出来ました。(しかし、ずいぶんと山口祐一郎のミュージカルを観てきたものです。山口祐一郎の歌い方は好きでないと言いながら……)
 ジャベールの阿部裕。熱演でした。一幕の最初から、とても熱のこもった演技だと感じました。「スターズ/星よ」も素晴らしかったです。
 ファンテーヌのシルビアグラブ。コゼットの幻を見ながら息を引き取る場面の迫真の演技に、見ていて涙がはらはら落ちるのを止められませんでした。
 知念里奈のエポニーヌは、とても中性的、あるいは少年のようなキャラクターに仕上がっていました。相変わらず、声に深みが足りないところは、評価できないですが。
 辛島小恵のコゼットは、初めて見ました。やはり、オペラをやっていた(やっている?)ひとなので、高音域の歌になると、オペラ歌手のような発声です。それは音楽的には素晴らしいのかもしれないですが、オペラならぬミュージカルで、キンキンと高い声はあまり好きではありません。とはいってもそれはほんの一部のことで、とても高い音を出すのは全体の中のほんの1、2回でしたけれども。
 今日はモリクミちゃん(森久美子)が、アドリブ乱発で客を笑わせていました。『レ・ミゼラブル』はセリフが全部歌なので、アドリブを入れる隙が無い中で、絶妙のタイミングでひとこと笑わせる言葉を挟むのには感心もしました。
 今日の座席はG列18番19番。舞台からも近く、オペラグラスを使わなくても役者の表情がだいたいわかる程度の距離で、とても良い席だったと思います。いままで『レ・ミゼラブル』を観てきていても見落としていたようなことが、たくさん発見できそうな席でした。
 リトルコゼットをジャンバルジャンが振り回す場面、今日はあんまりたくさんの回数をまわしてはいなかった感じです。
 ガブローシュの最期に投げたカバン。今日は、砦とは全く違う方向に飛んで行ってしまい、砦には届きませんでした。
 かなり舞台に近い席だったのでカーテンコールのブーケ投げをキャッチできるのではないかと期待したのですが、G列ではほとんど飛んでこなかったです。もう3、4列前でないとキャッチできないのかも。
 カーテンコールはかなり盛り上がり、早々にスタンディングオベーションとなり、「祐一郎さーん」という掛け声も客席の後ろの方から聞こえてきていました。
 次の『レ・ミゼラブル』観劇は今月31日のソワレ。別所哲也ジャンバルジャンの公演を観に行く予定です。

今日の出演者
ジャンバルジャン山口祐一郎 グランテール松村曜生 
ジャベール阿部裕クールフェラック清水裕明
エポニーヌ知念里奈 ジョリ中本吉成 
ファンテーヌシルビア・グラブコンブフェール近藤大介 
コゼット辛島小恵 フイイ石井一彰
マリウス山崎育三郎 レーグル港幸樹
テナルディエ三谷六九バベ丹宗立峰 
テナルディエの妻森公美子ブリジョン佐嶋宣美
アンジョルラス松原剛志プルベール野島直人
リトルコゼット吉井乃歌 モンパルナス田中裕悟
リトルエポニーヌ飯田汐音 クラクスー梶雅人
ガブローシュ春口凌芽買い入れ屋荒井小夜子 
本日の出演者マテロット折井理子
ファクトリーガール浅野実奈子
ジベロット歌納有里
マダム井上珠美
少年・1穂積由香
少年・2里奈 
かつら屋亜久里夏代

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2009年10月15日 (木)

『屋根の上のヴァイオリン弾き』 市村正親 鳳蘭 日生劇場

『屋根の上のヴァイオリン弾き』 市村正親がテヴィエを、鳳蘭がゴールデを演じた『屋根の上のヴァイオリン弾き』を、10月10日のマチネで観てきました。名優そろいのすばらしい舞台でした。
 抜群に光っていたのは、もちろん主役の市村正親。女ばかりの家族の中でひとり男として一家を支えるために奮闘しているすばらしい父親を好演していました。観客を大いに笑わせ、また別の場面では観客の胸をじんと熱くさせる演技は、市村正親の演技のすばらしさを見せつけていました。
 先日のミュージカル『COCO』では主役のシャネルを演じていた鳳蘭。亭主を尻に敷くかかあ殿下を、魅力的に演じていました。
 5人姉妹の長女は、 貴城けい。娘から結婚を経て母親になる女性の変化を、とても自然に巧みに演じ分けていて感心しました。こうゆう演技の基礎が出来ているのが、宝塚出身者の強みなのかなぁと想像しました。
 笹本玲奈が演じた次女は、笹本玲奈にとてもぴったりの役だったと思いました。貧乏インテリの革命家の扇動に乗って、「しきたり」で禁じられていた結婚式での男女のダンスを、最初に禁を破って行動を起こして革命家と踊りを始める勇気ある女性像は、笹本玲奈にとても合っていると思います。貧乏革命家と恋に落ち、家族と別れ遠いシベリアで官憲につかまった恋人の元へ行く場面では、涙を誘いました。
 三女チャヴァを演じた平田愛咲。公演プログラムの紹介によれば、この舞台がプロとしての初舞台とのこと。初舞台とは思えないほど、堂々と、そしてのびのびと演じていました。将来有望な、この先スターになるに間違いない女優でしょう。
 5人姉妹が仲良く話をしている場面では、とても微笑ましく、自分にもこんな娘たちが居たら幸せだろうなぁと感じました。その娘たちが、ひとり、またひとりと家族を離れてゆくテヴィエの哀しみを思えば、涙をおさえきれませんでした。
 舞台の上の物語だけでは、なぜユダヤ人がロシア人に迫害されているのが良く分かりませんでした。結婚式にやってきて、理由も無く狼藉をはたらくのがなぜなのか良く分かりません。言いがかりにも、それなりの屁理屈でも何でも理由があると思うのですが……。
 東宝ナビザーブの先行予約でチケットを取ったのですが、なんと席位置が、最前列。オーケストラが舞台の奥に配置されていてオーケストラピットを使わない舞台だったので、XA列でした。最前列ですが、左端の2席。横から眺めるようになって観にくいのではないかと、劇場に着いて席に座るまで心配していました。しかし、舞台が始まると、横からの観にくさはほとんど無く、それ以上に間近で舞台上の役者を観ることの出来るメリットのほうが大きかったです。
 東宝ミュージカルでお馴染みのアンサンブル俳優の方々も良く見えて、プリンシパル俳優の演技だけでなく、舞台の隅々まで良く見えたように思いました。
 その中でも村井麻友美。先日テレビを見ていたら2時間ドラマに出ていて驚いたのですが、その村井麻由美が舞台に出てくると見逃しませんでした。2幕終わりの方で、男児の役で出てきたときは、思わず顔がほころびました。
 ヴァイオリン弾きを演じた日比野啓一もとても適役に思いました。随所随所に出てきてヴァイオリンを愉快そうに弾くヴァイオリン弾きは、とても効果的に現れ、演技が光っていました。

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2009年9月27日 (日)

ミュージカル 『ジェーン・エア』 松たか子 橋本さとし 日生劇場

公演プログラム 9月26日のマチネを観てきました。
 ステージ上に「ステージプレミアシート」(SP席)という特別席があり、SP席と一般の客席が対面しているような形でした。SP席からの眺めはどんなものだったのでしょう。オーケストラピット分舞台が前に張り出していているようでした。
 今日の座席はF列2番・3番。一番左端の席です。観にくい席かと心配していましたが、そんなことはありませんでした。見えにくい場面は全くありませんでした。
 主役の松たか子はほとんどずっと出ずっぱり状態でした。主人公ジェーン・エアの子供の時代の話の場面でも、精霊のように誰にも見えない存在として舞台の上でナレーションをしていました。
 松たか子の歌は聴きやすく、言葉もはっきりとしていて、決して悪くはありませんでした。ただ、欲を言えば、ミュージカルの歌としては、セリフとしての表情に乏しいように思いました。
 幼いころに両親を病死で失い孤児となった主人公ジェーン・エアは叔母の家に引き取られます。その叔母の息子がジェーンをいじめます。子役は複数キャストで交代で演じているようですが、昨日その息子を演じたのは横田剛基でした。レ・ミゼラブルでガブローシュを演じていた子です。
 自分やその息子の思い通りにならないジェーンエアを持て余した叔母は、ジェーン・エアを寄宿学校に預けます。その寄宿学校でも、ジェーンは教師たち大人と衝突を繰り返します。寄宿学校で出来た親友ヘレン・バーンズは、チフスに罹って死んでしまいます。その墓を毎日訪れて花を供えるジェーン。そこで、それまで影のように存在していた松たか子演じる成長したジェーン・エアと子役のジェーン・エアが入れ替わります。そこまで約30分。今日のジェーン・エアの子供時代を演じた子役は増田桜美。子役ながらセリフだけでなく歌もあり、堂々とした演技で(子役だからというひいき目もあるかもしれないですが)素晴らしい演技でした。
 大人になったジェーン・エアは住み込みの家庭教師として、ソーンフィールド館にやってきます。
 館の主人エドワード・ロチェスターとジェーン・エアがお互いの素性を知らぬままに偶然に出会うシーン。ロチェスターが闇夜で落馬するシーンは迫力があり印象的なシーンでした。ロチェスターは、人生に絶望している屈折した男で、橋本さとしが好演していました。自分自身を見栄えの良くない男と評しているロチェスターは、おそらくはもっと無骨で男臭いキャラクターなのだろうと思って見ていたのですが、橋本さとしは格好良過ぎて無骨で醜い男にはとても見えませんでした。
 舞台上の物語が進むにつれて、ロチェスターの絶望の理由が明かされることになりますが、その謎のサスペンスが、観客を物語に引き込む大きな力になっていたと思います。
 舞台には大掛かりな舞台装置は無く、パントマイムで何も無い空間でドアや窓を開けたり、カーテンを開いたりという演出が目を引きました。こういった演出が、ジョン・ケアード風なのかもしれないなぁと思いながら観ていました。
 「レ・ミゼラブル」のマリウス役をしている小西遼生が、物語後半の重要な役で熱演していました。
 初めて観る演目で、音楽も初めて聞くので、歌の巧拙については余り気が付くところはありませんでした。物語は良くできた物語で、観終わって十分満足したミュージカルでした。

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2009年9月18日 (金)

ミュージカル 『ウーマン・イン・ホワイト』 笹本玲奈 田代万里生 青山劇場

ミュージカル 『ウーマン・イン・ホワイト』 笹本玲奈 田代万里生 青山劇場
 1月16日(土)13時開演のチケット確保しました! まだまだ、だいぶ先ですが楽しみにしています。


■ミュージカル『ウーマン・イン・ホワイト
2010年1月12日(火)~24日(日) 青山劇場

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2009年8月12日 (水)

『ダンス オブ ヴァンパイア』 山口祐一郎 石川禅 大塚ちひろ 浦井健治 帝国劇場

『ダンス オブ ヴァンパイア』 今日から私はお盆休み。家内は今年はカレンダ通りの出勤のため、私ひとりで家で留守番になりそうなのです。それで、今日は「おひとり様」で帝劇へ行ってきました。
 去年も、家内がお盆休みに帰省している間に、「おひとり様」で「ミス・サイゴン」を観てきました。それを思い出して、今年もひとりでミュージカルを観て来ようと、少し前にチケットを買っておきました。
 『ダンス オブ ヴァンパイア』のホームページにも告知がある通り、今日は「お盆スペシャル」で観客全員に会場に入るところで『ダンス オブ ヴァンパイア』のうちわ『ダンス オブ ヴァンパイア』うちわが配られました。先日『ダンス オブ ヴァンパイア』を観劇した時にプログラムを買った人におまけで付いてきたうちわと同じでしたけど。
本日のサラ / アルフレート ダブルキャストの今日の配役はサラが大塚ちひろ、アルフレートは浦井健治でした。この組み合わせの方が、前回の知念里奈、泉見洋平の組み合わせよりも私にとっては好みに合うというかベストの組み合わせと思っていました。「土曜日のマチネ」を優先条件にチケットをとったところ、大塚ちひろ、浦井健治の組み合わせのチケットが取れずに8月1日のマチネで妥協したのでした。そのため、今日こそは大塚ちひろ、浦井健治の組み合わせを選んでの観劇です。
 大塚ちひろは外見のかわいらしさも魅力的でしたが、その歌声も十分に素晴らしい歌でした。知念里奈は、どちらかと言うとキンキンと高域が硬く感じましたが、今日の大塚ちひろは高域もしっとりと心地よい声に聞こえます。音域の違いだけかもしれませんが、高域も低域も余裕のある歌声で安心して聞くことが出来ます。
 浦井健治の歌声も、いつも通りの私の好きな声でした。聞いていて心地よいです。フォルテを歌っても無駄に力むことがありません。余裕があります。サラとのデュエットでもとてもきれいな声でした。音楽的には文句なく素晴らしい浦井健治のアルフレートでしたが、アルフレートの頼りないキャラクターを演じては泉見洋平の方が上手かったように思います。浦井健治は、それほど頼りなく見えません。サラに振り回されてしまう、気弱なキャラクターがうまく出ていなかったように感じました。
 今日の席はL列42番でした。前回のK列14・15番よりは1列後ろになるわけですが、今日は前の席の頭が邪魔になることもなく舞台がよく見えて、前回よりかなり良い席に感じました。
 2回目の観劇で前回見落としていたところも良く見えました。
 1幕のバンパイア・ダンサーズが踊るところ、サラとサラの化身(代役?)が入れ替わる瞬間が今日は分かりました。前回見たときは入れ替わったのに気がつかなくて、「知念里奈がずいぶんとダンスがうまいなぁ……」と思って見ていました。休憩時間にプログラムを読んで「サラの化身」役が居ることを知り代役が踊っていたことに気が付いた次第です。今日はオペラグラスで踊っている化身の顔を見て、「確かに別人だ」と確認しました!
 サラのはだかのシーン、今日は良く見えました。ずいぶんと大胆に腰のあたりまではだかの背中を見せていましたが、あれはどうなっているのでしょうねぇ……。
 山口祐一郎は、今日も「力強い」声を出していました。のどに力こぶが出来そうなほど、のどを締めて歌っている歌声は、私は好きではありません。前回観たときも思いましたが、やさしく猫なで声で歌う歌声にも、嫌らしさしか感じません。聞く人によっては、あれを甘い愛のささやきに聞こえるのだろうと思いますが、私にはとても高貴な伯爵の言葉とは感じられません。しかしそんな風に「好きじゃない」とけなしながらも好んで山口祐一郎を観に行く私は、ずいぶんと屈折した性格の持ち主かもしれませんね。
 石川禅のアプロンシウス教授は、何でもこなすプロの「技」を観た思いがします。初演の市村正親の正確なコピーのようなアプロンシウス教授は、素晴らしいです。どんな役でも演じられるという技量の大きさを感じます。でも、コメディアンとしての余裕がない。台本通りにやっていても、まるでアドリブであるかのような演技がコメディには必要なのではないかと、(素人が生意気言いますが)思ってしまいます。
 吉野圭吾のお風呂のシーン。今日も笑いました。今日は2度めで、先を知っているので、風呂場から聞こえてくる歌声が聞こえてきたところから笑ってしまいました。前回観た時はシャワーカーテンを開けると「ウサギの耳」を手でつくっていたヘルベルトでしたが、今日は普通に出てきました。前回のウサギの耳はアドリブだったのですね。
 前回の観劇では、その存在を知らずに見逃してしまった『クコール劇場』! 今日は休憩時間になってもすぐには席を立たず、しっかりクコール劇場を観てきました。今日は、お盆スペシャルで観客に配られたうちわを皆に挙げさせて記念撮影! 自身のブログに載せると言っていました。
 普通のカーテンコールが終わり、一段落したところでクコールから挨拶がありました。そしてヘルベルトの踊りの指導。今日はお盆スペシャルで、振りが盆踊り風に(?)変えられました。
 カーテンコールの終わりの方で、山口祐一郎が客席に下りてきて、ぐるっと一周通路を歩きました。歩いている間、通路側の客と次々とハイタッチをしていました

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2009年8月 2日 (日)

『ダンス オブ ヴァンパイア』 山口祐一郎 石川禅 知念里奈 泉見洋平 帝国劇場

『ダンス オブ ヴァンパイア』プログラム 帝国劇場でミュージカル『ダンス オブ ヴァンパイア8月1日5時半からのソワレを観てきました。ダブルキャストのサラとアルフレートは知念里奈と泉見洋平でした。
 どうせ見るなら初演キャストの大塚ちひろのサラを見たいと思ったのですが、チケットが取れずに知念里奈がサラを演ずる公演回になってしまいました。しかし、知念里奈のサラも、特に違和感は無く、CDで聞いた初演の公演の大塚ちひろのサラとあまり違いが目に付きませんでした。18歳の好奇心あふれる愛らしい少女を好演していたと思います。
 泉見洋平は初演からのキャスト。今夜ものびのびと演じていたことと思います。良くのびる声が美しく、華があります。知念里奈とのデュエットも息が合っていて、美しいハーモニーを奏でていました。
 初演の市村正親から変わったプロフェッサー(アプロンシウス教授)の石川禅。これまた初演のイメージ通りのプロフェッサーに仕上がっていました。石川禅のコミカルな演技は初めて見ましたが、難なくこなしていました。たぶん台本通りきっちりとやっているのだろうなぁと想像しました。
 クロロック伯爵の山口祐一郎の舞台に最初に登場したときの、いやらしいほどの猫なで声の歌に感服しました! 一歩間違うと笑ってしまいそうなキャラクターも、山口祐一郎の迫真の演技で、リアリティが増して滑稽に見えるのを逃れていたのだと思いました。
 コメディということで、いろいろと笑いをしかけてくるけれども、観客の笑いはそれほど湧いていなかったようにも思うのは厳しい見かたでしょうか。もっとも、実際に声を出して笑ってしまう場面も何回かありましたが。
 タイトルに「ダンス」という言葉が入っているくらいですから言うまでもなく、ダンスが素晴らしかったです。上手なダンスのシーンは、専門のダンサーなのでしょうね。素晴らしい体の動きにみとれました。
『ダンス オブ ヴァンパイア』チケット 今日のチケットはJCBチケットで取った割引チケット。席位置はK列14番・15番。舞台からもそう遠くなく悪くない席だと思うのですが、今日は前の席の男性の頭が邪魔でとても観にくかったです。こうゆうのは運でしょうから仕方ないとは思いますが、ちょうど舞台の中央が前の座席の人の頭の陰になってしまって、自分の顔を右に左に動かしながら舞台を見なければなりませんでした。

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2009年7月15日 (水)

『シェルブールの雨傘』 井上芳雄 白羽ゆり 日生劇場

『シェルブールの雨傘』 井上芳雄 白羽ゆり 日生劇場
『シェルブールの雨傘』 日生劇場 2009年12月5日~28日
井上芳雄 / 白羽ゆり / 岸田敏志 / ANZA / 出雲綾 / 香寿たつき 
 『屋根の上のヴァイオリン弾き』のチケットが東宝ナビザーブから届きました。例によって、公演チラシがたくさん同封されてきました。その中の一枚に、このチラシがありました。

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