[ 香山リカ ]

2007年4月10日 (火)

『「悩み」の正体』 香山リカ著

『「悩み」の正体』 香山リカ著 2冊続けて香山リカを読みました。『知らずに他人を傷つける人たち』と内容が重複するような部分もありました。
 読みやすいのですが、読んでいる端から忘れて行ってしまいそうな内容です。あんまり印象に残らなかったです。
 『「便利な世の中」についていけない』の章の中で、著者が空港の券売機で飛行機のチケットを購入しようとしてうまくいかず、近くにいた係員に尋ねても何を言っているのか分からなかった……という体験を書いていました。香山リカでもそのようなことがあるのかと、少し安心しました。
 『健康のために何かしないと不安だ』の章では、「ニセ科学」を信じてしまう心理を批判しています。効果の怪しい健康器具やサプリメントを買った自分に、それらが効果があると納得させることが大事で、科学的正しさは問題としないという態度を批判しています。

| | トラックバック (0)

2007年4月 8日 (日)

『知らずに他人を傷つける人たち』 香山リカ著

『知らずに他人を傷つける人たち』 香山リカ著 副題は『モラル・ハラスメントという「大人のいじめ」』。
 セクハラやパワハラなど最近ではいろいろとハラスメントの種類が増えています。それに便乗して「モラル・ハラスメント」などと、日本人がまたヘンな英語を作ったのかと思ったら、この考えは外国から入ってきたもののようです。フランスの女性精神科医・マリー=フランス・イルゴイエンヌの『モラル・ハラスメント-人を傷つけずにはいられない』と言う著作が翻訳され日本に紹介されたのが、「モラル・ハラスメント」が日本で知られるようになった最初であると著者は紹介しています。

| | トラックバック (1)

2006年12月30日 (土)

『スピリチュアルにハマる人、ハマらない人』 香山リカ著

 TBSの土曜日の朝の情報番組『王様のブランチ』の書籍紹介のコーナーで、新しく創刊された幻冬社新書の紹介をしていました。その紹介の中で、この香山リカの『スピリチュアルにハマる人、ハマらない人』の書名を決めるまでの様子を放送していました。
 「スピリチュアル」ということに、何の興味も関心も無かったのですが、このテレビ番組を見たおかげで、この本がなんとなく気になっていたところ、書店に平積みにされているのを見て買ってしまいました。
 江原啓之という人がブームになっているというのも本書で初めて知りました。(第3章・江原啓之という現象:p.71)
 21世紀になっても、霊魂や死後の世界、生まれ変わり等を信ずる気持ちは、廃れることなく生き続けていることが書かれています。著者は、それらの現状を批判的に述べています。

◆◆◆
 私も、霊魂などのロマンには憧れのような思いはありますが、現実は霊魂や死後の世界などは存在しないのではないかと思っています。
 私は全身麻酔による手術を受けた事があります。麻酔科の医師の書いた本を読んだことがあるのですが、その医師によると、全身麻酔のかかっている状態は仮死状態のようなものであるそうです。それを読んで以来、死というものは、あの全身麻酔のかかっていた時間のように、夢も見なければ、時間間隔も無い、そんなものなのだろうと想像するようになりました。
 とは言うものの、月に一度は亡くなった母の墓参りに行きますし、年忌法要にはお寺に行き住職から死後の世界の話を聞いたりしますけれど。
◆◆◆
 「第5章スピリチュアルちょい批判」(p.133~)で、オウム真理教事件と較べながら、「スピリチュアルが、オウム真理教のような危険なカルトや新興宗教と実は地続きなのだ」という指摘を筆者はしています。
『スピリチュアルにハマる人、ハマらない人』 香山リカ著 私も、オウム事件以来、信じると言う事、真実と思うことについて、自分は大丈夫なのかと常に問いかけて来ました。そして、最近は、何が信じられるのかわからなくなりそうになっています。
 というのは、話のスジが良く通っているからといって、それが(科学的)真実ではないということが、よく見かけられるようになりました。
 本書でも川島隆太郎教授の「脳トレーニング」や、「医学博士が効果を保証した健康食品」など、科学的検証が不十分なまま科学的効果が実証されているかのような商品を批判しています。
 最近では医学博士・森昭雄の『ゲーム脳の恐怖』のような科学的に批判される言説が、世間では広く支持されたりする例もあります。
 何を頼りに真実を知りえるのか、私はこの年齢になって、ますます自信がなくなってしまいそうです。

| | トラックバック (1)

2005年12月11日 (日)

『<私>の愛国心』 香山リカ 著

<私>の愛国心 『ぷちナショナリズム症候群』(香山リカ著)に続けて、この本も読んでみました。
 こちらの方が、『ぷちナショナリズム症候群』よりも、より危機感が強くなっています。

 また、ノンフィクション作家の吉岡忍は、さらにはっきりと「人々が「自分以外はバカ」という気持ちになるのは、バカに見られる機会が多いから」と断言する。成果主義で「勝ち組」「負け組」が明白に二極分化する社会の中で自分を守るには、弱みを見せずに攻撃的になるしかない。
 そこで「自分以外はバカ」と決めつけることで、「自分はバカではない=「負け組」ではない」と自己確認するのだ。そこでは、相手の立場に立って考えたり、「私にもほかの人たちと同様、欠点もあるのだから」などと我が身を振り返ったりしている余裕はない。そうした瞬間に、自分は「負け組」に転落してしまうからだ。
 たしかに「攻撃は最大の防御なり」というか、他者の欠点を指摘することで自分を棚に上げて自己正当化を図る、という手法はこれまでもあったはずだが、ここまで悪し様に他者を「バカ」と切って捨てるようになったのは、ごく最近なのではないだろうか。

| | トラックバック (2)

2005年12月 8日 (木)

『ぷちナショナリズム症候群』 香山リカ 著

ぷちナショナリズム症候群 『下流社会 新たな階層集団の出現』(三浦展著 光文社新書)で言及されていた事もあって、読んでみました。前から、気にはなっていたのですが、なんとなく読む前から中身を想像してわかったような気になっていました。「きっと、こんなことが書いてあるのだろう……」と。
 読んでみて、その予感は半分正しく、半分間違っていたようです。
 この本で指摘されるまで、そんなに問題だと思っていなかった「ぷちナショナリズム」でしたが、香山リカの説を読むと、危険な前触れに思えてきました。その一例をあげると、サッカーワールドカップのサポーターが振っていた日の丸の旗は、神道青年全国協議会が用意したものなのだそうです。
 また、「崩壊するエディプス神話」と題する章で、最近の若者が、エディプスコンプレックスを体験せずに大人になったのではないかと思われる事例がたくさん見受けられるとの指摘があり、これが自分を律する「超自我」の無い(あるいは弱い)若者が増えていることと符合すると思いました。モラルの低下もこれに起因するのでしょう。
 そして、香山リカは、日本社会で階層化が進み、現代社会から疎外されているものほど、日本人と言うアイデンティティに最後のよりどころを求めるのではないかと示唆しています。

| | トラックバック (1)

2005年11月19日 (土)

『いまどきの「常識」』 香山リカ著

いまどきの「常識」』 香山リカ著 (岩波新書)より
『いまどきの「常識」』 香山リカ著

 日本では犯罪の被害にあった人やその家族に対する配慮や心のケアが、これまでおろそかにされてきた。「加害者側の人権」を守るシステムはあるのに、被害者や家族は顔も名前もメディアで公開され、凄まじい取材攻勢を受けることもある。とくに少年事件では、被害者の家族は審判を傍聴することもできず、少し前まではその記録を目にすることさえできなかった。さらに、加害者が一定年齢に達していなければ、少年法によって刑事罰を免れることもある。被害者やその家族の「心の痛み」にもっと目を向けよ、という声があがるのも当然だろう。
 ただ、ひとつだけ不思議なことがある。それは、この「被害者や家族に配慮しょう」という動きは、なぜか「加害者の人権には配慮しないでおこう」という動きとセットになっている、ということだ。単純に考えれば、被害者や家族の心情に思いを馳せ、なんとかしたいと思う豊かな想像力や繊細さがあれば、「なぜこんなことをしたのか、今はどういう気持ちなのか」と加害者やその家族の心情にも想像が及ぶはずなのではないか。ところがそうではなく、「被害者を思う」ということは「加害者は思わなくていい、思ってはならない」ということと連動しているのだ。
 とくに少年事件の加害者に対して「厳罰化」を求める声は大きく、この動きを受けて、二〇〇〇年には刑事罰を加える年齢を下げるなど少年法の一部改正が行われた。現在も、より厳罰化の方向へと検討が行われている。
 最近、大学の授業でときどき、難病やトラウマと闘う人たちの記録映像を見せて、「もしあなたがこの人の立場だったらどうするか」と考えてもらうのだが、どの大学でもこういう答えが目立って増えてきている。
 「私は、その病気になったことがないので、患者さんの気持ちはわかりません」
 自分とは少しでも異なる立場や状況にある人の心情を想像する気が、最初からないのである。そういう学生たちも、自分に近い年齢の登場人物が出てくる純愛小説には「泣けた」と大騒ぎしているところを見ると、どんな場合でも感情移入したくないと思っているわけではないのだな、ということはわかる。ただ、「想像し、感情移入してもよい」と思う対象が、きわめて限定されているのだ。
 『かなり気がかりな日本語』(野口恵子著)を読んでいて、香山リカのこの本にも「人の気持ちを推し量ることの出来ない人が増えているのではないか」と思わせる記述があったのを思い出しました。
 「相手も自分と同じ人間である」と言う風には考えられないのでしょうねぇ。自分は絶対に犯罪など起こさない、だから犯罪者の気持ちなんてわからない。
 イラクの戦争の前に、いかにフセインの政治が悪いものかを「紹介」するテレビ番組で、イラクで行われていた公開処刑の様子を放映していたのを思い出します。最近の日本人の中には、そのような公開処刑を喜んで見るような人が多いのではないでしょうか。犯罪者が、目の前で苦しみに、のた打ち回るのを眺めて、爽快感を得るのではないでしょうか。当時のイラクとは違う、民主主義も、人権感覚も、意識が高いはずの日本で。

| | トラックバック (0)

2005年3月11日 (金)

『ネット王子とケータイ姫』 香山リカ+森健・著

『ネット王子とケータイ姫』 香山リカ+森健・著 今日は、腎臓内科の診察の日。いつものごとくの混雑で、予約時間に行っても7人待ちの状況。それで、病院の構内にある書店で、この新書を買って、診察までの待ち時間の間に読んでいました。
 佐世保の小6女児の殺人事件を受けて(と言うわけでもないのかもしれないけれど……)、子供とインターネットや携帯電話のかかわりについて、精神科医の香山リカさんとジャーナリストの森健さんの書いた本。
 診察待ちの間には読み終わらなかったけれども、夕食後読み続けて、さっき読み終えました。
 うちには、子供は居ないので、自分が子供に教育する機会は無いけれど、もし自分に子供が居たら、どう教えていただろうか、想像してみながら読みました。
 ……というか、自分が20年、30年遅く生まれて、いま中学、高校生、あるいは大学生だったら、やはり、ネットや携帯メールに夢中になっていただろうなぁ……と思います。
 香山リカさんも、結婚してないですよね。自分の子供が居ないから言える発言もあるかなぁと思いました。
 

| | トラックバック (2)

2004年11月20日 (土)

『生きづらい<私>たち』・心に穴があいている 香山リカ著

生きづらい<私>たち・心に穴があいている 香山リカ はせまなが毎月一度通院している大学病院内にある書店で買いました。先月の診察の日、診察に呼ばれるまで待合室で待っている間に読もうと、買いました。
 講談社現代新書です。装丁のデザインが大きく変わったようです。今まで20年以上慣れ親しんだあのデザインが無くなってしまうのは、少しさびしい気もします。
 香山リカさんは、1960年生まれ。はせまなよりひとつ上です。ほぼ同年代と言うことで、テレビなどで見かけると、注目しています。
 いつも、ニュースショーのコメンテーターをしている姿しか見ていなくて、また今までに読んだ香山リカさんの本も、社会評論的なものばかりであったので、医者としての姿が良く見えないでいました。この本は、香山リカさんの日ごろの診療の様子が垣間見られて、興味深かったです。
 治療を必要とする患者と、治療を受けていない「健康」な人が、同じような悩みを訴えている現状が書かれていました。心の病と健康な心との差があいまいになっているようです。

| | トラックバック (8)

その他のカテゴリー

MOHAN | RAKERU | SUIREN | かっぱ寿司 | せんざん本店 | びっくりドンキー | アマポーラ | サイゼリヤ | サンマルク | チェゴヤ | バーミヤン | マクドナルド | ミスタードーナツ | 味の民芸 | 大戸屋 | 幸楽苑 | 東秀 | 松屋 | 甲羅本店 | 華屋与兵衛 | [ シルビア・グラブ ] | [ 井上芳雄 ] | [ 内田樹 ] | [ 別所哲也 ] | [ 原田優一 ] | [ 大地真央 ] | [ 大塚ちひろ ] | [ 山口祐一郎 ] | [ 岡幸二郎 ] | [ 市村正親 ] | [ 新妻聖子 ] | [ 星野真里 ] | [ 松たか子 ] | [ 松任谷由実 ] | [ 泉見洋平 ] | [ 浦井健治 ] | [ 涼風真世 ] | [ 知念里奈 ] | [ 石井一孝 ] | [ 石川禅 ] | [ 神田沙也加 ] | [ 笹本玲奈 ] | [ 辛島美登里 ] | [ 鈴木綜馬 ] | [ 香山リカ ] | [ 鹿賀丈史 ] | AV機器 | DVD | ♪・ウーマン・イン・ホワイト | ♪・オペラ座の怪人 | ♪・ガールフレンズ | ♪・タイタニック | ♪・ダンス・オブ・ヴァンパイア | ♪・マイ・フェア・レディ | ♪・ミス・サイゴン | ♪・レ・ミゼラブル | 《 シアタークリエ 》 | 《 シアターコクーン 》 | 《 天王洲・銀河劇場 》 | 《 帝国劇場 》 | 《 日生劇場 》 | 《 赤坂ACTシアター 》 | 《 青山劇場 》 | おすすめサイト | ことば・日本語 | ご当地キティ | はやく起きた朝は… | まつり・イベント | ららぽーと横浜 | アレロック | ウェブログ・ココログ関連 | オランダ・ベルギー旅行 | シャネル伝記 | スナック・菓子 | タイフェスティバル | テーマパーク | ドライブ | ハリー・ポッター | パスポート申請 | パソコン・インターネット | フェルメール | プリンスホテル | ベランダ園芸 | ミュージカル | モブログ | ルーベンス | ルーヴル美術館展 | 世界遺産 | 劇団S.W.A.T! | 劇団四季 | 地球ゴージャス | 大山とうふまつり | 大沼神社 | 嬬恋 | 小堺クンのおすましでSHOW | 小田急ロマンスカー | 愛知万博 | 携帯・デジカメ | 放送 | 旅行 | 旅館・ホテル | 日本三奇橋 | 日比谷シャンテ | 日記・コラム・つぶやき | 映画 | 書籍・雑誌 | 服用薬 | 横浜 | 正月旅行 | 水族館 | 江ノ島 | 浜名湖花博 | 清涼飲料 | 演劇 | 町田 | 町田モディ | 町田小田急スカイタウン | 町田東急ツインズ | 病気と健康 | 相模原 | 空港 | 箱根 | 結婚記念日旅行 | 美術展 | 美術館 | 葛飾柴又 | 観劇 | 読書 | 鉄道 | 鎌倉 | 閉店 | 音楽 | 食べ放題 | 飲食 | 駅弁