TBSの土曜日の朝の情報番組『王様のブランチ』の書籍紹介のコーナーで、新しく創刊された幻冬社新書の紹介をしていました。その紹介の中で、この香山リカの『スピリチュアルにハマる人、ハマらない人』の書名を決めるまでの様子を放送していました。
「スピリチュアル」ということに、何の興味も関心も無かったのですが、このテレビ番組を見たおかげで、この本がなんとなく気になっていたところ、書店に平積みにされているのを見て買ってしまいました。
江原啓之という人がブームになっているというのも本書で初めて知りました。(第3章・江原啓之という現象:p.71)
21世紀になっても、霊魂や死後の世界、生まれ変わり等を信ずる気持ちは、廃れることなく生き続けていることが書かれています。著者は、それらの現状を批判的に述べています。
私も、霊魂などのロマンには憧れのような思いはありますが、現実は霊魂や死後の世界などは存在しないのではないかと思っています。
私は全身麻酔による手術を受けた事があります。麻酔科の医師の書いた本を読んだことがあるのですが、その医師によると、全身麻酔のかかっている状態は仮死状態のようなものであるそうです。それを読んで以来、死というものは、あの全身麻酔のかかっていた時間のように、夢も見なければ、時間間隔も無い、そんなものなのだろうと想像するようになりました。
とは言うものの、月に一度は亡くなった母の墓参りに行きますし、年忌法要にはお寺に行き住職から死後の世界の話を聞いたりしますけれど。
「第5章スピリチュアルちょい批判」
(p.133~)で、オウム真理教事件と較べながら、「スピリチュアルが、オウム真理教のような危険なカルトや新興宗教と実は地続きなのだ」という指摘を筆者はしています。

私も、オウム事件以来、信じると言う事、真実と思うことについて、自分は大丈夫なのかと常に問いかけて来ました。そして、最近は、何が信じられるのかわからなくなりそうになっています。
というのは、話のスジが良く通っているからといって、それが(科学的)真実ではないということが、よく見かけられるようになりました。
本書でも川島隆太郎教授の「脳トレーニング」や、「医学博士が効果を保証した健康食品」など、科学的検証が不十分なまま科学的効果が実証されているかのような商品を批判しています。
最近では医学博士・森昭雄の『
ゲーム脳の恐怖』のような科学的に批判される言説が、世間では広く支持されたりする例もあります。
何を頼りに真実を知りえるのか、私はこの年齢になって、ますます自信がなくなってしまいそうです。
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