ブロードウェイ・ミュージカル 『COCO』 鳳蘭 湖月わたる ル テアトル銀座
今月は3週連続の観劇の予定。今日はル テアトル銀座でミュージカル『COCO』を観てきました。
ファッションデザイナー・「ココ・シャネル」が年をとってから引退状態であったファッション界に15年ぶりにカムバックしたときの挫折と復活の物語です。
まずは何と言っても主役ココ・シャネルを演じた鳳蘭のエネルギッシュな演技が素晴らしかったです。自信たっぷりで、ともすれば傲慢なココが、周りをやきもきさせながら復活のための「コレクション」を作り上げます。決して時代に迎合することなく自信の信ずるデザインを押し通すココは、周りをハラハラさせます。その「大物」ぶりの演技が光っていました。歌も、力強くベテランの力量を見せつけていました。
ココのアシスタントの「ピグノル」を演じたのは今陽子。十数年前にミュージカル「アニー」の孤児院の院長・ハニガン役を演じたのを観たことがあります。今陽子が白髪まじりの女性を演じているのを見て驚きました。今陽子もそうゆう役をする年齢なのだと改めて気付かされました。
ココの財政面を管理しているグレフ役に鈴木綜馬。私の好みに合うだけかもしれませんが、鈴木綜馬の歌声は素晴らしいと思います。聴いていてとても気持ちの良い声です。美声は歌だけではなく、セリフもきれいです。これが劇団四季で培われた発声法によるものなのでしょうか。舞台映えする良い声です。魅力的な紳士を演じていました。
岡幸二郎はセバスチャン・べアールという若いデザイナーの役。オネエ言葉と言えばよいのでしょうか、女性のような言葉づかいをする、ちょっとコミカルな役どころでした。どんな役でもこなすのはプロフェッショナルにとっては当たり前かもしれませんが、いままで見たことのない岡幸二郎の演技に驚きました。
湖月わたるは、ココが自分の若いころをその娘の中に見つけて可愛がることになるノエルという女性を演じていました。ココに影響を受けて自立する女性への道を歩み始めるものの、最後には愛する男性との結婚を選んでしまいココを失望させてしまいます。歌も演技もそつなくこなしていた、と思います。
予想外の美声に驚かされたのは大澄賢也です。湖月わたる演じるノエルの恋人役ということで、若い青年を演じるための役作りだったのかもしれませんが、実に若々しい美しい声で、舞台最初のセリフを聞いてびっくりしました。2度の『タイタニック』と去年の『CHICAGO』で大澄賢也を見ていたのですが、こんなに美声だったとは気が付きませんでした。役作りで歌声やセリフの声の声質を変えることができるのだとしたら、大澄賢也の技量はすごいものだと思います。音響装置の調整によるものなのでしょうか。とにかく若々しい美声に驚きました。
最後には、胸にじんと響き涙を誘うストーリーで、よい舞台でした。
| 固定リンク | トラックバック (2)













最近のコメント