『シェルブールの雨傘』 井上芳雄 白羽ゆり 日生劇場
今年最後のミュージカル鑑賞は日生劇場で『シェルブールの雨傘』。
実は、あの有名な音楽は知っていても、映画は見たことがありませんでした。衛星放送で放送された時に最初の10分ぐらい見てつまらなく思ってチャネルを変えてしまったことがあります。果たして、舞台はどうなのだろうと、期待とちょっとばかりの不安を抱きながら劇場に足を運びました。
感想を一言で言うならば、「井上芳雄の魅力満載の舞台」とでも言いましょうか。井上芳雄がひとり光っていました。演技も歌も申し分なく、気持ちの良い歌声と、爽やかなたたずまいが好印象でした。
歌はみなメロディーから外れることなく歌っていて、あまりセリフに感情をこめて声色を変えたりしている様子がありませんでした。そうゆう演出なのでしょう。
そのため、白羽ゆりも上手な歌というもの以上に伝わってくるメッセージがありませんでした。16歳の少女ということもあまり強調されてはおらず、悪く言えば何も考えずにただ歌っているようにも思えました。
井上芳雄は、ミュージカルで観るのは今回で3回目。『モーツァルト!』と今年6月に観た 『ミー&マイガール』に続いての3回目。今日のようなラブストーリーの主人公が、ハンサムな井上芳雄には違和感なく自然に観ることが出来たように思います。ネクタイを締めた背広姿も、自動車修理のつなぎの作業服を着た姿も、そしてアルジェリアの戦場での兵士姿も、どれもとてもよく決まっていました。
この舞台はほとんどアンサンブルにはセリフが無くて、アンサンブルはモダンバレエのようなダンスを踊っていることが多かったです。モダンバレエの舞台を観ているかのように、音楽とダンスだけが続くところも何度もありました。
音楽が60年代を感じさせるリズムとメロディーで、ノスタルジーを感じました。あの頃の音楽を知らない若い人が聞いたら、どんな感想を持つことでしょう。
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